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【NPO書評】宝くじが当たったら (講談社文庫)

寄付に関することを極めたく、少しでも寄付に関する話題が入っている本は積極的に読んでいます。
今回もそんな一冊です。

とある企業に務めている、アラサーの経理課社員(男性・独身)に2億円の年末ジャンボ宝くじがあたるというお話です。
宝くじエンタテインメント小説です。

小説としても、読んでいて先が見えない、ハラハラドキドキする展開で楽しむことができました。

宝くじが当たったら (講談社文庫)
2015/12/15

その上で、山田のお目当ては寄付です。
寄付については1章分くらい、物語に出てきて、満足しました!

ここから少しネタバレです。
2億円の宝くじがあたったことがいつの間にか多くの人が知ることになってしまい、ネットの掲示板にも実名入りで書かれてしまっています。
そこから、主人公の携帯電話には、まったく知らない慈善団体からも寄付のお願いの電話がかかってきます。いわゆる電話によるファンドレイジングのお願いです。
強気の寄付のお願いがすごいですね。
こういう電話の勧誘もありそうと思ってしまいました。
最終的には、主人公は3団体に各1000万円ずつ、計3000万円を寄付します。
この寄付によって、他の寄付のお願いに対するうしろめたさを解消します。
そして、物語の最後に、宝くじであたったお金の使い道で、ある意味ちゃんと成果が出たのはこの寄付のお金でした。

2億円の宝くじのお金をちゃんと使うのは難しいもんですね。
ただ、この小説を読んで、定期的にジャンボ宝くじを購入しようと思いました。
2億円の宝くじをあてて、プライベートな基金を作って、NPOへの助成プログラムを創りたいと思います。運用益ではなく、取り崩し型の基金で出来たら、だいぶ面白いことができそうです(笑)。

ファンドレイザーのみなさん、話のネタにどうぞ。


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