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【NPO書評】タイパの経済学 (新書)

タイパ。
いつの間にか、世の中に浸透している言葉という印象です。
あらためて、タイパというものがどういうものなのか、その感覚を知りたく読んでみました。

タイパの経済学 (新書)
2023/9/27
廣瀬 涼 (著)

Z世代の若者を中心に、「タイパ」(=時間対効果)を重視する価値観が当たり前になっています。たぶん、今まで「タイパ」という言葉を使ったことはありませんでした。

以前は、コスパ(費用対効果)という言葉がよく使われていましたが、最近はタイパ(時間対効果)だそうです。定額利用のサブスクが当たり前になってきて、費用が変わらず利用できるコンテンツの価値を測るものとして、時間を軸にしたタイパ。
あるいは、「限られた時間でより多く」「手間をかけずに観た(経験した)状態になりたい」という欲求から来ているタイパ。
「時間を無駄にしたくない」「いますぐ詳しく(=オタクに)なりたい」といった意識の変化があるそうです。
タイパという言葉が生まれた背景に、消費の概念の変化があります。

タイパのテーマの本だけに、さくっと読めて、最近の若者事情などもわかる、タイパ重視の本です。
NPO関係者も、社会の状況をチェックするための本として、お勧めします!


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