見出し画像

【2023年 宝塚記念】全頭見解

■1枠1番 ライラック

昨年のエリザベス女王杯2着のライラック。その後、日経賞4着、目黒記念9着と馬券に絡んでいない。また、これまでのG1成績もエリザベス女王杯以外は、秋華賞、オークス、桜花賞すべて二桁着順。過去に、フェアリーSを勝利しているが、G3での話。流石にここでの活躍はハードルが高過ぎる。厳しい。


■1枠2番 カラテ

36戦8勝 [8-2-1-25]で、キャリアだけで言うと、メンバー上位。ただ、勝利経験がG3だけで、G1になると0-0-0-4で馬券圏内0%、そして2戦は二桁着順である。G1で活躍できる能力を持っていないことは火を見るよりも明らかと言えそうだ。厳しい。


■2枠3番 ダノンザキッド

デビューから2連勝したのち、年末のホープフルSをを制覇したダノンザキッド。ただ、その後は重賞に挑戦するものの勝ち星に恵まれていない。

しかし、阪神の舞台は1-1-2-0で、馬券圏内100%、また、3歳以降勝ち星こそないが、安定した成績を残している。有力馬がそろっている舞台のため重い印は気が引けるが、舞台成績を考えると白三角程度なら検討したい馬だ。


■2枠4番 ボッケリーニ

今年、日経賞2着、鳴尾記念1着のボッケリーニ。昨年、ジャパンC、有馬記念でG1デビューしたが両方とも二桁着順と結果がでなかった。G2、G3では好走が目立つものの、G1では結果が出てない状況。阪神舞台は1-3-1-1と好走が目立つが、勝ち切れていないのも気になる。鳴尾記念で勝利し勢いはありそうだが、馬券に絡むかは課題が多そうだ。


■3枠5番 イクイノックス

7戦5勝。皐月賞、日本ダービーこそ2着だったが、その他は全て勝利している。しかも、天皇賞秋、有馬記念、そしてドバイシーマCとG1を3連勝中で勢いを持っている。

海外帰りの初戦、しかも初の阪神コースという点にやや不安がある。しかし、これまでの古馬相手に勝ってきた実績、パフォーマンス、そして海外初経験で勝利を踏まえると、コース適正や馬場を問うほどでも無いと考える。有力馬が揃っているとは言え主役級であることは間違いない。期待しかない。


■3枠6番 スルーセブンシーズ

前走、中山牝馬で初の重賞制覇を果たした。これまでG1は、秋華賞、オークスに出走しているがどちらも掲示板外、しかも秋華賞は11着と惨敗している。阪神での成績も2戦し、どちらとも二桁着順。印の検討は良くて白三角までだろう。


■4枠7番 プラダリア

青葉賞を勝利しているが、それ以外の重賞は勝ててない。また連対もない。二桁着順といった大崩れはないが、目立った好走実績がないため、印をつける材料が見つからない。


■4枠8番 ヴェラアズール

昨年の秋、京都大賞典で重賞に初挑戦しメンバー上がり最速をマークで勝利を果たした。続く、ジャパンCの大舞台でもメンバー上がり最速をマークしG1初制覇も達成した。暮れの有馬記念で4番人気い支持されたが10着、更に今年はドバイワールドCと海外に挑戦したが結果は13着であった。

G1を続けて二桁着順であるため、不安はあるが、ドバイはダートであるため、ここは度外視したい。また、有力馬が揃ったジャパンCを勝利しているため、実力馬であることは間違いない。何かしらの印はつけておきたい。


■5枠9番 ジャスティンパレス

前走の天皇賞春を制し、初のG1制覇を果たしたジャスティンパレス。皐月賞9着、日本ダービー9着、菊花賞を3着とクラシック三冠では勝利を上げていないが、実力馬が競い合うレースに挑戦した経験は評価ポイント。

今年は阪神大賞典、天皇賞春と長距離に挑み、どちらも勝利を飾った。
ここにきて、距離が一気に短くなるため、不安がある。しかし、神戸新聞杯での勝利、阪神コースでの成績が3戦2勝、3着1回と馬券圏内100%を踏まえると、それほど考えなくても良いかもしれない。

騎手はC.ルメール騎手から、鮫島克駿騎手への乗り替わり。これも不安と言えば不安だが、鮫島克駿騎手で神戸新聞杯を制している点を踏まえると、これに関しても、それほど考えなくても良いかもしれない。能力はメンバー上位であることは間違いない。ステイヤーであるが、中距離での好走に期待したい。


■5枠10番 ディープボンド

G1勝利実績は無いが、天皇賞春を3年連続で2着は評価したいポイント。阪神大賞典2年連続勝利、その他阪神での好走実績もある。また、芝2200での成績もすべて掲示板内で大崩れが無い。昨年、同舞台で4着だったことから、勝利は難しいくても馬券圏内は期待できる馬だ。何かしらの印で検討したいところだ。


■6枠11番 ジェラルディーナ

昨年、エリザベス女王杯を制し、初のG1制覇を果たしたジェラルディーナ。今年は、大阪杯6着、クイーンエリザベス2世C6着と結果が出いていないが、どちらも展開に恵まれていなかった。それほど悲観する必要はないだろう。

阪神は、エリザベス女王杯で勝利した舞台。舞台は違うが阪神と似たコース(直線に急坂あり)であるオールカマーも勝利している。展開や最後の直線での末脚でどこまで伸びるかが鍵となりそうだが、やや注文が多い印象。自信を持って重い印を打つのには少し気が引ける。ただ、何かしらの印は検討したい馬だ。期待したい。


■6枠12番 アスクビクターモア

デビューから好走を続け、弥生賞で重賞初制覇は果たした。そして、クラシック最後の菊花賞では2番人気の期待に応え見事勝利を飾った。しかし、今年は、日経賞で1番人気に支持されるも9着、天皇賞春では4番人気のところ11着と惨敗してしまった。

ピークアウトの不安がよぎるが、どちらも渋った馬場だったことは頭に入れておきたい。G1を勝利した実力馬。印をつける、つけないの検討ではなく、何の印にするか考えたい馬だ。


■7枠13番 ジオグリフ

デビューから2戦目の札幌2歳Sで早くに重賞初制覇を達成した。また翌年の皐月賞も勝利している。実力馬と言いたいところだが、その後勝ち星ない。しかも、海外のサウジC4着以外は、4戦掲示板外。海外2戦し、今回海外帰りでの初重賞。正直、不安しかない。G1を勝利しているが、ここ最近の成績をみると、印は、よくて白三角といったところか・・・。


■7枠14番 ブレークアップ

昨年、アルゼンチン共和国杯で初の重賞制覇を達成したが、暮れの有馬記念では16着と惨敗してしまった。今年は、阪神大賞典3着、天皇賞春4着と、勝利こそないが掲示板内に確実に入り、強い馬たちに善戦していると評価したい。

鞍上は川田騎手、テン乗りとは言え、実力のある騎手であるため、そこの不安はなくてよいだろう。むしろ、予算に余裕がある場合は、川田騎手という点で、馬券の検討をしたいぐらいだ。直近の善戦、川田騎手という点を踏まえると、穴馬候補だろうか。


■8枠15番 ユニコーンライオン

興味を引くポイントは、2年前の宝塚記念で2着の成績。昨年は、福島記念を勝利しているが、その他の重賞はすべて二桁着順。今年も重賞を2戦しているが、どちらとも馬券に絡んでいない。厳しい。


■8枠16番 モズベッロ

2021年の大阪杯で2着した後は、ただの一度も馬券に絡んでいない。さすがにここでG1好走を期待するのは酷な話。


■8枠17番 ドゥラエレーデ

昨年、ホープフルSを勝利した。今年は、UAEダービー2着、日本ダービー(競走中止)。数値だけみると実力があるのだろうと考えたいが、宝塚記念では、それ以上に実力、戦績を持った有力馬がいる。また、芝2200の経験もなく、ダービーからの中3週というローテ内容にも不安を感じる。

3歳馬の宝塚記念参戦は11年ぶり。陣営も勝算あっての判断だろうが、不安が残る馬であることは間違いない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?