宮城県加美郡(加美町と色麻町)のこと 今日はエネルギーの2回目 電気・化石燃料の消費バランス。化石燃料は大量に減らなくてはいけない。

政府や海外ニュース、テレビなどで見るカーボンニュートラルやエネルギー自給率向上が必要とかの意味はこんなかんじです。

日本のエネルギーは図で書くとこうなってます。

難しそうな図ですが簡単です。
①一次エネルギー供給:日本が国内及び海外から得たエネルギーの総量
②エネルギー転換/転換損失等:製品やガソリン等の石油製品、電気などに変換する際、どうしても途中で失われるエネルギーです。
③最終エネルギー消費:製品やガソリン、電気など私たちが最後に使うエネルギーです。
①の一次エネルギー供給で化石燃料である原油・LNG・石炭が凄い割合になってますね。日本は化石燃料の大部分を海外に頼っていて、大量の国富(毎年度20兆円台~30兆円台)が流出しています。特にウクライナ戦争後は化石燃料価格が非常に不安定になりました。一時期、発電で換算すると原油・LNG・石炭がほぼ同額になるという異常事態が発生しました。特に石炭は一時期よりは下がったりましたが昔のような安価な燃料とは言えなくなってきています。
多くの日本人は判っていませんが第三次オイルショックといってよいほど厳しい惨状が世界に拡がっています。
日本のエネルギーは高いと言われていましたが日本はただ安いでは動いていませんでした。企業と国のエネルギー政策の基本である3E+Sを元に動いていた結果、他の先進国に比べて上昇・影響が比較的抑えられました。

「3E+S」とは、日本のエネルギー政策の基本的視点です。Safety(安全性)を前提としたうえで、Energy Security(エネルギーの安定供給)を第一とし、Economic Efficiency(経済効率性の向上)による低コストでのエネルギー供給を実現し、同時に、Environment(環境への適合)を図るというものです。

令和4年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2023)>
第4節 国際的なエネルギーコストの比較

しかし、ここまで化石燃料が不安定になりエネルギー問題は非常に深刻になっています。世界各国はエネルギー自給率向上とカーボンニュートラルを同時に進めるため、「再エネ設備が加速度的に急増させる」「原発は必要に応じて導入する」という大きな転換がウクライナ戦争後、おきました。

日本のエネルギー自給率は13.3%。非常に危険な状態です。
再エネと原発をつかって、上げていくしかないのです。特に早く設備設置ができる再エネ設置は不可欠です。我が国はエネルギー不足で第二次世界大戦に突入してしまったことを忘れてはいけません。
令和4年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2023)>
第1節 エネルギー需給の概要
ttps://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2023/html/2-1-1.html

その中でも石油は中東依存度が9割以上の過去最高となっており、危うい状況です。
令和4年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2023)>
第3節 一次エネルギーの動向
https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2023/html/2-1-3.html

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