その雄大な４00ヘクタールもある湿原の中で、私たちが歩くことができるのは丁寧に整備された一人分の幅くらいの細く伸びるデッキ状の散策路だ。 歩く場所は限られているが、五感の感覚を目一杯遠くまで伸ばしながら、今ここにいる事に満たされるような気持ちで進んでいく。 ふわふわとした草原が一面に広がり、背景には男体山を臨む。別の方向にはスッと背の高い木々が生い茂り、その間を小川の水面の光が流れていく。静かで空気は澄み、風のそよぐ音、鳥の鳴き声が優しくダイレクトに耳に入ってくる。な
日本から飛行機を乗り継ぎ約11時間。もちろん現地の言葉は日本語とはまったく異なる。改札で紙の切符を通そうとしたら、実はその紙はICカードが内蔵されており、タッチして通過するものだった、という程に文化の違う異国である。ところが町の雰囲気はやたらと親しみやすい。この心地よさはどこからくるのかと不思議でたまらなくなった。この町をもっと知りたい、いつか住みたいと思えるほど心掴まれたのがスウェーデンの首都、ストックホルムだ。 有名な食べ物は日本人にも馴染みのあるサーモン、エビ、ミ
ポーレックスのコーヒーミル 私が15年以上ほぼ毎朝使っているコーヒーミルはステンレスの筒状で手動で挽くタイプだ。直径45mm程の片手でぎゅっと握り締められる太さだ。 その筒の頭に、取り外し式でブーメランのような形をしたハンドルを引っ掛けて回す。どこにでもコンパクトにしまえるため、狭いキッチンでも邪魔にならない。豆を挽く刃はセラミックでできており、締め付け具合をじわじわと感覚のみで調整し、好みの豆の荒さを狙う。挽いている時は電動タイプと違ってジャリジャリと優しい音がする。
