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滋賀・京都ゆるゆるの旅

 11月4日月曜日の博多駅。 朝9時10分発の新幹線で久しぶりの関西へ。今回はなんと滋賀初上陸! 滋賀県出身者からは、「何があるの? 行っても何もないよ」と忠告されましたが、めげません。だってー、アタシは大津絵が好き♡
京都からちょこっと入った滋賀の大津市に、ゆるーい絵があるのです。これを思う存分観たかった。というわけで今回は、仕事に疲れて逃避したい妹と、仕事をしていないうちに旅に出てまえという姉の思惑が一致し決行された次第です。

 約2時間半の新幹線の車中は、ずっと妹が一人でしゃべっていてあっという間に着いた感じです。ちょっとしゃーしい感じです。(しゃあしい=うるさい)
 新大阪駅でJR京都線に乗り換え京都へ。30分程で到着。本日のお宿は、駅直結のホテルです。荷物を預けてお昼を食べに行きましょう! ここまでは妹が前もって調べていた通りに順調に進んでいます。ランチももちろん妹が行くとこ決めてました。京都駅にあるハマムラという中華屋さんです。ここは「からしそば」が有名らしく、それに妹が引っ掛かったというわけです。私達はからしそばと鶏塩そばをいただきました。 からしそばは麺にからしが練り込まれたあんかけそばで、なかなかに辛かったです。腹ごしらえを終えると、いよいよ滋賀へ向かいます。

 まずはJRで山科駅へ。そこで京阪京津線に乗り換えてびわ湖浜大津駅へ。また京阪石山坂本線に乗り換えて三井寺駅へ。約30分ぐらいだったかな。途中気付けば路面電車になっててびっくり。つーか、京都から一駅の山科駅がこんなにムニャムニャ(自粛)なのにびっくり。なにもないやん。(あ、言っちゃった)
無人駅っぽい三井寺駅を出るとそこは・・・、ん? 琵琶湖は? どこ?(すぐ見えると思っている福岡県人ふたり)
とりあえず三井寺に(山の方に)向かってみる。歩いていると「琵琶湖疎水」が見えてきた。ここから京都まで水が通っているのね〜、なーんて話をしながら歩いているとなんだか見えれてきましたよ、敷地が広そうなお寺が。ここが三井寺か。歩いてきた道を振り返ってみてもやはり琵琶湖は見えません。琵琶湖はどこに。(しつこい)       
とりあえず三井寺に詣りましょう。拝観料を払ってパンフレットをいただき、それを広げてみると、な、なんという広さか。時間大丈夫かしら。まだこのあと行きたいところがあるのに。

 まずは金堂へ。ちょうど金堂では「ご即位記念 特別ご開扉 秘仏結縁 国宝・金堂内陣参拝」なるものが行われていて、黄不動尊と護法善神が拝見できました。おまけに期間限定の御朱印もゲット。金堂にはその他にも数多くの仏像がいらっしゃいました。このあと収蔵庫を見てから観音堂へ。観音堂へは数段の石段を上がって行きます。もうね、登ってる途中でワクワク。だってやっと琵琶湖が見れる! これは見れる高台でしょ! 思わず早足。お堂に到着。わーー、琵琶湖を一望できる! でもアタシにはもう1つのミッションが。それは御朱印をいただくこと。景色は後にして観音堂へ。
 少し並んだけど、無事に御朱印ゲット。その間妹は景色を満喫中。アタシも負けじとipad用意して走ります。 わ〜〜湖が見える! よっしゃ、写真、写真。でもね、写真じゃまったく伝わらない。あとで見直してみて思いました。ここは目に焼き付けるばい。やっと琵琶湖が見られたね。さて次に行きましょうか。

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 次はアタシが大好きな大津絵が観られる場所。三井寺のお隣の圓満院へ。ここには大津絵美術館があって、今回アタシが事前に調べた数少ない場所のひとつです。中に入るとゆるゆるの絵がたくさん。ゆるいね〜、こうでなくっちゃ。コーフン気味のアタシの横で妹も熱心に観てる。がしばらくして、「ゆるいね」と一言。でしょ! 大津絵はこういう絵なんだよ! とウキウキして鑑賞してましたが・・・、ごめん、もうお腹いっぱい。ゆるいの観過ぎた。美術館を出る頃にはうっすらと疲労感が。京都に帰ろうか。こうしてアタシ達姉妹は三井寺を、大津絵美術館を後にしたのでした。

 京都駅に着くと、おみやげを少し買い一旦ホテルへと戻りました。それにしても京都は人が多い。多すぎる。外で夕食を取ろうかと思っていたけど、疲れていたのもあってホテルの部屋飲みに切り替えました。再度外に出て泡とビールと食料を買い込んでホテルに戻り、 さっさとお風呂に入ってから、さーて始めますか。
かんぱーい! まずはビールでしょ。次はオーガニックのスパークリングワイン。ものすごくフルーティー。うまい。進みますね〜。結果、足りなくなって自販機でビールを2本ほど追加購入してまいました。てへ。

 さて、ここまでアタシはひとつの情報をお伝えしていません。それは、アタシが旅の初めからずっとマスクをしている、ということを。つまりは旅行なのに風邪っ引きだということを。夕方の三井寺あたりから、あれ?とは思っていましたが、ホテルでの酒盛り中からまったく声が出なくなってしまいました。でも酒を飲む。この事が今後どう影響するのか、またしないのか。それはこのレポートの最後でご確認ください。では続けます。

 11月5日火曜日。今回は朝食付きだったので、8時すぎにレストランへ。ビュッフェ形式なのでそれぞれ食べたいものを選んでテーブルに着席。みそ汁が身にしみる〜。そしてアタシの喉は完全に壊れていました。もう声がカッスカスやし、喉痛いし、でもまだ味覚は残っていたのでよかったです。なにせ今日のランチは、グフフ、楽しみ〜。
 部屋に戻って荷造りを開始。おみやげは宅配便で送る事に。なぜならアタシが日本酒を2本ほど購入してしまったから。これを風邪っ引きのアタシが持ち歩くのは無理だと判断し、妹の分も一緒に梱包して送りました。身軽になったアタシ達は本日のメインである、龍谷ミュージアムへと歩き出します。

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 京都駅からは徒歩15分ぐらいだったでしょうか。開館時間10時ぴったりに到着。入り口付近におばさま達がたむろしている。そんなに人気なの?「日本の素朴絵」が? そう今回の旅のテーマは「ゆるい」。昨日は大津でゆる〜い大津絵を堪能。そして本日は日本のいろいろなゆるいモノを堪能できる「日本の素朴絵」展。まさか本当にここに観に来るとは思いませんでしたよ、アタシは。なんでも勢いですね。
 さてその内容ですが、これがもうすご〜くゆるい。よくこんなにゆるいモノを集めたな、とういう感じです。アタシは絵巻物好きなのですが、「絵因果経」や「つきしま絵巻」「かみ代物語絵巻」などにコーフン。とにかく人物の頭身がおかしいし建物の描き方もおかしい。奥行きがない? 建物と人の大きさの比率おかしいよね? などなど、おかしいところだらけ。なかにはちゃんと描ける人がゆるく描きましたという絵もありましたが、そういうものはごくわずか。あとはゆるゆるばかりというスゴイ展覧会でした。最初はきゃあきゃあ言っていたアタシ達ですが、観終わるとぐったり。もうお腹いっぱい。胸焼け状態に。しばらく休憩して、さあ本日のメイン第2弾!予約しているお店に行きますよー!

 この日予約していたお店は「a peu pres アププレ」。五条駅から徒歩5分ほどにあるフレンチのお店です。ここは以前も来た事があって、その時は夜に利用しました。もちろん妹が見つけたお店で今回も予約をしっかりしてくれてました。(さすが)
店内はゆったりとテーブルが配置してあって、アタシ達が座ったのは、部屋の奥の坪庭がみえるソファ席。木漏れ日が射したりしちゃってステキでしたヨ。ランチは2900円のコースのみで、アミューズブーシュ、前菜、スープ、主菜、デザート。
前菜と主菜とデザートは2、3種類の中から選べます。もちろん飲み物も頼みます。えっと、スパークリングワイン2杯! 昼間のお酒はおいしいですね。え? 喉が痛いんじゃなかったのかって? ええ、そうですよ、痛いですよ。でもここで飲まないという選択肢はないでしょう。つーわけで飲みました。

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 まずはチーズの入ったミニシューと鶏レバームース。ひと口でパクリ。う、うまっ。泡、泡を飲まねば。うまっ。(終始このくりかえし)
うまうま言ってたら前菜がやってきました。
妹はサーモンマリネのサラダのフィユテ仕立て。アタシはマグレ・カナールのコンフィ、銀杏と菊芋を添えて。どちらも美味しい! アタシの前菜は頼んだ時に何かわからずだったけど、出てきたのは鴨肉。お酒が進みますな〜。というわけで白と赤のグラスワインをそれぞれ1杯ずつ注文。
 次はきのこのポタージュ。うまーい。上にミルクの泡がのってる〜。勢い良く飲み続けてしまいました。あっという間にないよ。
 さあメインが登場です。妹は白身魚のポワレ・ブールブランソース、カブのリゾット添え。アタシは丹波鹿のパテのパイ包み、サツマイモと京人参のグラッセ。
ここにきて気付きましたが、妹は魚、アタシは肉という偏った注文をしていました。赤ワインが進むわけや〜。もうお腹いっぱいです。すでに入店して1時間半経ってます。でも最後にデザートが待ってるよ。妹はキャラメルりんごとアーモンドクリームのタルト。アタシは栗のコンポートとティラミス。飲みものは、ハーブティ。そして焼き菓子が添えられていました。もう無理〜。入りません。しかし最後の力を振り絞りデザートを食べ終わりました。がんばった、アタシ達! 時間は14時。かれこれ2時間の優雅なランチ。これで2900円!? 安すぎる。そんな事を思いながらまったりと過ごしました。
 当初は、時間が余ったら三十三間堂か東寺でも行く? と軽く言っていたけれど、とてもそんな余裕ありません。15時には京都を経って、大阪に移動する予定。重い腰をようやっと上げてお店を後にしました。ごちそうさまでした。

 京都駅に歩いて向かいながら、途中、東本願寺に久しぶりに立ち寄ってみたり(門のあたりだけ)してるとあっという間に駅に着いちゃいました。おみやげを追加購入し、予定通りの時間に大阪に向かう電車に乗り込みました。大阪まで30分。幸い座れたのでよかった。二人ともぐったり。睡魔にあっさりと負けウトウトすることに。
 目を開けるとそこは大阪。いつの間に。ワープでもしたのかな。さあ、ここからは妹の行きたいところ巡りです。そう買い物です。まずは阪急のデパ地下へ。ここではエシレの焼き菓子を購入。今まで自分で買った事ないけど、妹からおみやげで貰っていたおいしいヤツね。よく知ってるね〜。さすが。この後もいろいろと美味しいものを買いに奔走しました。

 十分すぎるほどのおみやげを買い込んでふと時間を確認すると、もう16時半。17時5分の新幹線に乗るために新大阪駅へと向かいます。一駅だからすぐに到着。いつもなら新幹線の中で飲むビールを買うんですが、ほらアタシ風邪引いてるから。声は相変わらず出ない状態でしたが、体力もすっかり使い果たし、お風呂に入って寝たい気分でいっぱい。ビールは飲まなくてもいいかな〜っていう感じです。(アタシにして珍しい)
妹はお酒と軽いつまみを買ってました(笑)

 さあ博多に帰りますか。こうして怒濤の2日間は終わりました。二人のちょっと逃避したいという気分が一致し、あっという間に計画してしまった今回の旅。いつもだったらもう少しぎっしりとスケジュールを組むところですが、目的を「ゆるい絵を観に行く」にしたため全体的にゆるい事に。まあ、それでいいんです。癒されましたしね。ゆるい絵たちに。そして美味しいランチに。

 帰りの車中で妹が、「次は奈良やね」ともう次の旅を妄想しておりました。そだね、次は仏像にたくさん会う旅に行きましょう。そのためにもう少し丈夫な身体にしておかねば。そうこうしているうちに博多に到着しました。早いね〜。お互い、気をつけて帰ってな〜と言い合って博多駅で解散。アタシはバスに乗り込み我が家へ。これにて「滋賀・京都ゆるゆるの旅」は終了です。

 そうそう、その後のアタシの風邪の具合ですが、旅行から戻って翌日から5日間寝込みましたけどなにか? 咳が止まらなくなって喉が痛かったですけどなにか? 年取ると治りが遅くなりますね。いやですね。
こういうオチでいいですか?

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