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第51回東京モーターサイクルショーレポート

こんばんは。安田もとです。

本日は東京ビッグサイトにて開催されている「第51回 東京モーターサイクルショー」に行ってきました。

こどもの頃は片っ端から無料配布のシールやノベルティを集めまくり家に持って帰っては持て余してばかりでしたが、僕も24歳にもなり近年は前日にある程度回るブースのアタリを付けておくなど対策を練るようになり、ノベルティも本当に欲しいものだけ貰い手荷物を増やさないことを心がけつつ今年は朝イチから14時頃まででサラッと回ってきました。

会場の混雑具合や客層が一時期より見るからに若年化しており日本の2輪業界が再び盛り上がりつつあることを感じられた今回のモーターサイクルショー、個人的に気になったバイクやブースなどをいくつか紹介させていただきます。

BMW G310GS

BMW G310GS  レーシングレッド


BMWの中排気量アドベンチャーですね。デビュー時から伝統のGSの流れを汲んだデザインながら手頃なサイズと値段、見た目にも不思議な印象をもたらす後方排気312ccシングルエンジンで注目を集めました。やはりBMWのアドベンチャーバイクの中でもサイズ・排気量ともにエントリーモデルの位置づけとなっているだけあり、年齢問わずまたがり待ちの列には多くの人が並んでいました。

スズキ GSX-S1000GX

スズキ GSX-S1000GX パールマットシャドーグリーン


今年1月から販売開始された出たてホヤホヤのニューマシン、GSX-S1000シリーズのグランドクロスオーバーです。近年各メーカーがこぞって出しているこのクラスですが、発表された際は今ドキなガンダムチックフェイスと腰高な印象からあまり気にしていませんでしたが、ブースにて実車を見た途端ガラリとイメージが変わりました。懸念していた頭でっかち感は全く無いどころか、展示されていた車両のマットグリーンカラーに金で統一された足回りも相まって非常に引き締まった印象を感じました。順番が来てまたがったところさらに好感度は上昇。数値上は気が引けるシート高ながらそこはスズキらしく前席のシートはしっかり段を落としてある上にボディがしっかり絞ってあるため足つきや取り回しへの印象は全く問題なし。ここに熟成極まったGSX-S1000シリーズのエンジンと最新の電制サスとなれば、どっしりとした安心感のもと長距離ツーリングなどが可能であろうことは容易く想像できます。入場してはじめの方に通ったブースながら長い間足を止めることになり、時間を待ってステージでの開発説明トークショーも聞き入ってしまいました。個人的には本日の展示の中で1.2を争う注目度でした。

KTM 890SMT

KTM 890SMT ブラック×ホワイト

KTMブースではやはり新型の390デュークなどがメインだったものの、この890SMTが1番気になりました。最近メーカー問わずミドルクラスのモデルが注目されつつありますが、そんな中でこのKTMらしいスリムながら無骨なデザインに890ccハイパワーパラツイン、ピーキーなモデルかと思いきやポジションやシートの感触もよくクルコン・クイックシフターモード選択など今ドキの装備は全て抑えてある。もっと大排気量なモデルやストリートファイターのデューク系に目が行きがちですが、このぐらいのモデルが十分すぎるスペックと所有感に現実的な価格帯(リッター未満のバイクが200万弱で現実的とは…といった感じですが)もあり、実は1番「KTMらしさ」が感じられたりするんじゃないかなと思ったり思わなかったり(笑)

CFモト パピオXO-1

CFモト パピオXO-1 レッド

Moto3にもブランド参戦している中国のCFモトが出している原付2種のスポーツモデル。モンキーなどと変わらないオモチャのように小さいサイズ感と、昔の耐久レーサーかのようなギョロっとした丸目2灯ライトに非常にそそられました。サイズもサイズなのでもちろん足つきや取り回しの感じなんかはヨユーもヨユー。メーター周りなんかもとてもシンプルな作りで、高騰する一方の日本の原2スポーツに待ったをかけるような「こんなもんでいいんだよ感」が強く感じられました。値段も35万と、国内メーカーのモデルとも真っ向勝負どころか少しお安めな設定。信頼性やメンテなどの面倒は多少つきまとうかもしれませんが、販売店を通して正規輸入されているので、存在が広まれば徐々に街で見かけられるようになっていくかもしれませんね。

FBモンディアル ピエガ452

FBモンディアル ピエガ452 グレー

実は今回の市販予定参考出品展示車の中でダントツに心に残った1台。上記のCFモトと横並びで同じブースに置いてあったこのバイク。第一印象は「???」。デザインから車名から何もかもこの場で見るまで知りませんでした。メーカーはFBモンディアル。名前こそ聞いたことあったけど、「なんかなくなったり復活したりまた破産したりした大昔のイタリアメーカーだっけ」ぐらいの認識でした。けどこのバイク、とにかく独創的でした。

フロントからの印象は最近のストリートファイターそのもの。けどちょっとコンパクトで背も低い。
スペックも何も知らないまま1回またがってみようと横に移動したらびっくり。サイドからリアにかけてのデザインがめちゃくちゃアグレッシブ。

ピエガ452のリア周り 超カッコよくない?
テールランプユニットはフェンダー一体式。
にしてもテールエンドが潔すぎる造形


スイングアームは左の片持ちで、マフラーはアップタイプの左右2本出し、リアホイールの右側にはそれっぽいエアロディスク!

ピエガ452のサイド ほぼドゥカ…だけど戦闘的でいいよ

自分より先にまたがってた人もボソッとつぶやいてたけど、着座位置が前目でバーハンも近いモタード的なポジションでした。スペックをあとから見たら48馬力の450cc水冷パラツインエンジンで、160kg弱。なんかキビキビした走りしそう。いくらで出るか、いつ出るか、何色が出るのかなーんにも決まってないらしいけどすごく楽しみになりました。

MVアグスタ LXP オリオリ

MVアグスタ LXPオリオリ ホワイト

こちらは番外編みたいな感じですが、MVアグスタの931cc3気筒アドベンチャーモデルLXPのエディ・オリオリカラー。もう見る人が見れば一瞬ですけど、カラーリングもデザインもまさにオリオリがダカールラリーで乗ってたラッキーストライクカラーのカジバ・エレファントそのもの。全然生まれる前の話とはいえ、やっぱり80年代90年代のこの感じのダカールマシンのトリビュートモデルってホントカッコいいですね〜。

トライジャ パンアメリカ改

トライジャというカスタムバイクメーカーのマシンらしい
この感じでベースは、あの大きなアドベンチャーモデル?!

カスタムバイクの中でひときわ驚いたのがトライジャのこのモデル。パッと見ただけじゃベースも何も分からなかったけど、よくよく近づいて見たらエンジンが見覚えのある1250ccVツイン。なんとベースはあのバカデカアドベンチャーモデル、ハーレーダビッドソン・パンアメリカ!

ハーレー・パンアメリカ。これがベースとは思うまい

いや改めて見たら足回りとかフロントとシート以後のセクション以外のパーツは結構そのままだったりもするんだけど、液晶メーターもタンク上に移設してヘッドライトスラント化して透明なカバー付けてでこんなに正体不明のマッスルマシンになるとは本当に驚きました。唯一無二のバイク探し求めてる人にはめちゃくちゃこのスタイルハマるんじゃないですかね。

スズキ GSX-R1000R ヨシムラSERT CN仕様

スズキファクトリーが8耐復活!しかもバイオ燃料?!

スズキブースのレースマシン大目玉はなんと言ってもこれ、GSX-R1000R ヨシムラSERT EWC CN仕様!CNは「カーボンニュートラル」の略。マシンは見慣れたGSX-Rにこれもまた見慣れたエクスターチームを彷彿とさせるスズキらしいブルーですが、見慣れない緑のゼッケンこそが今回のビッグニュースでした。EWC(世界耐久選手権)に設定されている実験的な「エクスペリメンタルクラス」に参戦する車両で、使用するのは40%バイオ由来のFIM公認サステナブル燃料とのこと。発表には2022年の撤退までスズキMotoGPチームPLであった佐原伸一氏が登壇、今回のトライへの本気度が伺えました。

いかがでしたでしょうか?
さすがにこの記事を見て「よし明日行ってみよう」というフッ軽な方はいらっしゃらないかと思いますが、今回は自分にとっての今日行ってみての感動と思ったことを忘れないようにと思って書いてみました。

来年はもうちょい会場限定グッズとか買えるぐらい稼いでたいですね〜。

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