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僕の経営するサロンにはノルマなんて無い。シャンプーなんて売らないでいい。

うちのスタッフには、ノルマなんてものを課さない。

売上げ目標はあるけど、あくまでも目標であって、達してくれれば良いけれど、それを半強制的に「絶対に売上げ達成しろ!」とか「目標いかなかったら給料下げるぞ!」なんて脅すこともない。

いまだに、1ヶ月に商品を10本売ることとか30本売ることなどと、ノルマを課しているサロンも少なくない。

しかも「アシスタントは売上げ立てられないのだから店販を売って売上げに貢献しろ!」とか言って、バックルームにグラフなんて付けられて競争させられるそうだ。

達成できないスタッフには、全員のお客さんに声をかけてセールスしろ!なんて、めっちゃ圧力かけて、商品を売らせる。

お客様の立場になって考えても、そんなの喜ばれるわけがない。行く度に、毎回シャンプーを進められ、次はヘアオイルを進められ、オリジナル化粧品を作ったからと、半ばボランティア心で買って下さいとばかりに頼みこんでくる。

ぶっちゃけ、美容室の化粧品は7掛けの仕入で、例えば4,000円のシャンプーを10本、同じ値段のトリートメントを10本、計20本を売ったとしよう。

80,000円のシャントリを売るって、100人くらいのお客様に声をかけて、やっと売れるくらいの努力が必要で

80,000円分のシャントリのうち、サロンの利益は24,000円、スタッフに店販手当を10%あげて8,000円 (手当は5%という店もあるから4,000円の場合あり)。サロンの取り分は16,000円。

16,000円のために、スタッフに辛い思いをさせて商品を売らせて、全てのお客様に嫌な思いをさせて、

そんなら売らんでいい。

僕らは技術職で販売員ではない。

もし、お客様に「なにかオススメのシャンプーってありますか?」とか、「アウトバスのトリートメントでいいのありますか?」など聞かれたら、きちんと答えられるように座学も勉強しておけば、それでいい。

断り切れないシャイなお客様に無理矢理売り込んでも、お客様のためになっていない。

うちは、商品を売るよりも、各自が自分のペースで技術と理論を勉強して、本当にお客様のためになるように接客してくれればそれでよい。

「1度、鏡の中に入ったら、その日の売上げ目標の事は一切わすれて、損得勘定無しで、目の前のお客様のお役に立てられるように接客してください」

スタッフにいつも言う言葉です。


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