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[ピアノ]多声の技術

礼拝用のオルガン曲にハマっているのですが、独特の指使いが多くて面白いなと感じています。おそらく各声部をレガートに弾くためなのだと思います。いろいろ種類がありますが、どの曲でも似たようなことをしているのではと思い、これを体系的にまとめてみようかと思います。

画像1

命名:謎指使い
目的:隣となりの指使いの為(=レガート)

命名…自分の中で名前をつけました。名前をつけないと区別すら出来ないので。そして目的もハッキリさせました。同じことをしていても目的が微妙に違うことがある為です。

画像2

1つ目の5に対して

命名:置き換え
目的:隣となりの指で弾く為

です。緑色の5-4という流れを作りたくて、ということですね。

2つ目の5は

命名:置き換え
目的:嫌なストレッチを避ける為

です。ソを4で保持したまま、レを1、その後ミを3で弾くのは指が辛い為です。
(多声が独立した曲の特徴的なところですね)

3つ目の丸は

まずソドを52でとったことに関して

命名:謎指使い
目的:隣となりの指で弾く為

5-4に関して
命名:置き換え
目的:隣となりの指で弾く為

2-1に関して

命名:置き換え
目的:嫌なストレッチを避ける為

2-1に関しては、直前のシ ナチュラルを1で弾いているので2でとった

しかし完全五度を52で取ったままにするのはちょっとしんどいので置き換え、というところでしょう。

画像3

この5は

命名:shrink
目的:横移動する為

4で弾けば良いじゃんと思うかもしれませんが4分音符で保持する為
最後のレの音を2で弾く時にキツくなるのです。

多少不思議な指使い VS  最後で苦労する だったら前者を選んじゃえ、ということです。

画像4

1つ目

命名:置き換え
目的:横移動の為

2つ目

命名:置き換え
目的:嫌なストレッチを避ける為


まとめ

たった4小節ですが、それにしても置き換えが多いですね。

言い換えれば、この手の置き換えを正しくやれば問題なく弾けてしまうということかもしれません。

また、同じ置き換えでも目的に種類があると分かります。

「ホントにこの置き換えしなきゃいけないの?」という疑問に対して逃げ道を考えることも出来ます。(これを書いていて、2枚目の画像で実は置き換えをしなくても良い指使いを見つけました)

次回は、これらを整理して(置き換えは○と☓の目的で使う)というところを探っていこうと思います。

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