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君の脳は受験脳かビジネス脳か!?お題の回答から考えるビジネス脳の作り方(田端大学19年12月定例)

ビジネスという場に身を置いていると、顧客の要求通りに製品を作ったのに売れないことは多々あります。
ドリルを売るなら穴を売れ。という本が有名なように、全ビジネスマンが顧客が本当に欲しい物を発見し、提案できて初めて製品が売れるという事実を肌感覚で持っていると思います。
この事実を改めて言語化されたのが、今回の田端大学の定例会でした。

毎月行われている田端大学定例会。2019年12月の定例会の課題は、田端大学の塾長 田端信太郎氏が本を出版されましたので、自著の4Pを塾生に考えさせるというものでした。(ここだけの話、なかなか私利私欲にまみれた課題だと思った塾生は多いでしょう。。。)

本はこちら(初日に重版がかかるほど売れに売れているらしい)

田端大学の加入はこちらから↓(現在満席。月初に空いた枠に加入可能)

4Pって何?の人は、こちらから

塾生(=田端大学加入者)は色々頭を悩ませ、4Pを考え、課題を提出し、発表を行い、田端氏のラップアップで衝撃の事実を告げられました。

「課題にそのまま答えてる人が多い!」「出題意図を疑ってないのか?」
「全然わかっていない」
「なぜ田端が本を売りたいかの思いに至った人はいるのか?」
「発注者が本当に欲しい本音の所は表に出てこない」

繰り返されるマジレス

「あまい」「あまい」「あますぎる!!!!」

挙句の果てに

「君等の頭は受験勉強脳に侵されている!」

と、一蹴、、、、

一通り、煽られたあとに、田端氏の本音はどこなのか?何故本を売りたいのか?と、塾生が固唾を呑んで見守る中、田端氏から発せられた一言

"俺にもよくわからない"
"仮説はあるが、そもそもなんで本書いたかわからない"

さて、ITビジネスに関して有名な以下の図はご存知でしょうか?

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各々の立場の人が、他の立場の人を揶揄することで使われる文脈で見たことがある人は多いでしょう。ここで重要なことは、顧客が説明した内容と本当に必要だったものは違う。つまり、顧客は本当に欲しい物など言語化できないということです

そういった意味で、顧客の本当に欲しい物を見つける事は重要であり、それを提案できたものが勝てるのがビジネスであるのでしょう

少し横道にそれますが、ここで、定例会でも話題に上がっていたのが、What とHowの話にも触れておきましょう。

・Whatが優秀であれば、Howがそこそこでも十分成功できる
・Whatがずれていれば、Howがどんなに優秀でも巻き返すのは大変だろう

もちろん、並外れたHowがあれば覆せるかもしれませんが、Whatがやはり重要なのです。

さて、今回の定例の結果を受け、来月以降は題意をそのまま受けるのではなく"本当に欲しかったもの"大喜利が始まるかしれません
ただ、宇山氏がTwitterで語っていますが、題意を正しく捉えることが本当に戦犯なのでしょうか。

田端氏のコメントをそのまま受け取り、その様に動いているならば、いつまでたっても"受験脳"とマジレスを喰らいかねません
問題の題意を捉える事はMUSTであり、その先のプラスアルファまで考えられるか。そこが重要であると考えます。当然、題意すら正しく読めない人が、その先が読めるわけ無いですよね。

こちらに関し、田端氏がFacebook内の過去課題のコメント上に残しているものがヒントになると思うので、最後に引用したいと思います。

全般的な感想として「田端塾長になったつもりで提案してください」というお題なのに、「塾長になったつもり」感が薄いのが多めだったな、と思います。
ビジネスにおいて「なったつもり」とは、「キミの提案、凄くいいね!じゃあ、やってよ!」と言われたときに、本当に今すぐ代わりに自分が「2代目塾長」になったとして、明日から何をやるか?言えるよね?というレベルで考えてくる当事者意識を持てよ、ということです。 ふーむ、確かに、こいつだったら、「提案したことを本当にやり遂げそうだな」と思われる迫力、凄み、決心を持っている人にだけ、チャンスの女神は微笑みます。
そういう当事者意識、気構えがなく、とりあえず本を読んで、課題出せ、と言われたんで、出しました、という学校の宿題と同じレベルの人が少なからず見受けられたのが、残念です。

おわり。

面白いと思った方、私のTwitterも覗いてみてください。


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