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超最新! おすすめの正統派オンラインマダミス4選!

皆様、マーダーミステリー楽しんでいますか?
このエントリでは、僕がプレイしたマーダーミステリーで、まだ出たばかりの最新作を中心に、超オススメのマダミスを4作ご紹介したいと思います!

今回ご紹介する4作は、いずれの作品もボリューム・推理・ロールプレイ・ビジュアル全てが素晴らしい、正統派の高品質マーダーミステリー作品であり、あらゆる人にオススメできる作品ばかりとなっています!

※注意※
レビューを見ても作品を楽しめるよう、誰が犯人か、どんなギミックがあるかといった部分はぼかしていますが、「どんな傾向のシナリオか」といった点は紹介しているため、作品傾向をネタバレとして感じる方は、ご自身の判断で読み進めて頂きますようお願いします

■龍神様の祟り

マーダーミステリー「龍神様の祟り」 - ぺんむむ - BOOTH

【千龍島】という断崖の孤島の中で不可思議な死体が発見された。
死体は白い頭巾をかぶっており、誰かわからない。
その死体を抱きしめ、泣きながら子守唄を口ずさんだ後、気絶した女性。
私たちは目の前の光景をただ見守る事しかできなかった。
一体誰がなぜ殺されたのか。
疑念が渦巻く中、千龍家当主である千龍恭一郎が口を開く。
「忌み子が殺された。殺した者はこの中にいる」
疑念がさらなる疑念を生み、やがて龍となって私たちを丸呑みにした。
龍の腹の中で私たちはもがき苦しむのだ。
誰かが言う。
これは龍神様の祟りなのか・・・と

皆もご存知の人気作「最弱四天王殺人事件」のぺんむむさんの最新作!

「最弱四天王殺人事件」はファンタジーが舞台でしたが、今回は日本のとある村が舞台。まさしくミステリー小説の中に入ったような……っていうか…、これ、TRICKじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!

 今までありそうでなかった、TRICKっぽいマーダーミステリー。それがこの「龍神様の祟り」です。

 TRICKを知っている人ならば分かる、あの独特の雰囲気。「これってあのキャラじゃん!?!?」みたいなツッコミを思わずしてしまう作品のノリ。

 マーダーミステリー好きな人ならTRICKは好きなはずで、だとすればTRICKっぽいマダミスが楽しくない訳がない。ということで、テーマ選択の時点で若干ズルさすら感じる作品。
 ぜひとも、TRICKの独特の緊迫感とユルさが同居しつつも真相に迫っていく、あの空気感を皆で再現して欲しい一作。

 「最弱四天王殺人事件」の売りであったBot調査は無くなっており、形式としてはオーソドックスなマーダーミステリーとなっていますが、ぺんむむさん作品に共通する「しっかりとした世界設定」「手強い推理」「読みやすく軽妙なHO」など、その良さはしっかりと引き継いだ最新作。

 マーダーミステリーを、ミステリーを、TRICKを愛するプレイヤーならプレイして損はない一作です。

■傲慢の庭とマリオネット

マーダーミステリー『傲慢の庭とマリオネット』 - chickの鶏小屋 - BOOTH

 独特のデザインセンスが目を惹く作品で、タイトル画像のみならず、キャラクターイラストや盤面のデザインに至るまで美麗なグラフィックで統一されており、見た目だけでも大満足な一作。

 当然、見た目だけではなく、HOのボリュームや、盤面から出てくる情報量もかなり多く、プレイ時間もオンラインとしてはかなり長めの4.5時間(準備時間や感想戦を含めると実質5時間はかかる)

 
また、世界観や舞台設定も若干特殊であることや、各キャラクターのやることも多いことから、マーダーミステリーという形式に慣れ、時系列や各キャラクターの目的、盤面情報の整理などに慣れてからプレイしなければ、情報の洪水に飲まれて終わる懸念がある。

 複合的に見て作品としてのボリュームは最重量級やりごたえのあるマーダーミステリーを求めているプレイヤーもお腹一杯になること間違いなし。

一応の注意点として、boothに以下のように記載がある

・どんなことが起こっても良い方向けです。地雷を踏んでしまっても自己責任でお願いします。
・一部にほんの少しだけグロテスクな表現があります。ただそんなに詳しく書いてもしょうがないと思ったので出来るだけマイルドにしたつもりです。

 確かに、一部グロテスクな描写や悪意を感じる設定等が用意されているが、これはマイナス材料というよりは、この重層的な物語の味付けとして必要なエッセンスとしてとらえるべきで、そこまで深く考える必要はない。
 若干の悪意も含めて、総合的に濃厚な物語を体験できる一作。

■天使がいた町

マーダーミステリー『天使がいた町』 - にくちゃん - BOOTH

のどかで平和な町、「天使町」
「天使町には天使がいる」という噂が流れ始めたのは、ここ数年のことだ。
天使と呼ばれた少女はヴァイオレット。
白い肌に薄いブルーの目、そして何よりも
美しい白銀の髪が特徴的な美少女だった。
見た目だけでなく中身も美しい彼女のことを
この町は、町民は、みんな愛していた…
…そう、思っていた。
美しい髪の毛がバッサリと切られた状態で
彼女の死体が見つかるまでは

強烈なメインビジュアルが目を惹く一作。

 メインビジュアルだけでなく、キャラクターイラストも繊細で綺麗なキャラクターが多く、作品全体から受ける「繊細さ」や「儚さ」といったイメージに期待が持てたのであれば、おおむねその通りのイメージでプレイしてもらって問題ない作品。

 いわゆる「情緒的」と分類できる作品ではあるものの、推理要素や物語のエスカレーション等が丁寧に設計されているため、しっかりと推理やキャラクター間の駆け引きも楽しむことができる。

 筆者はどちらかといえば、物語のギミックや推理導線が気になってしまい、エモい系統のシナリオはあまり没入できないタイプのプレイヤーではあるものの、そんな自分でも、丁寧に設計された作品の構成から情緒を感じられた

 若干の懸念点としては、boothの説明文にもある通り、人によっては不快を感じる要素が作品中に存在している。

・メリバ、バッドエンディング要素あり
・トラウマを彷彿とさせる描写がございます。不安な方がいたら、必ずGMへの確認をお願いいたします。

 これらの要素は、作品を組み立てる上での欠かせない要素であるため、若干のエグみを許容した上でプレイしなければ、この作品を十全に楽しむことはできない。そのため「情緒は感じたいが、不快感や悪意を感じることが苦手」といったプレイヤーは避けた方が無難。
(※直前に紹介した「傲慢の庭とマリオネット」にも同様の注意書きをしましたが、こちらの作品の方が作品全体の構造として、プレイヤーの心を抉ってくるため、より注意が必要)

 上記のように若干の注意点はあるものの、総合的に見れば「シナリオが優れている正統派のマーダーミステリー」であると言えるため、それほど地雷が無いプレイヤーであれば、ぜひ経験してみて欲しい一作。

■ギルマン一家の驕奢な葬儀

時は20世紀。ブルターニュの軍人一族・ギルマン氏の屋敷では大規模な葬儀が取り行われていた。亡くなったのは一家の長老であるジュリー・ギルマン。齢90を超える大往生であった。​
財界の大物に映画俳優――錚々たる来賓が何人も招かれ、棺を囲んでワインを飲み交わす。
葬儀には似つかわしくない豪奢なパーティーが幕を閉じ、会場の灯りもすっかり消えるころ。屋敷内である男の死体が発見される。彼の名はアンドレ・ギルマン。あなたたちの実の父親だ。
あなたたちは気づくだろう。アンドレの額にあったはずの”十字の文様”が消えている。これは当主の証であり、血縁の近しい者でなければ奪うことはできない。そう、間違いなくあなたたちの中に犯人はいるのだ。​

 超正統派の上級者向けマーダーミステリー

 ストーリー、キャラクター、情報量、推理、ギミックいずれも、凝った作りとなっていて、作品を構成する要素全体の平均点がとにかく高い。
 
「マーダーミステリー」をプレイしたい人にとっては「そうそう、こういうのがマーダーミステリーだよね」と納得できる一作。

 情報量が単純に多く、推理面でもかなりの労力を要するが、作中に自由ロールプレイを求められる部分が存在するため、相応の演技力も必要となる。

 また、自由ロールプレイ以外の部分においても、ギルマン家という貴族の一員として、時に傲慢に、時に狡猾に、時に臆病に、時に誇りを持って、常にロールプレイを意識しながら議論をすることで、独特の雰囲気を味わうことができる。

 そういった意味でも、推理・ロールプレイともに十分な自信を持って望むことで、確かな手応えを感じることができる、まさに「総合的に見て上級者向け」といえる一作。

 ぜひ、マダミスに自信のあるプレイヤーを集めてプレイしてみて欲しい。



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