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20-80 スケールとは? 今更聞けないMLBのこと
どうも、ヤスです。
MLBを見る皆さん、20-80スケールをご存知でしょうか? プロスペクトやドラフトを追っていると、一度は見たことがあると思います。これは選手の各能力をこの数字に置き替えて評価するときに使うものです。20が最低で、80が最高になります。
ですが、イマイチ数字で言われてもイメージできない、正直よくわかっていない、という方もいると思います。今回はそんな方のために、20-80スケールについて書いていこうと思います。
なぜ20-80なのか?
そもそも、なんで0-100ではなく20-80なのか? と思った方がいると思います。私も調べるうちに知ったのですが、これは統計の標準偏差に基づいていると考えられています。
50を平均とした場合、±10ずつしていくとすると、20-80の間にサンプルが含まれる可能性が99.7%になります。故にこの数字が使われているわけですね。日本でよく使われている学力偏差値でもイメージしやすいかもしれません。
残りの0.3%? と思ったかもしれませんが、統計上の話なので、深く考えなくても大丈夫です。
野手の評価項目
ファイブツールプレイヤーという言葉を聞いたことがあると思います。野手の能力を5つの項目に分けて評価したものです。
ヒット
パワー
ラン(スピード)
フィールド(守備力)
アーム(肩の強さ)
ピッチャーの評価項目
ピッチャーは野手とは違い、概ね3つの評価項目があります。
ファストボール(速球)
変化球
コントロール
20-80スケール 各グレード解説
では、具体的に誰のどのツールが数字に当てはまるのか、80から見ていきましょう。
わかりやすい票がFangraphsにあったため、引用します。
80
このグレードがつくのはごく一握りで、トップ中のトップです。殿堂入りレベル。
バイロン・バクストン(MIN)のスピード
アーロン・ジャッジ(NYY)のパワー
アロルディス・チャップマン(NYY)の速球
70
これも球界トップクラスです。オールスター常連レベルと考えてもらうといいと思います。
コリー・シーガー(LAD)の肩
パトリック・コービン(WAS)のスライダー
フランシスコ・リンドーア(NYM)の守備
60
リーグトップレベル。
アレックス・ブレグマン(HOU)のスピード
スティーブン・ストラスバーグ(WAS)のコントロール
50
基準となる数値。メジャー平均レベルです。
フアン・ソト(WAS)のスピード
ウィル・マイヤーズ(SD)のパワー(2019年基準)
40
メジャー平均より下。英語ではbelow-avarageという表現をされることが多いです。
エロイ・ヒメネス(CWS)の守備
トレバー・バウアー(LAD)のコントロール
30
メジャー最低レベル。滅多につくことはありません。
エドウィン・エンカーナシオン(FA)のスピード
デビッド・フレッチャー(LAA)のパワー
20
ここまで来るともはやメジャーリーガー失格なレベル。ごく稀にいます。
ベン・リビア(元LAA等)のパワー
頻度は多くないですが5刻みの数字も使われることがあり、Above-average、Fringe-averageという表現が用いられる時があります。それぞれだいたい数字で55、45くらいになると考えてもらって良いと思います。
いかがだったでしょうか。当noteでは今後プロスペクト、ドラフトについても取り上げる予定のため、頻出する20-80スケールについて書いてみました。へぇ〜と思っていただけたら幸いです。
それでは、また。
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