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どこよりも早い ブルージェイズの2022年ブレイク候補

どうも、ヤスです。

普通のMLBファンがリーグチャンピオンシップシリーズに夢中な中、今回は来年のブレイク候補としてブルージェイズの選手を紹介してみようと思います。なにしろまだワールドシリーズも終わっていないので、たぶん誰よりも早いと思います。

ポストシーズンに出られないチームのファンは来年に目を向けなくてはならないのです。来年こそは。

というわけで、行ってみましょう。


① サンティアゴ・エスピナル 

1994/11/3 26歳  出身:ドミニカ共和国 サンティアゴ州

身長/体重:5フィート10インチ(約178cm)/181ポンド(約82kg)

ポジション:3B

投/打:R/R

プロ入り:2016年 レッドソックスからドラフト10順目全体298位

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1人目はエスピナルです。開幕からマイナーを行ったり来たりしていましたが、3Bのレギュラーだったビジオが攻守に振るわない状況だったために徐々に出番が増加。8月ごろからは準レギュラー的存在に。8月下旬には怪我で1度戦列を離れましたが、9月下旬に戻ってくると最終盤にも欠かせない戦力となっていました。

2021年成績

92試合

.311/376/.405

OPS.781

四球/三振 22/30

2HR 17打点

打撃面での特長は高いコンタクト力とアプローチの良さ。打率.311が光る上にボールの見極めがいいため、ピッチャーとしては厄介な打者でしょう。

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赤い丸がそれぞれゾーン内のコンタクト率とボールゾーンスイング率です。高いコンタクト力が目立ちます。


222打席で2HRとパワーレスなのが欠点ですが、それ以外の能力が高く、補って余りあるものを持っています。パワーがいかに伸びるかがレギュラー獲りのカギとなるでしょう。

そして彼の最大の特長と言えるのがその守備力の高さ。マイナーでは主に2B/SSを守っていましたが、今年は全て3Bとして出場すると、守備防御点(DRS)で+8と、高い守備力を遺憾なく発揮しました。広い守備範囲と素早い身のこなし、華麗なグラブ捌きでアウトを積み重ねます。



現状のブルージェイズは3Bの明確なレギュラーがいないため、現時点では彼がレギュラーの最有力候補と思われます。ライバルはケビン・スミス、プロスペクトのGroshansあたりですが、前者は打撃が全く通用せず、後者はまだメジャーに昇格していません。高いコンタクト力と守備という明確な強みがある彼が一歩も二歩もリードしていると言えます。

GMのロス・アトキンスは3Bの補強についてFA、トレードにおける補強の可能性を匂わせていますが、もし補強しなければ彼がレギュラーに収まるはずです。出場機会さえ掴めればブレイクを果たすであろうエスピナルに、是非注目してみてください。


② アレハンドロ・カーク


1998/11/6 22歳 出身:メキシコ・バハカリフォルニア州

身長/体重:5フィート8インチ(約173cm)/265ポンド(約120kg)

ポジション:C

投/打:R/R

プロ入り:2016年12月 インターナショナルFA


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2人目はアレハンドロ・カークです。2020年にA +から2階級を飛び越して彗星のようにメジャーデビューした彼は、今年も開幕からロスター入り。活躍が期待されましたが、5月に股関節を負傷すると60日DL入りに。戻って来たのは7月下旬で、怪我でシーズン大半を棒に振ってしまいました。

2021年成績

60試合

.242/.328/.436

OPS.764

四球/三振 19/22

8HR 24打点


彼の特長と言えばなんと言ってもそのバッティング。OPS.764はCとして水準以上で、マイナー時代はアベレージ先行のタイプでしたが今年は165打席で8HRと、パワーも発揮し始めました。アプローチも非常によく、四球が多く三振が少ないという理想的なアプローチです。

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上記のピンクの点がホームランのスプレーチャートですが、引っ張りだけではなく逆方向にもホームランを打てる打撃技術はホンモノです。

一方、守備はまだまだ発展途上です。

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フレーミング点数は上記のようにマイナスに。盗塁阻止率は19%と寂しい数字になりました。一方、パスボールに関しては338イニングで2個と、ブロッキングに関してはよく抑えました。まだ22歳と若いため、この辺りは来年以降の向上に期待です。

なお、体型からして想像できるかもしれませんがスピードはMLB最低レベルで、リーグ平均秒速27フィート(8m)に対して24.7フィート(7.5m)と平均を大きく下回っており、走塁に関しては期待できません。

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来年のブルージェイズのC体制に関してですが、ジャンセン、カークがおり、補強は考えられません。なので、カークは来年もレギュラーとして出場するでしょう。ジャンセンと比べるとカークはアプローチがよく安定した打撃を披露できるため、終盤あったようにカークがDHで出場するという試合が多くなると思われます。打撃力は間違いないため、怪我さえなければ数字は残してくれるはずです。2022年が彼の飛躍の年になるか、注目です。


いかがでしたでしょうか。今回は私が推したい野手2人を紹介してみました。能力は間違いない2人なので、これをきっかけに彼らのプレーに注目してくれる方が少しでも増えてくれたら幸いです。ピッチャーのほうも投稿する予定ですので、気長にお待ちください。


photo by @Bluejays

データはbaseball savantより