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マンスリー・ブルージェイズレポート 6月編


どうも、ヤスです。7月に入りましたね。MLBはもう間も無くシーズンの半分が終わるという折り返し地点が近づいています。今月もブルージェイズの戦いを振り返っていきましょう。


チーム成績まとめ

41−37 アリーグ東地区3位


チーム打撃・ピッチング成績まとめ

()内はMLB30球団中の順位 成績は全て現地6/30の全試合が終わった時点のものです

ピッチングチーム成績

チームERA 3.98(14)

スターターERA 4.09(15) ブルペンERA 3.84(10)

WHIP 1.26(13)

奪三振 716(14) 与四球 247(12)

被本塁打 107(27)

打撃チーム成績

チーム総得点 403(3)

打率 .266(2)

出塁率 .331(4)

長打率 .453(1)

OPS .784(2)

ホームラン 117(1)

盗塁 39(10)

投手陣まとめ

まずスターターですが、うれしいサプライズな活躍がありました。ロス・ストリップリングが好調で、6月は28.1回を投げERA3.18、投球回以上の29奪三振で完全にローテへ定着。マノアを含め、ようやくローテが5人揃う形となりました。加えてスティーブン・マッツがCOVID-19関連でIL入りしていた間、穴埋めで投げたアンソニー・ケイが6/24のオリオールズ戦で5回を投げ無失点、2四球8奪三振とすばらしいピッチングを見せてくれました。ローテに穴が開いた時の穴埋め要員もバッチリで、ローテには安心して良さそうです。リュが5試合31.1イニングでERA4.88と安定感を欠いていますが、それを尻目にグングン調子を上げているのがロビー・レイです。6試合34.2イニングを投げ4勝、ERA2.86に53奪三振と今やブルージェイズのエースと言えるほどの成績になりました。加えて出色なのが与四球数で、今シーズンは86.2回で21個しか与えておらず、去年コントロールに苦しんだ姿とは別人のようです。「1球ごとにゾーンへ投げられるよう調整できている」とさらっとすごいコメントも残しており、このままいけばサイヤング賞争いにも食い込めそうな程。後半戦もブルージェイズのローテを引っ張り続けてくれるでしょう。

それに反してウィークポイントであり続けているのがブルペンです。クローザーのジョーダン・ロマノはERA1.21、29.2イニングで38奪三振と相変わらずの支配力を発揮していますが、彼以外に安心して見ていられる存在がいません。チャットウッドはERA5.46と炎上し続けており、チーム最多登板33試合を投げているティム・メイザはERA4.74と安定しません。ドリス、ボルッキは怪我で離脱中、メリーウェザーの復帰が近いとはいえ、苦しい状況であり続けています。そんなブルペンの窮状にフロントが業を煮やしたのか、日本時間6/29にマーリンズからトレードでリリーバーのアダム・シンバーを獲得しました(後述します)。リリーバーはこの夏のトレード戦線で最重要補強ポイントになると思われます。

野手陣まとめ

今月もこの男は止まりませんでした。天才ゲレーロジュニアが6月も絶好調、.371/.465/.753 OPS1.217 10HR 24打点と大爆発。史上最年少の三冠王へチャレンジが続きます。オールスターのファン投票では個人の最多得票、加えて当然のようにスタメンも決定しました。完全にスーパースターの域に達した感があります。

5月ほどではなかったものの、セミエンも月間OPS.828とまずまず、彼もオールスターで先発出場が決まっています。ブルージェイズからはヘルナンデスもオールスター先発出場メンバーです。ビシェットは最後までレッドソックスのザンダー・ボガーツと先発出場を争っていましたが、敗れました。ですが彼もリザーブメンバーとしてオールスターに出場すると思われます。

そして、彼のことを取り上げないわけにはいかないでしょう。脚の怪我でIL入りしていたジョージ・スプリンガーがようやく6/23に復帰しました。

「(脚の状態は)100%だ」と語るなど万全なようで、元気にCFで駆け回っています。全ブルージェイズファンが待ちわびていた完全体のスプリンガーを見られるのはうれしい限りです。打順はIL入り前の1番ではなく5番ですが、スプリンガー自身もこれを受け入れている模様で、強力打線がさらに破壊力を増しています。

カークとジャンセンがIL入りしているCですが、リース・マグワイアが打撃覚醒か? と思えるほど打っています。6月は打率.344と好調で、元々優秀な守備と併せレギュラーに定着。彼が打つことにより、打線に穴がなくなりました。強力打線に華を添える存在になりつつあります。


マーリンズとのトレードが発表

日本時間6/29の深夜に、マイアミ・マーリンズとのトレードが突如発表されました。

ブルージェイズ

アダム・シンバー(RHP)

コリー・ディッカーソン(OF)

マーリンズ

ジョー・パニック(IF)

アンドルー・マクインヴェイル(RHP)

というトレードです。加えて、ディッカーソンのサラリーを小額マーリンズが負担するようです。

ブルージェイズのOFはスプリンガーの復帰でレギュラー級が4人となり誰かがあぶれる状態なため、ディッカーソンを獲得する必要性が薄い状態です。サラリー負担といい、マーリンズがディッカーソンを売りたがったようなトレードに見えます。

リリーバーのシンバーはブルペンが崩壊しているブルージェイズにとって頼もしい存在になりそうです。アンダースローの彼はマーリンズで33試合に投げ、ERA2.88といい数字で、ブルージェイズでも貴重な戦力となってくれるでしょう。さらに24年まで保有できるのも魅力的です。パニックはIFの控えだったので惜しくはなく、マクインヴェイルもチームプロスペクトランキング30位以内にも入っていない存在です。これはブルージェイズにとっておいしいトレードだったように思います。


パイレーツのリチャード・ロドリゲスに興味?

トレード戦線では、パイレーツのクローザーであるロドリゲスに興味を示しているとのこと。

いいリリーバーは何人いても足りないため魅力的ですが、23年まで契約下に置けるため、対価が高くなりそうなのがネック。いずれにしろ、彼も含めリリーバーはさらに補強を進めたいポイントです。ブルージェイズがどう動くのか、注視していきたいところです。


さて、6月の振り返りはいかがだったでしょうか。今月はトレード締め切り期限が7/30になっているため、ポストシーズンへ向けて買い手に回るのか、はたまた売り手になるのかを見極める正念場となります。今月もブルージェイズの戦いに注目です。