矢野顕子×上原ひろみ Recording LIVE IN TOKYO ~Get Together~ 2011.9.9 @昭和女子大学人見記念講堂(2011.9.10)

9/9 Fri 昭和女子大学 人見記念講堂

 遂にこのお二人のCDが発売、
しかも、ライブレコーディングという
夢のようで夢じゃない嬉しすぎる瞬間に
参加することが出来ました。

思えば、初めて上原ひろみを知ったのは、
NHKの番組で観た矢野さんとの「おぼろ月夜」のセッション。
念願叶って生ライブに参加できたのも、この人見記念講堂。
昨夜、昭和女子大の門をくぐり、ホールを前にした時は
感慨深かったです。

最初に、矢野さんとひろみさんの声で影アナの注意事項があり
「カメラも入っている」とのことだったので、
映っても良いように身だしなみを整える(ウソ)

ライブは、とにかく素晴らしすぎて、そして楽しすぎでした。
毎回これですが、それ以外に言いようがないので仕方ありません。

僕は、感動が最高潮に達すると、頭皮に鳥肌が立つ体質なのですが
昨夜はこれが何度繰り返されたことか。

この場にいられたことを神様に感謝です。
生きてて良かったです。

「Children In Summer」や「あんたがたアフロ」は
古き良き原点を残しつつ完璧にリフォーム。匠の技です。

最初の2曲を聴いて
「今までのレパートリーで構成されるのかぁ」と思っていたら
3曲目で鮮やかに覆されます。

「CapeCod Chips 」しかも、歌詞付き!
矢野さんが「どんだけ苦労したことか」と言っていた歌詞は
あまり聞き取れませんでしたが、
まあCDを楽しみに待つということで。

「Lean On Me」は、震災後のコットンクラブでの
ひろみさんソロライブを思い出します。
あの時、マイクを通さないひろみさんの声で
弾き語り状態ではありましたが、
今回は矢野さんがキッチリ届けてくれました。
もう、最強です。

「まなべよ」は、昨年の矢野さんのさとがえるでやってましたね。
矢野さんの魅力が詰まったカッコいい曲です。
「ああ、自分のことだなぁ」と、変拍子を数えながら考えてました。

自分的に昨夜のライブ中の白眉だったのは「月と太陽」。
日本初お披露目、しかも歌詞付きは世界初お披露目で
ひろみさん作詞作曲だそうです。
ニューヨークのブルーノートの時に「この曲なに?」とざわめく客に
「新曲らしいですわよ」と打ち明けた矢野さんエピソードがツボでした。
最近のひろみさんの書く曲は優しく温かいものが増えた気がします。

ラストは「りんご祭り」。
矢野さん家に楽譜10枚分がファックスで送られて来て、
「二人分なんだぁ」と思っていたら
ひろみさんから「それ、矢野さんの分でーす」と
明るく言われたそうで・・・(笑)

この曲と言い「あんたがたアフロ」と言い、
日本とジャズのスタンダードな曲をミックスしてしまおうという発想こそが
このお二人の最大の持ち味な気がしました。

アンコール「ラーメン食べたい」で大盛り上がりに盛り上がって・・・

追加でもうワンテイクが
「Children In Summer」「Cape Cod Chips 」
「まなべよ」「ラーメン食べたい」、
おまけにアンコールで「Green Tea Farm」。

矢野さん、いつも頻発する歌詞間違いも無く順調に見えましたが
2テイク録るんですねぇ。

客からすれば、2回も聴かせてもらえるなんて
どんだけ贅沢なんだって話です。

「まるで初めて聴いたかのような拍手を」とお願いされましたが
ひろみさんはどんどん違う引き出しを開け出すし、そんなの無理。

ひろみさんがピアノ椅子に座って、足をブーラブラさせながら
「早くやろーよー」と言わんばかりなのを見て、
矢野さん「・・・」って感じでしたね。
笑えました。

スティーブ・ジョブスになりきった矢野さんのMC、
キース・ジャレットも満足であっただろう礼儀正しい客席。
ライブ録音も深夜1時に及ぶことなく、21時半頃終了。
予定では70分と聴いていましたが、得しちゃいました。

三茶の駅前でラーメン食べてから帰ったのは
言うまでもありません。

まさに奇跡が起きた夜だと思います。
お二人のピアノの音も似て来たように感じました。

11/23、CD発売が楽しみです。
拍手音として参加できた幸せを噛みしめています。

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