手離れ良く!

仕事に追われてこなせていない。
どんどん積み重なってしまって、何から手をつけて良いかわからない。
こんな状態は、誰しも経験があると思います。

一方で仕事の早い人、物凄い量の仕事を圧倒的なスピードこなす方がいます。
そんな方の共通点は、『手離れが良い!』だと思っています。
では、『手離れ良い!』ってどういう事でしょうか?
それは、自分の手元で温め無い事、自分で全てをやろうとしない事、
場合によっては熟成させずに渡す事、機会を待たない事などを指すと
私は考えます。

それでは納得いかないとか、求められている内容では無い
という反発も聞こえて来そうですが、そこの判断をいち早くつける事も
『手離れの良さ』に繋がります。

私は、中学から高校時代にバレーボールに打ち込みました。
自陣コート内では、3回までのボール接触が許されるのが基本ルールです。
ただし、1人のプレーヤーが続けてボールに接触するのは『ダブルコンタクト』
あるいは『ドリブル』と言われる反則です。

相手コートから来たボールをレシーブしてセッターにパス、
セッターはアタッカーにトス、
アタッカーは相手コートにスパイク!
というのが、一般的な攻撃です。

このプロセスを経ると、相手はレシーブの体制を整えてしまいます。
最も強力で効果的な攻撃は、ブロックだと私は思います。
たった1回のコンタクトで相手に返すので
相手は体制が整っていません。
自陣コートにボールが来る前に相手コートに落とすので
最もミスが少なく、『手離れの良い』攻撃です。

仕事は必ずしもバレーボールのように行くものではありませんが
自陣でコンタクトの回数を増やすと
相手の守備体制は整いますし、味方のミスの可能性は高まります。

仕事の仕方を観察していると
仕事が遅い、トラブルが多い、
そんな方は『手離れが悪い』ケースが非常に多いようです。

『手離れが悪い』方には、それなりの言い分があるようです。
・きちんと仕上げてから
・次回の会議までには
・まだ期限ではない
・急ぎと思っていなかった  etc・・・

きちんと仕上げたものの内容にミスがあったら?
次回の会議までに事態が変わる可能性は?
早く仕上げて次の仕事に備えては?
いつ仕上げるつもりなのか?
こんな質問をすると、大概は答えが返ってきません。

『手離れ』を良くする事を考えると
手掛けている事の、重要度や緊急度を瞬時に判断する癖がつくと思います。
そして、すぐに返せるものや人に託す事は、その場で整理するようになります。
とてつも無く仕事が出来る方は、こうしたサイクルで莫大な量をこなしています。

ご自身の仕事の効率アップや、ミスの低減を課題と思っている方は
ちょっとだけ考えて欲しい『手離れ』という概念について
私の考えをまとめてみました。

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