持論を持つ事!それに固執し過ぎない事!

一見すると矛盾するようなタイトルですが、
ちょっと読んでいただけると嬉しいです。
偉そうに思われる事は重々承知で、私の考えている事を記します。

私は、年齢的にも経験値や立場的にも
若手や中堅から意見や判断を求めらることが多いと思います。
聞きに来てくれる事については、歓迎しています。

しかし、時々気になる事があります。
それは、
『君はどうしたいの?』
『どんなゴールを目指して、何をしようとしているの?』
という質問に即答出来ない方がいる事です。

なぜ即答出来ないのでしょうか?
私の推測ですが、知識が希薄な事もさる事ながら
『持論がない』というのが原因ではないか?
と思います。

『持論がない』のは、やらされ仕事であったり
捌く事だけで満足しているためではないか?原因と考えられます。
残念ながら、こうした姿勢や心構えでは
いつまで経っても成果は上がりにくいのが厳しい現実です。

持論を持つためには、いくつか前提条件があると思います。
・前向きである事
・知識がある事、あるいは勉強する事
・複数の意見を聞く、または調べる事
・手掛けている事の目指す所が明確な事
・『他人事』ではなく『自分事』とする事

こうして持論を持つと、こだわりが出てきます。
粘り強くなります。

一方で、『持論に固執し過ぎない』という事も大切です。
持論に執着し過ぎると、その持論が間違いや時代の変遷に遅れている場合には
目指すゴールには到着しないからです。

私は、『持論に固執し過ぎない』とは
『持論を更新する』と同じ意味を持つと理解しています。

映画界の巨匠として名を残している黒澤明監督は、
『世界のクロサワ』として名を馳せた後に、こんなコメントを残しています。
「僕はまだ、映画のことがよくわかっていないから・・・」

黒澤監督は、数々の名作を世に送り出してなお、
また新しい作品に取り組み、
『これでいいんだ』という頑迷さとは無縁だったのではないでしょうか。

持論を持てるように取り組む事、
一度持った持論をリフレッシュする覚悟を持つ事。

仕事も趣味も、こんな取組みで
より効果的に、より楽しくなるように思います。

私自身も持論にこだわり過ぎず、
いつも柔軟な『オジサン』として存在したいと思います。

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