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檻から出たのにまた檻に戻りたがる飼い犬

私の主な仕事は工場や充填所などガス設備に関わるメンテナンスをしています。
簡単にいうと現場作業員。

5年ほど前に一族会社を出られた方(以後Tさんとします)と先日同じ現場で仕事をしました。
「Tさんご無沙汰してます!」
「お〜!元気しとったか〜?」
という挨拶から後、Tさんの話が止まりません。

どうやらずっとお世話になっていた会社と金銭で揉めたようでした。
どうやら消費税が関係している。

飼い犬(常駐業者)VS飼い主(無理をいって影響力を保持したい元請け)とのやりとりです。
消費税と仕事の取り方の問題です。

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10月からいよいよはじまるインボイス制度。
課税事業者が免税事業者(登録番号を取得していない事業者)に消費税を支払うのを忌避する謎文化が昔からあるようですが、みんな登録しないといけないような制度でいよいよそれも終焉だなと思っていました。

免税事業者には消費税分を払いたくないという企業さんがいる。
消費税は間接税なので、支払い先が免税事業者でも上の事業者は預けたので収めるべき税額から引かれ、最終的にどこかの事業者が国や地方に収めるわけです。
その最終が免税事業者の場合は納税義務がないので消費税を預かった分も含めて利益となっている。(黒字なら各種税金になりますけど)
それが僕の理解なのですが、、、

・お前のとこ免税だから払わなくていいよね?」
・インボイス制度始まって一定期間は2%だからそれしか払わなくていいよね?

上の場合は支払い元は課税事業者ですから、わざわざ非課税で処理するはずないですよ。
要するに10%込みで支払ったことになるわけでほぼ1割引きで買えたようなものです。
そういうことを平気で押し付ける事業者がいるんですね。

免税事業者であろうが、ガソリンにも宿泊費にも交通費にも消費税がかかっていてそれを支払っている。
でも自分の仕事については免税事業者だからと言われるがまま消費税を預からないできた。

なんとも美しい⚪︎⚪︎たちです。(自粛)
計算ができない。少しも頭を使わない。
自分が払ったり預かったりしている税金の流れを1mmでも理解しようとも思わない。
どこが払っても同じ。
どうしても益税が気に食わないなら年間1000万以上の仕事をしてもらえば解決です。

もう1つ大事なことがあります。
ここが問題です。

サラリーマンから自営業者になったにも関わらず自分の仕事を探してこない。
1日いくら✖️1ヶ月の稼働日で考えていて、結局どこかに飼ってもらいたいのです。
来月の口座に入る金の心配ばかりが重くのしかかってくる。
独立するくらい気が強くて、勢いがあるのにとても惜しい。

せっかく飛び込んでも、上陸先が同じでは意味がないに等しいです。
心の不安を感じるようになった分マイナスといってもいい。

Tさんについてはついに飼い主との縁が切れてしまった。
野晒しになったので金の心配は絶頂期だと思います。

そして、自分が変わるチャンスです。
ピンチはチャンス。
皆さんにもあると思います。
僕も過去に経験がありました。

こういう状況から飛躍的に伸びる。
売り先、声をとにかくかけたり、足を使って回ってみる。
必死なのでお願い営業もありました。
請負の仕事の話もいただけることがあります。

不安、心配、苦しい時期ですが、そのような経験があるから応援したい。

10月に頭数がいる仕事を早速お願い出来ました。


でも、、、
その後の口ぶりからするとTさんはまた次の飼い主を探すようです。



飼い犬がケージから出てこれないという話のように、
一度飼われた人が、自らの足で檻から出てくるのもまた難しいものなのですね。


ここまでお読みいただきありがとうございました。
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