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診療室の形態はどれがいい?

歯科医療機器メーカーの営業マン、やっしーです💁‍♂️
歯科医療機器メーカーの所長がメーカー視点で人生が豊かになる歯科医院のつくりかたを発信しています。

今回は、診療室の形態比較(オープン、半個室、完全個室)についてご説明していきます📝




さっそくですが、もういきなり一覧から見せます‼️

どの形態にどんなメリット、デメリットがあるのか。1つずつ解説していきますね!


1.オープン

昔の歯科医院ではよく見かけるスタイルですね。語弊を生むかもしれませんがザ・保険ブン回しタイプはこれにあたります。

パーテーションや仕切りの壁がないため診療室全体が見渡せ、診療全体の状況がすぐに把握できるといった点がメリットです。

一方、患者さんのプライバシーは皆無なのは大きなデメリットと言えます😅


2.半個室

現在はこの半個室タイプが主流です。患者さんの一定のプライバシーも保つことができ、隣のチェアの様子が把握できることが大きな理由です。

注意すべきポイントは、パーテーションの「高さ」と「長さ」です。
まずは「高さ」についてご説明いたします🫡

高さでチェアサイドの圧迫感が決まります。当然、高ければ高いほど圧迫感は生まれ、パーテーションの材質によっても人が感じる圧迫感は異なります。

また、パーテーションを天井まで仕切ってしまうと冷暖房の風が行き渡らなくなることがあり、そうなるとチェアサイドに家庭用のエアコンを設置することになるため工事費用が割高になります。

診療室の大きさにもよりますが業務用のエアコンを数基設置して診療室全体をカバーするのが一般的な方法です。


つぎに「長さ」です。

パーテーションが短すぎると隣の患者さんの顔が見えてしまいプライバシーが保たれなくなり、逆に長すぎると隣のチェアサイドの状況が把握しにくいので半個室のメリットを活かせなくなります。

長すぎず短すぎず…
つまり、パーテーションは絶妙な長さに設定する必要があります。

パーテーションのおススメの長さはどれくらい?
2,200mmです💪

パーテーションが2,200mmだと隣の患者さん同士の目線を遮ることができ、12時のポジションから少し下がるかDRスツールから少し仰け反るような姿勢をとると隣の様子がすぐに確認できます。


3.完全個室

医院に1室は完全個室のチェアサイドを設けることが傾向としては多いです。多くはないですがチェアサイドすべてが完全個室という歯科医院もあります。

完全個室のメリットは、やはりプライバシーが確保されている点です。高額な自費の金額の話を他の患者さんを気にすることなくDRやTCに相談することができます。

デメリットは、工事費用が割高になる、スペースを必要とする、診療室全体を把握するのが難しいなどが挙げられます💦

近年の新規開業では私がお手伝いさせていただいた歯科医院の半数以上が導入していますが、院内に防犯カメラを設置することが増えています📸

  • シンプルに防犯

  • 院長が全体を把握するため(モニターで確認する)

  • 患者さんとのトラブル防止

が主な目的です。

特に完全個室の場合は密室空間のため、どんな会話がスタッフさんと患者さんとでなされているのかが当事者でないと分かりません。

また、モニターをあえてスタッフや院長が見えるところに配置することでスタッフさんがすき間時間も有効活用して仕事に従事してくれるようになるといった効果も期待できます。



いかがだったでしょうか⁉️

今回は3つの診療形態についてご説明させていただきました。

近年のトレンドは、「半個室メイン+1~2室を完全個室」です👍

ご自身の診療スタイルや目指していきたい歯科医院の方向性に合わせて診療形態をチョイスしていきましょう。




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