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歯科開業のはじめの一歩は何をしたらいい?

歯科医療機器メーカーの営業マン、やっしーです💁‍♂️
歯科医療機器メーカーの所長がメーカー視点で人生が豊かになる歯科医院のつくりかたを発信しています。

記念すべき第1回目。少し気合を入れて執筆します‼️
ぜひともご参考にしていただければと思います🫡




開業するためのマインドセット

「よし!開業しよう!!」

と決意したものの何から着手したらいいの?
と感じている先生方が多いのではないかと思います。


「開業するには物件探しからでしょ!」
「お金借りれるかなぁ?融資額を把握するために銀行に相談?」


物件や銀行融資ももちろん開業で成功するため、事業を運営していくために重要な要素の1つですがその前に、


「なぜ開業するのか?」
「開業したらどんな医院にしていきたいか?」



を一度考えてみてください。
できれば明文化して視覚化できるような資料を作ってみてください。


明文化のメリットは、


・自分の考えをまとめることができ、軸が決まる
・職務経歴書や銀行融資の書類作成時にテンプレートとして利用できる
・親御さんへの説得材料として本気度をアピールできる


など様々なメリットがあります。


この段階ではまだまだ先の話ですが開業を決意してから考え始めるのではなく、勤務医時代から理想の歯科医院像やしていきたい治療方針、経営理念などノートやメモに残しておき、視覚化できる状態にしておくことをオススメします。



「なぜ開業するのか?」

についてですが、


・今より稼ぎたいから
・みんなが開業しているから自分もそろそろ…
・適齢期だから


とお考えの方は、厳しいようですが開業することを一度考え直した方が良いかもしれません。


・今より稼ぎたいから
⇒勤務医でも今より稼げるところは探せばあるかもしれません。


・みんなが開業しているから自分もそろそろ…
・適齢期だから
⇒自分の人生は誰かに決められて歩むものではありません。


上記の理由では、開業しないと成し遂げることができない訳ではなく、かつベクトルが「自分」にしか向いていないため残念ながら開業しても独りよがりの医院経営に陥りやすいです。


(例)
・みんな(スタッフさん、患者さん、自分)の人生を豊かにしたい
・生まれ育った地域に歯科医療で貢献したい
・患者さんが本当に満足してもらえるような治療を提供したい


このような理由であればベクトルが「自分」ではなく「他者」に向いているので、開業しても成功するマインドが醸成されていると言えるでしょう。




「開業したらどんな医院にしていきたいか?」

についてですが、


経営理念やしていきたい診療方針を考えていくと自然に候補地が絞られることが多いです。


(例)
子どもの口腔ケアに力を入れていきたい
その両親も一緒に家族で来院してほしいなぁ
 ↓
小児歯科が得意
そのスキルを活かしたい
 ↓
子どもが多いところで
子育て環境が充実している地域かな
 ↓
若いファミリー層が多く住んでいるエリア
車の方が来院してもらいやすいかなぁ
 ↓
駐車場は広めに確保しないとな
 ↓
都心部より郊外かな


このように、どんな医院をつくっていきたいかが明確だと自分のしていきたいことを実現しやすい環境はおのずと絞られてくるので開業候補地の選定がずっと楽になります。


また、経営理念や診療方針が定まっていないまま物件が決まり開業することになった場合、来られた患者さんに少なからず合わせていかなければならず受け身姿勢の診療スタイルにならざるを得ません。


開業してから閉院するまで30〜40年もの間、本位ではないスタイルで診療し続けるのはかなりのストレスだと思います…

それらを踏まえて下記項目を一度考えてみてください。


1.想いが反映された歯科医院の理念・診療方針になっているか

歯科医院を経営していくにあたり、「実現したい夢」「叶えたい理想」を言語化することは非常に重要です。ビジョンを設定し、目標達成に向けてのベクトルを合わせましょう。

2.歯科医院の理念と診療方針は「理念を実現するための診療方針になっているか」又は「診療方針を貫くことで理念が実現する」という関係性になっているか

大きい目標を達成するためには小さい目標を設定し、1つずつクリアしていく必要があります。登山初心者がいきなりエベレストには登頂できないですよね?少し背伸びするぐらいの目標を設定し、無理のない負荷がかかるぐらいがちょうどいいと考えています。目標達成までの道筋、つまりマイルストーンの設定が大事です。

3.患者さん、生活者にとって魅力的な理念・診療方針か

保険診療の場合、歯科医院の集患いわゆる「待ち」のスタイルです。診療圏という限られたエリアの範囲で釣り糸を垂らして魚が食いついてくれるのを待っています。いかに釣り糸に引っ掛けるエサを魅力的にみせるか。院長の手腕が問われるところです。

4.近隣の歯科医院など、競合と思われる歯科医院との違いが表現できているか

同じ池、保険診療という括りでは基本的には同じ釣り竿、同じ釣り糸。違いを生み出せるのはエサではないでしょうか。競合医院と同じエサをつけていても他との違いは生み出せません。その時たまたまお腹が空いていて釣り糸を垂らしている近くを泳いでいた魚が食いつくのを待っている運ゲーをこの先数十年ずっとやりますか?




今回の内容をまとめます。開業のはじめの一歩は


「なぜ開業するのか?」
「開業したらどんな医院にしていきたいか?」


を考えて明文化してマインドセットをはじめましょう👍


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