デンマークデザインセンターExperimentation by Design 2020 参加レポート
デンマークデザインセンター
Experimentation by Design 2020 レポート
2020年1月29日に、デンマークのコペンハーゲンのBLOXにて、
3回目となるDansk Design Center主催の
デザインによる実験カンファレンスが開催されました。
タイトルは「Experimentation by Design 2020」
2050年の社会シナリオを考える
持続的な変化のためのフューチャーシナリオを構築」です。
DBICメンバー企業の皆様とご一緒に、このフューチャーワークは、参加企業の属性は多岐にわたり、100人を超える国際的なリーダー、専門家、クリエイティブなる新たな働き方・組織づくりで注目を集めている経営者、行政、コンサル、デザイナー、イノベ―ション、デジタリゼーション、ソーシャリスト、サステナブル、設計士、新たな組織づくりにチャレンジする団体が参加しました。
今年のテーマは、2050年の社会はどうなっていくのか?
私たちの最大の社会的課題に取り組むべき
2050年までミッションはどうあるべきか?
本カンファレンスは、社会の未来に向けたシナリオを開発および設計するためのデザイン手法を用いた刺激的な新しい冒険の旅を経験することになります。
ライトニングトークは
デンマーク・デザイン・センター(Danish Design Centre:DDC) CEO
Christian Bason クリスチャン・ベイソン氏
キーノートは
現代デンマークのフィクションの最も独創的な小説家であり、執筆のほか、ビジネススクール省コペンハーゲンライターの講師でもある
Kaspar Colling Nielsen
次にオックスフォードネットワーク戦略研究所のアカデミックディレクターを務めてるRafael Ramirezは、シナリオプランニングの世界有数の専門家の第一人者
次は、Lotte Lyngsted Jepsen
コペンハーゲンに本拠地を置くイノベーションエージェンシーKirk、Hatch&Bloomの共同設立パートナーのLotteは、15年以上にわたってデザイン思考とユーザー中心のデザインに取り組んできました。
ビジネスと公共の両方の革新に対する新しいアプローチを展開してます。
ユーザー中心性とプロトタイピングが、より意味のある強力な製品Lotteがジェプセンとサービスをもたらす方法。 Lotteは、デザインパートナー、Kirk, Hatch & Bloomの考え方を、新しいアジャイルビジネスモデルと将来の競争力を開発するためのバリューチェーン全体にわたる戦略的アプローチとして提唱しています。
次にDanish Design Center Sara Gry Striegler
デンマークデザインセンターのビジネスおよびフォーカスエリアの責任者、Future Welfareチームのリーダー
ここまでは、オープニングトークという位置づけでした。
「シナリオデザイン」と呼んでいるハイブリッド手法は、エグゼクティブマスターDDCプログラム最大規模の実験を伴ういくつかの分野に変化するためのコンサルティングができます。Sar a Gry Striegler Healthは、ヘルスケアの未来に焦点を当てています。
当日の大きな流れシナリオ全体像の説明があった。
Scenario Design : Introducing the method
Session 1 Base Scenario
Session 2 Thematic Scenario
Session 3 Continued Scenario
Cross-Thematic discussion
今回のテーマは「2050年の未来」
シナリオプランニングの手法を用いて未来を動かす「ドライビングフォース(原動力)」未来を左右する要因を各グループに予め与えられた入場登録カードに基づき行動する。
縦軸は構造形態一局集中か分散
×
横軸は価値の軸 市場の要請と社会的価値
マトリックスを作って4つのシナリオ(世界観)を考え、80人が創り出す。
セッションが始まると、フラットな関係を図るためスタンディングで、全員の顔が見える形で、4名のグループになって自己紹介と、簡単な対話と傾聴で一気に立ち上げた。さらに20名程度のグループ全体4つの世界観の一つから思い描くkeywordを拾いながら、問いへの意味づけを綴り、世界観のネーミングを考えながら、ガジェットを拾い段ボールに貼り、オブジェクトをデザインする。
再び集まりファシリテータが意味づけして、今度は残りの3つのグループを見て歩き全体像を掴む。
Session 2 Thematic Scenario
産み出すとは、働くとは、動くとは、留まるとは、生きるとはを問い直し
未来の働き方に関する問い(Workの例)
働く単位であるコミュニティはどうなっていますか?
個人と組織の境界を越えた働き方とはどのようになっていますか?
人間とテクノロジー間でのインタラクションと境界はどのようになっていますか?
それらをどのように実践し、マネジメントし、リーダーシップを発揮しますか?
どんなコンピテンシーが必要になりますか?
explore the following questions in a possible 2050 scenario:
1 What is a work community?
2 What are the boundaries of work?
3 What are the boundaries and interactions between humans and technology?
4 What is leadership and management and how is it practiced?
5 What competencies are necessary?
Session 3 Continued Scenario
その上で
協業する組織とは
持続的な地球とは
未来の行政あり方とは
ありたい市民、国民とは民主主義とは
どうなりますか?
Cross-Thematic discussion
これまでのワークを通じて、最後にテーマごとのファリシテーターがキュレーションする形で議論をリードし、場を高めて行った。
国家思想の文脈とGAFAが創り出す人とテクノロジーの進化が織りなす個の関心が重なる世界観において30年後の未来が
個人のWell being幸福視点で考える世界観を持つ北欧人や
個人より家、家系、村、チーム、組織の存続を優先に考える世界観日本人が
どのようになっていくのかを
実験的なフューチャーワークを通じて、それぞれが感じた見えた世界が最高の成果物であり、灯った心の火は消えることがないだろう。
その結果を全体で共有しカンファレンスを締めくくった。
このフューチャーワークの参加者は、自分たちの組織に持ち帰って展開できる具体的なツールのセットのお土産貰って帰路に着いた。
ソーシャルイノベーションとは
未来思考で対話し、変化を起こして行くための“場”のこと。そのために、多様性豊かな参加者を招き、社会的課題解決のためのビジネスモデルを考えたり、参加者同士のつながりを促進させたりする“場”を指すこともある。
デンマーク・デザイン・センター(Danish Design Centre:DDC) CEO Christian Bason クリスチャン・ベイソン氏
前職はデンマーク政府の自動教育省と雇用省、経済成長省の3省庁が共同設置しているフューチャーセンターMindlabの代表。大学の講師や政府機関のアドバイザーとしても活躍。著書に公共機関のイノベーションとデザインに関する『Design for Policy』や『Leading Public Sector Innovation』「harvard business reviewの記事」などがある。
DDCが役割を担っているリーダーシップは、「プラットフォーム・リーダーシップ」であり、DDCはデンマークのデザイン・センターを名乗っていますが、本当の意味では「センター」ではなく、どちらかと言えば「プラットフォーム」であり、「ソサエティ」と自論を持つ
何故デンマーク?
デンマークはGlobal Creativity Index調査で5位(2015年)にランクインするなど、高い創造性で世界の注目を集める。首都コペンハーゲンはモビリティ変革を行い、環境対策などにも力を入れており、ロンリープラネット誌の「2019年に訪れたい場所」第1位にも選ばれている。まさに、創造性やデザインの超先進国なのだ。
そしてそのデンマークのデザインをリードしてきたと言われるのが、デンマーク・デザイン・センター(DDC)。
コペンハーゲンの観光名所「BLOX」とは
デンマーク・コペンハーゲンの2018年5月にオープンした観光名所「BLOX」。
BLOXは、OMAの設計による延べ面積2万8000m2の複合施設だ。講堂、展示スペース、オフィス、デンマーク建築センター、都市計画事務所「BLOXHUB」のオフィス、カフェや22戸の住宅が入り、屋上を含む屋外エリアにはフリースペースが広がる。
Experimentation by Design 2020
This year’s rendition of Experimentation by Design will bring
www.eventbrite.com
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