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【凱旋門賞】今年はスルーセブンシーズが挑戦!欧州最高峰のレースを制覇する意味

今年もパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞
昨年はドウデュース、タイトルホルダーなど日本から4頭を送り込むほどの熱量でしたが、今年はスルーセブンシーズのみと例年に比べて頭数・メンバー共に寂しい状況となっております。

そもそも「なぜ国内G1すら獲っていないスルーセブンシーズが出走するのか?」に疑問を持つのは、筆者だけでしょうか。

今回は凱旋門賞へ出走する意義について書いていきたいと思っております。


日本馬が本格挑戦し始めて20年以上

日本馬が最初に挑戦をしたのが1969年のスピードシンボリということで、そこからは50年以上が経ちますが、力の差がありすぎたのか?その後30年で計3頭しか出走しておりませんでした。

転機となったのは4頭目となるエルコンドルパサーの好走で、当時を知らない筆者でもモンジューの2着に喜んだ競馬ファンは多かったのではないでしょうか。

そこから2年おきに出走した2000年代、毎年出走するようになった2010年代を経て、これまでに出走してきた計33頭の成績は0-4-0-1-0-28と…
お世辞にも良いとは言えない状況でございます(苦笑)

目的は凱旋門賞を制覇すること!?

これまでディープインパクトやオルフェーヴルといった名馬たちでさえ勝てなかった凱旋門賞に毎年挑戦するのはなぜでしょうか。

賞金で言えば近年はジャパンカップや有馬記念の方が上ですし、海外の場合は遠征費という費用も発生してしまいます。

血統面で言いますと、近年はディープ産駒のサクソンウォリアーが欧州で種牡馬入り。先日もハーツ産駒のコンティニュアスがセントレジャーを制しており、オーギュストロダンと共に今年の凱旋門賞に出走する可能性もあります。

そういった意味でサンデーサイレンスを中心とした日本血統は、世界に十分通用し、普及しているとも言えそうです。
となると日本競馬の悲願=凱旋門賞の制覇ということでしょうか。

海外G1を制覇する価値

最強馬を証明するにあたっては、複数国でのG1成績が重要だと筆者は考えております。どんなに1つの国で凄い成績を残しても、世界最強を示す上での比較対象がないからです。

これまで日本が凱旋門賞にトライしていたのも然り、ドバイやブリーダーズカップで結果を残してきたのもそういった関係者の努力の賜物だと思っております。

その一方で仮に日本でもG1を獲っていない馬が凱旋門賞を制覇したら、それは欧州適性の高い欧州最強馬ということで、(それ自体大変素晴らしいことなのですが)「本来の目的が達成されるか?」ということです。

スピードシンボリの時代であれば、それだけでも十分の価値があったかもしれませんが、日本が競馬先進国の1つである現在、凱旋門賞馬スルーセブンシーズとして帰国して、有馬記念で大敗してしまったら「欧州適性が高かった」で済まされてしまうのではないかと懸念します。

欧州で大金を稼げる可能性があるとは言え、クラブ馬が故に「じゃあ来年は欧州で1年」ともならないでしょうし、勝っても負けてもリスクの高い選択をするのはどうなのか?と思った次第です。

日本血統の凱旋門賞制覇

前述の理由から今年の凱旋門賞は「コンティニュアスとオーギュストロダン(のどちらか)が優勝して、日本血統が再度評価される」が理想の結果だと考えております(笑)

そして来年以降、欧州最強馬のジャパンカップ制覇と日本最強馬の凱旋門賞制覇はどちらが先に達成されるのか?
その馬がドバイ・米国でも勝つようなことがあれば、筆者はその馬をディープを超えの世界最強馬と評価したいと考えております。

もちろんスルーセブンシーズも出るからには、日本馬の代表として応援したいと思います!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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