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【セントウルS】 ピクシーナイトが2年ぶりに出走! スプリント界に再び輝きをもたらすのか

明日、日曜日は阪神でセントウルSが行われますね。

最有力はデビュー3戦目で、筆者の愛馬グランツベリーの初勝利を阻んだビッグシーザー。ここで勝てば一気にスプリント界の新王者も見えてきそうです。

そんなビッグシーザーが目指す道を先に歩んできたG1馬ピクシーナイトも2年ぶりに本レースへ出走します。2年前、ここから一気にスプリント界の王者となり、香港での不運な事故によって長期休養…と約3か月間で天国と地獄を経験した馬

今回はそのスプリント界で復権を狙うピクシーナイトについて書いていきたいと思います。


マイル王者を目指して…

2020年9月に中京の芝1,400mで行われた2歳新馬をデビュー勝ち。
次走は1番人気で3着と期待を裏切ってしまいますが、年明け初戦となるシンザン記念を優勝し、いきなりの重賞制覇となります。

シンザン記念はご存知の通り出世レースと言われており、この年も海外重賞2勝のバスラットレオン小倉記念の勝ち馬マリナエレーナなど素質馬が揃った中での勝利。ここで一気に3歳マイル王者の道が見えてきました。

しかし実際はその壁が高く、この世代のマイル路線で中心だったのは、前年の朝日杯FSを勝ったグレナディアガーズ

NHKマイルCでその2歳王者へ初挑戦することとなったピクシーナイトですが、その夢を打ち砕いたのも長年マイル界で中心的存在となるシュネルマイスターと、ここまで来ると「相手が悪かった」としか言いようがないです(汗)

ただピクシーナイトにとっては、ここでマイル路線を諦めることができたため、ある意味で良い結果、ターニングポイントとなります。

才能が開花する3歳秋

元々マイルより短い距離が合っていそうだったピクシーナイトは、NHKマイルCの次戦にCBC賞を選択します。

当時は京都競馬場改修の影響によって小倉開催となっており、開幕早々の小倉はレコード決着のお祭り状態!
CBC賞も例外でなく勝ち時計は1:06.0で、ファストフォースが逃げ切り勝ちの中、中団から差しての2着はスプリント初戦としては十分すぎる適性を示したものと理解しております。

その次走が前述のセントウルステークスで、G1馬レシステンシアや後のスプリンターズS勝ち馬ジャンダルムなど当時のスプリント界上位馬たちとの初対戦となりましたが、結果はレシステンシアとクビ差の2着。

陣営にとっては自信が確信となった瞬間だったのではないでしょうか。

そしてその勢いのままに秋のG1スプリンターズSを優勝し、スプリント転向からわずか3戦で新王者が誕生することとなります。

悲劇的な事故からの復活

3歳馬のG1制覇で、当面はピクシーナイトの時代が続くと誰しもが思っていた中、突然の事故が起きてしまいます。

次走の香港スプリントで、先行していた馬の転倒による多重事故
そこにピクシーナイトも巻き込まれてしまうことに…

幸いにも鞍上だった福永元騎手と共に一命を取り留めることはできましたが、復帰には相当な時間を要することとなり、本馬が復帰できたのはそこから1年以上も先となる今年の高松宮記念でした。

そして久しぶりの復帰レースにお天道様も感動の涙を流したのか…
当日は不良馬場となってしまい、復帰戦となる本馬にとっては流石に厳しいレースとなったこともあり13着と大敗。

その次走となる京王杯SCでは善戦するも8着と、まだまだ「復活」とは言い難い状況で今週のセントウルSを迎えることとなります。

今後のスプリント界を占う1戦に

近年、高松宮記念・スプリンターズS共に特殊な馬場状況で行われているからか、6歳以上の高齢馬が好走をしており、ジャンダルムやファストフォースのようにそのまま引退していくことによって王者不在の状況が続いております。

新チャンピオンとして現時点で有力なのは、先日のキーンランドCを勝ったナムラクレアと筆者は考えておりますが、まだ確信には至っておらず…
ここで確信に至る勝ち馬が出てくることに期待をしている次第です。

それがピクシーナイトの復活Vであることを願いながら、当日はレース観戦をしたいと思います。

今回も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!

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