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【ミックスセール】今年は予想外の展開!? 海外勢からも注目される繁殖牝馬セール

先日ノーザンファーム主催のミックスセールが行われました。

2019年に新設された繁殖牝馬のせり市場で、昨年からは当歳馬と繁殖牝馬が上場されることとなったため、“ミックスセール“という名前になったと理解しております。

今回はそんなミックスセールで個人的に注目していたポイントとセールの結果について書いていきたいと思っております。


海外勢を意識したセール!?

当歳馬も良血揃いで興味深いのですが、このセールが繁殖牝馬のせり市場として誕生した経緯からも注目すべきは繁殖牝馬と考えております。

以前メンバーシップ限定記事でも書かせていただいたのですが、日本の生産トップであるノーザンFがライバルとなり得る他の関係者へ繁殖牝馬を売却するのですから、当然海外の牧場関係者も意識しているのではないでしょうか。

実際に昨年のミックスセールではYuesheng Zhangさんという中国人の方が多く繁殖牝馬を購入されたということで、今年も同じような傾向が続くのか…を1つポイントに見ておりました。

※今回のメンバーシップ限定記事では、今後の競走馬の輸出入や海外遠征にも関わってくるであろう「円安・ドル高と物価」について書いていきます。もし良ければメンバーシップの登録もお願いします。(初月無料でございます。)

一口馬主をやっている方も必見!

では海外も含めた生産関係者だけが注目すべきセールか?というと決してそうではなく、DMMバヌーシーやインゼルサラブレッドクラブなどノーザンファーム系の生産馬も扱う所謂「バイヤー系クラブ」は当歳馬を落札する可能性があるでしょうし、もう1つ盲点となるのは繁殖牝馬の仔だと考えております。

一口クラブが繁殖牝馬を落札するケースはほとんどないので、見えにくい部分とはなるのですが、特にクラブとの結びつきの強い牧場が購入した際は、生まれてくる仔がクラブに提供される可能性は高いと言うことができます。

例えば2021年のセールで恵比寿興業(株)那須野牧場が落札したテルヌーラ(当時リオンディーズの仔を受胎)は現在グリーンファームで募集されておりますし、同年に(有)コスモヴューファームが落札したテーブルロンド(当時イスラボニータの仔を受胎)も既に満口ですが、ウインで募集されておりました。

こういったケースでは母がノーザンファーム生産馬というだけでなく、社台系の種牡馬が付けられているケースが多いことから、日高系のクラブで一口馬主をやっている方にとっては良血馬を手に入れるチャンスではないかと考えている次第です。

想定外の結果も…

これまで繁殖牝馬を中心に持論を展開してきましたが、セール結果を見た方はご存知の通り、今年は海外からの購入者はいなかったようです…苦笑
ということで私の見立ては大きく外れることとなりました。

ただ一口馬主視点でのポイントとして今年も恵比寿興業(株)那須野牧場が2頭落札していること。この2頭は前述のグリーンファームへ行くのではないかと思います。そしてそれ以上に気になるのは木村秀則(株)が2頭を落札していることです。

木村秀則さんと言えば広尾サラブレッド倶楽部と結びつきの強い牧場で、ドバイCを勝ったパンサラッサの生産牧場ということでご存知の方も多いのではないでしょうか。
もしかしたら来年の募集ラインナップに今回落札された2頭のどちらかが出てくるのでないかと期待しているところでございます。

あと当歳馬になりますが、DMMバヌーシーが今回1番の注目馬だったであろうシーヴ’23を落札したのにも正直驚きました。当歳で7,400万円ですから、1歳で募集となった際は9,000万円ぐらいでの募集でしょうか。

筆者にとっては予算オーバーで出資不可となるのが必至ですが(涙)「今年のDMM募集馬はイマイチ」という声も時々耳にすることから、今後のDMMの巻き返しや動向にも注目したいと思っております。

今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございます!

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