23/10/02 最近読んだマンガ(23年9月)

タイトル的に月次でやってる記事みたいに見えますが、前回は2ヶ月前です。

ケンガンアシュラ

2日間無料公開で一気読み。面白かった!
凄まじい腕力があるわけではないのですが「予想を裏切り、期待は裏切らない」という基本をずっと忠実に守り続けたエンタメだったと思います。計算が正確でしかもその計算量も大きい。トーナメントをちゃんと全試合描き、それらすべてをちゃんと熱戦として描くのは単純なように見えて並大抵のことではありません。またその結果もちゃんと「予想を裏切り、期待は裏切らない」ものになっていたと思います。
ネタバレになってしまうので詳しくは書けないのですが、このマンガは「トーナメントの試合をちゃんと軸にし続けてそこからブレなかった」のが本当に体幹の強いストーリーだったなあ。

あと闘技者のハクのつけかたとしても非戦闘員の絡ませ方としても謀略の立ち入る動機づけとしても企業を背負った拳願勝負という設定が抜群に機能していて、この設定だけでも「勝ち」でしたね。

とにかく頭のいいマンガだと感じました。

暗号学園のいろは(1-3巻)

読み直したけどやっぱこのマンガめちゃくちゃ面白いよ…。
面白さの手数と手間のかけ方が並大抵じゃない。とにかく「量」がすごく、そこからくる「密度」がすごい。それらの面白さ個々を咀嚼しきれなかったとしても、密度からくる喉越しだけでも楽しめます。中学生だったらジャンプをこのマンガだけ何度も読み返してたと思う。クラスの生徒一人ひとりに好きなバウムクーヘンを設定しつつ1話の間に全員出すのとかとんでもないですからね。

これを読むと、マンガってまだまだいくらでも面白くなる余地があるんだなと感じ入ります。

すべての人類を破壊する。それらは再生できない。(13)

なんかすげえ最終盤の感じしてきた!
椋木燐さんめちゃくちゃいいキャラですね。
どんどん表現がうまくなってるし、もしこの作品が完結してもまたカードゲームもの書いてほしいなあ。

清園女子の怪異な秘話

冒頭「微百合・微ホラー・微流血を含みます」と声に出して読みたい三点セットが注記されているのですが、このどれもが「微」で振り切っていないバランス感覚が良い。具体的には、それらがどれも「ストーリーを食ってしまわない」分量なのが良いです。ストーリーが百合のためのものになってしまうことがなく、ホラー、スプラッタについても同様。

菜々子が一筋縄ではいかない良いキャラしてましたねえ。