22/05/30 【感想】機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(劇場版)

先日、友人と通話しながらAmazon primeのパーティーウォッチ機能を使って映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」を観ました。

僕は生まれてこのかたガンダムをアニメも映画もその他媒体でも一切見たことがなくて、スパロボなんかもやらなかったので完全に初ガンダムです。
カッコイイCMがネットで流行ったこともあって気になっていた映画だったのですが、この機会に観てみることにしました。

観終わって通話での最初の一言は「面白かった!!」でした。

いやー面白かった!
何がどうとかどこがどうとかよりもまず面白かったが出てきました。
三部作の第一部らしくストーリーとしては完結していないし、そもそもこの映画に至る前提みたいなものがガンダムのストーリーラインに存在しているらしく僕はそれも知らない。でもそんな諸々を貫通してくるくらいとにかくシンプルに面白かったです。
「なんかよくわかんないけどおもしれー!」という、歌詞がわからなくてもカッコいい洋楽みたいな感じ。

二言目の感想は「ほんとにみんな話すんだね、倒置法で」だったんですが、やっぱり台詞回しが良いですねえ。
ガンダムの名台詞というのは全くガンダムに触れてこなかった僕でもいくつか知ってるくらいに有名だったりするわけですが、台詞がというより会話劇全般が良い。
1行ずつ台詞が進むのでなく1.5行ずつ進むというのでしょうか、会話の飛躍が気持ち良い。
1.5行ずつ進む会話の情報量のテンポにぐっと惹きつけられたり、でもそれだけじゃなくミステリアスな女の子があえて0.7行進めてはぐらかしてみたり、腹の探り合いをする相手には0行と2行の変拍子を入れてみたり、どうでもいいタクシー運転手との雑談は1行ずつだったり、会話のテンポ感そのものによって場の空気を描くのが本当にうまい印象でした。

上述したように僕は前情報を色々欠いた状態で観たというのもあるんでしょうが、ずっと何かしら「わからないこと」がある状態で話が進むんですよね。でもそれが逆に「情報が欲しい」という感情を刺激して、画面に集中させる。ずっと釘付けで観てしまう映画でした。

それでやっぱりガンダムがカッコいいですねー!
Ξガンダムもペーネロペーも超カッコいい。突起物のいっぱいついたメカってやっぱカッコいいわ。
そしてバトルそのものもカッコいい。コックピットのメカメカしさなんかもカッコいい。ここらへん男の子全開で観ていました。
登場人物もみんなイイんだよなあ。主要な登場人物だったハサウェイとギギとケネス、あとレーンまだ含めてもみんなとっても魅力的。上述の会話劇の魅力がそのままキャラの魅力を引き立てています。
舞台が地球というのも観やすくてよかったですね。洗練されたアップタウンとごみごみしたダウンタウン、街区と自然、そして市街地とメカ、この対比の鮮やかさがこの物語の舞台として抜群でしたね。

とにかく痛快なエンタメでした。続編も楽しみ!