22/02/19 最近読んだマンガ(22年2月)

タイトル的に月次でやってる記事みたいに見えますが、前回は13ヶ月前です。無料公開をきっかけに気になっていたマンガを読めた機会が多かった最近でした。

呪術廻戦(15まで)

劇場版公開記念で8巻まで無料公開されてるのを読んだ後、映画が良かったので勢いで15巻まで買って読んじゃいました。

同時期にジャンプの看板を張ってたことやアニメの制作会社が同じことなどから「チェンソーマン」と並べて語られることの多い本作ですが、「チェンソーマン」が映画的な表現を多用し展開的にもその他のあらゆる点でもセオリーを打ち破る破天荒な作品なのに対して、「呪術廻戦」は平成期ジャンプマンガが積み上げてきたノウハウが詰め込まれた、血統の結晶のような作品だと思います。いわば天才型と秀才型。秀才的面白さを狙ってずっと書けるのはすごい能力だと思います。
ただそのためか平成期ジャンプマンガの悪癖である「格のある敵のボスキャラは倒しても退場しない」が多用されるのがウーン…。

ちはやふる(19まで)

こちらはなんと47巻分無料公開。しかし期間はたったの2日間!
結局19巻までしか読めませんでした。でも面白かったなー。
「アイシールド21」などにも通じるような、「マイナースポーツをテーマにしたマンガでありながら説明せずにルールを理解させるのがうまい」作品です。
原作(百人一首)の使い方が要所を抑えていてスノッブな感じを全くさせずに絶妙。非常にバランス感覚に秀でたマンガだと思います。

アカギ 〜闇に降り立った天才〜(27まで)

毎日無料マンガアプリでコツコツ読み進めてきたアカギですが、光速に近づいていくかのごとくマンガ内の体感時間がどんどん遅くなっていき、現在1話で1ツモのペースになっています。
そして鷲巣麻雀編…ぶっちゃけ…あんまりおもしろくない…。最初にレートを上げすぎてアカギが死なずに払える点数が減りすぎたせいで、逆に展開上アカギが負けようがなくて緊迫感が損なわれている気がします。

以前見た「オンライン麻雀ゲームに鷲巣麻雀が実装されて遊べるようになった結果、「他人の牌が部分的に見えて手を推測できる」「自分の牌が他人に部分的に見えているのでどのように見えているか考慮する」など考えることが膨大に増えて持ち時間が全然足りなくなり、鷲巣麻雀の進みがあんなに遅かった理由が分かった」って話が好き。

よふかしのうた(10)

いやー良かった!!
夜そのものがテーマというこのマンガの原点に帰ってきたのが美しい。

そして最初は「今日という日に満足していない」人のすがるロスタイムとして「夜ふかし」を定義することで始まったマンガが、人生に満足していない少年のロスタイムとしてのモラトリアムに行き着くのも本当に美しい。

夜というものそれ自体はただ地球の自転の都合によって日光が差さない時間というだけなのだけど、人はそこに勝手に色々なものを見出す。もしかしたらこのマンガにおいて吸血鬼というのは夜の擬人化のようなものなのかもしれない。