21/08/09 パワプロクンポケット7の思い出

先日、まさかのパワポケSwitchリメイク「パワプロクンポケットR」が発表されましたね。

パワプロクンポケットは役目を終えてシリーズを閉じてから10年経っていたので、この突然のリブートには驚き。
しかしインターネットミームとして「パワポケ」は妙に生き残っているので、名前だけは聞いたことがありやってみたいと思う新規ファン層も少なからず獲得できるのではと思います。一方で、そういう「ネットで話題になる『パワポケ』をやりたい」人がやりたいパワポケって今回リメイク対象になった1や2ではないのでは、という気がせんでもないのですが…。ここはリメイクシリーズが長く続くことを祈りましょう。

パワポケはパワプロ以上によく遊んだゲームです。
最も思い出深いのは一番最初に遊んだパワポケであり一番たくさん遊んだパワポケでもあるGBAの「パワプロクンポケット7」です。

パワポケの選手育成シナリオである「サクセス」の舞台は大きく高校野球・プロ野球・社会人野球(ないしアマチュア野球)に分けられ、この3つが順に出てくるのですが、7は高校野球編。主人公の所属する高校の野球部に野球がやたらとうまい戦隊モノのような「ヒーロー」たちが現れ、レッドやらブルーやらピンクやらブラウンやらビリジアやらに徐々にチームを乗っ取られていくという話です。確かにヒーローは野球がうまいしおかげで試合は勝てるけど、本当にそれでいいのか?というのがストーリーのポイントになってきます。

いやー、ほんっとに遊びまくりましたね!
元々パワポケはグッドエンドを見ようとすると結構難しい上に初めての野球ゲームということもあって当時はとても苦労したのですが、幸いというべきか、パワポケ7には有名なバグが存在します。

通称「しあわせ草バグ」。

シャニマスのプロデュースみたくサクセスにアイテムを持ち込むことができるのですが、このとき「しあわせ草」というアイテムを持ち込みある手順を踏むと任意の育成完了で登録した選手のステータスを引き継いでサクセスをはじめることができます。いわゆる「つよくてニューゲーム」。
この強くてニューゲームのおかげで育成した選手を繰りこしながらコツコツ周回してシナリオを見ることができました。へなちょこだった子供時代の僕には大いに助かるバグでしたねえ。最終的に1キャラ作るのに何周もかけながら1チーム作ってた覚えがあります。

さて、パワポケといえば彼女。
初めてできた彼女が倉見春香で、そのなんとも言えない余韻を残すノーマルエンドは強く印象に残っています。というか春香いま見てもかわいいな…。

でもパワポケ7で、そしてパワポケシリーズを通じて一番好きな彼女は石川梨子!最も多く周回した彼女です。パワポケに登場する彼女で髪が緑色、という因縁を知るのはもっと後になってから。というか緑髪ライターの緑髪処女作が梨子なので当時は伝説はまだ序章だったのでした。

なんでよく攻略していたかというと非常に単純で、周回プレイにめちゃくちゃ便利だったから。ランダム要素が少なく彼女にしやすい、デートでいつでも体力+30・やる気+1を引けるので育成のお供に超便利。今で言う駿川たづな。またグッドエンドへ行くのにヒーロー軍団と戦う必要がないというのも周回にはとても便利。
そして何度も何度も転生を繰り返しながら付き合ってるとやっぱり好きになっていくんですよねー。7にしあわせ草バグがなければこんなに好きになっていなかっただろうと思うと奇妙な因縁です。逆にパワポケっぽいな!

ところでパワポケ7は野球部分に相当クセがあることで有名で、当時はじめて野球ゲームを遊んだ僕ですらだいぶ「おかしいな」と思ってはいました。当時僕は何周も攻略を重ねるうちにパワポケ7の妙な「クセ」を見つけて、それを利用して試合をしていました。これがあまりネット等を探しても見つからないものなので、書いておこうと思います。バグや作りの粗さというには気が引ける、割と野球の範疇に存在するテクニックなので取り沙汰されていないのかも。

打席で左打者を操作するとき、ミート打ちでミートカーソルを右上に動かしながら真芯よりも左下で当てるように打つと三塁線にボテボテのゴロを打てます。感覚的にはミートカーソルの左下部分でボールをこするイメージ。これをやると高確率で内野安打にできるんです。
ソフトボールでいうスラップ打ち、野球でも元ロッテのサントスがやったりメジャーでイチローがたまにやってましたね。野球の範疇に存在するテクニックと言ったのはそこです。ただゲームのCPU戦では警戒されるということがないので、慣れれば高い確率で成功させられます。ミートカーソルの左下全部をスイートスポットにできるので普通に打つよりだいぶヒットを打ちやすい。

内野安打を稼ぐテクなので俊足選手のほうが成功しやすいのかと思いきや、パワポケ7のCPUは打者のパワーが一定以上で走力が一定以下だと内野が後退守備を敷くようになる(具体的にはパワーD以上、走力D以下くらい)ので、鈍足選手でもうまくいく…というかそっちのほうが成功しやすかったりします。ちなみに一番やりやすかったのは当時ホークスの宮地。
どちらかというと無駄に内野後退守備を多用する仕様が「クセ」で、ゴロ打ちはその穴を突くテクニックだと表現するのが適切でしょうか。(ちなみにパワポケ7はゴロの打球速度がやたら速い上に野手の送球がやたら速いので、この仕様の上では内野後退守備は理にかなっているとも言えます)

パワポケ7よりも後にプレイした8や4,5,6あたりの作品でも同じことを試みたのですが、それらの作品でも一応できるもののやり慣れたパワポケ7が一番やりやすかったですね。
数多くのパワポケで僕の攻略を助けてくれたテクニックだったのですが、ミートカーソルが円形からバットの形に変わってからはできなくなってしまいました。僕はこういう、ゲームのクセとその隙を突くテクニックが好きです。

パワポケ7はとにかくたくさんやったゲームでした。普通に野球試合モードで登録されてるプロ野球チーム同士で試合とかしてましたからね。パワポケでやる人あんまりいなくない?