21/04/16 【感想】リングフィットアドベンチャー

先日、リングフィットアドベンチャーをクリアしました。
筋トレゲームであるリングフィットアドベンチャーですが、ちゃんとストーリーがあってラスボスもいます。ラスボスを筋肉の力で改心させました。

日記によるとはじめたのは去年の11月下旬だそうなので、約5ヶ月かかっての攻略でした。いやー面白かったですね!
アニメアイコンが多いようなTLを構築されている人ならリングフィットアドベンチャーや、そうでなくても筋トレの効用について力説するツイートを見たことがあるかと思います。あれで言われていたようなことってマジで本当だったんだな、って実感でした。マッチョにはなってないのでそこだけはツイッターで見たのとは違うんですが…。

これから挙げるのはリングフィットアドベンチャー(以下RFA)だからというものではなく筋トレならば得られる効用なんでしょうけど、それをとっつきやすくやるインターフェースとしてRFAは良いものでした。
リモートワーク続きでとにかく身体がなまっていて、慢性的に「腹が減らない」という状況だったのですが、お腹が空いてご飯がおいしくなりました。
信号が変わりそうなときなどにダッシュしても息が上がらなくなりました(元が運動不足すぎる)。
そして、憂鬱なこと、気が滅入るようなことがあってモヤモヤした気分になってもRFAをちょっとやると気持ちが晴れるんですよね。もちろん憂鬱でないときも、やるとなんだか気持ちが爽やかになります。
僕は晩ごはんを食べてからシャワーを浴びるまでの間にやることが多かったのですが、なんというか、「今日はやりきったぞ」という気分になります。

RFAのいいところは、なんといってもこちらの動作に対してすぐに何かしらの数字が出るところ。僕はRPGが好きなのですが、詰まるところ数値が動くのが好きなんだと思います。その点、RFAはスクワットを1回やるたびに、腹筋を1回やるたびに、相手モンスターのダメージという形で数字が出ます。画面左下の「今日の消費カロリー」がちょっと増えます。この、とにかく数字が出るのがめちゃくちゃモチベーションになりました。
ゲームになっているがゆえに、「ゲームの攻略のため」というモチベーションが筋トレに対して付加されるのも大きいです。あまり好きじゃない運動でも威力の大きい攻撃が出せる場合は選択せざるをえない、みたいな。(判定が気に入らないものは使わなかったりしましたが…)

そうそう、判定といえば、このゲームはニンテンドーSwitchのふたつのコントローラーを左の太ももとリングにひとつずつ装着するのですが、これだけで多彩な運動をちゃんとキャプチャーしているのがすごいです。かなりの部分を「プレイヤーはちゃんとやっているだろう」という性善説によって判定しているようですが、画面の指示通りに動いているとちゃんと判定してくれます。動きが雑だったり浅かったりするとちゃんとベスト判定が出なかったりするんですよ。
ハード面では色々な意味で大雑把な判定ではあるのですが、ソフト側で「大雑把な判定でも十分判定できる」ようなゲームづくりにしておくことでちゃんとゲームとして成立させているのがすごいと思いましたね。

ただこのゲームに2ヶ所だけ文句を言わせてほしい!まずはミニゲーム、お前だ!
上述したようなファジーな判定って、精密動作を要求するミニゲームと相性が悪いんですよ。英雄のポーズをn回みたいなモンスターへの攻撃判定は「できてるかわかんないけどできてることにする」という性善説の判定によって大雑把に成立させていたのですが、「絶妙な強さで押し込む」みたいなミニゲームはこの性善説判定でごまかせないんです。50の強さで押し込まなきゃいけないところを「100押し込んだことにしてあげよう!」と大目に見てもらえても、ミニゲーム側で求めているのが「50の強さで押し込む」ことだったりするので…。
あと、微妙にタイムラグがあるときがあるので時間をかけてもいい戦闘パートは気にならないけどミニゲームでは気になる、みたいなこともありました。

そしてもうひとつ、ゲームとして非常にもったいないと思うのが画面の見づらさ!色々なところで気が利いているゲームなのに、なぜか視認性だけはだいぶ時代遅れな印象。
ステージを走りながら右や左にリングを向けて道の左右にあるアイテムを入手することができるのですが、結構な数のステージでは自分がこれからどっちに進むかわからないので「アイテムが見えはするけれどそこに至ったとき自分の左右どちらにあるかはわからない」という状況にしばしば陥ります。あとは単純に物陰にアイテムが隠れていて直前まで見えなかったりします。するとどうなるかというと、ステージを早く走ることにメリットが全くないんですよね。せっかく家にいながら広野を走れるゲームなんだから、もっと気持ちよく走らせてくれー。
さらに恐るべきことにこのゲーム、中盤からステージに霧がかかるようになります。シンプルにただただ見づらい。
一度あまりの見づらさに怒って同志を探そうと「リングフィット 見づらい」でTwitter検索をしたところ、RFAがテトリスのゲームとコラボしたときにテトリス側で配布されたコラボスキンがめちゃくちゃ見づらくてテトリスプレイヤー側に大不評だったのを見つけて笑いました。
あとゲームの仕様上、自分の操作キャラクターが常に画面に映るので(自分の体の動きを確認しながらプレイしないといけないので三人称視点なのです)、画面の一部は常に自分自身の体によって隠れることになります。一部のミニゲームはこれでめちゃくちゃ見づらくなっています。パラシュート、お前だぞ!

とかとか不満もないわけではないのですが、それを上回る良さのあるゲームでした。というか上記の不満はステージを走ることとミニゲームをやらなければ全く気にならないので、モンスターとのバトルは純粋に楽しいです。バトルジムというひたすらモンスターとのバトルだけを繰り返す施設があるのですが、そこにこもってひたすら修行してるのが一番楽しかったかもしれない。
RFA、イイですよ!筋肉は全てを解決する。