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23/07/15 スイカジュースの汗

起きたら11時前でした。最近睡眠乱れまくり!

なんとなく餃子を食べる機運があったので、お昼に電車に乗って出かけました。永春という駅で降りたのですが、なんと地下鉄出口を出た途端に餃子のにおいがする。餃子タウンなのか? 目当ての店までの道中だけで何軒も餃子屋を見かけます。そんなタウン、ナムコナンジャタウン以外にあったんだ。

無敵なんちゃらいう餃子のお店で無敵黄金餃というのを食べました。

黄金とはなんぞやと思ったのですが、ずばり揚げ餃子。
これがかなり個性派で、食べた印象としては餃子よりもむしろ「たこ焼き」に近い。単純に生地の揚がった感じがもたらすファーストインプレッションがたこ焼きっぽいんですが、1個にひとつずつ大きなエビがゴロッと入っていたり具にネギが混ざっていたりといった設計がいちいちたこ焼きを想起させます。肉汁たっぷりで半分かじると汁が溢れないことがないくらい。

おいしかったですが、多かったですね…! 毎回自分の餃子の許容量を見誤る。大体日本で食べられる餃子の個数の3分の2がこちらでの許容量だと見積もっておいたほうがよさそうです。

昼はクーラーのきいた自室でのんびり。なぜか今更パワプロ2020のサクセスをやったりしていました。
僕はGBAでパワポケをやってた頃からPSPのパワポタを経てSwitchでパワプロをやるまでサクセスで作る選手は統一されています。同じ名前を持つ選手が同じポジションで大体似たような特徴を持って各世代のサクセスで転生のように生み出されています。

夜18時半ごろ、長い日も暮れてきて涼しくなったところで自転車に乗って夜市に出かけました。以前も行った饒河街観光夜市です。
前回は電車と徒歩の組み合わせで行ったんですが、自転車で行くとリアルな距離を実感しますね。そして改めて思う、台北市がとてもコンパクトにまとまっているなあということ。
ただ途中舗装がガタガタのところがあって「自転車で車酔いする」という事態になりました。なんか通ると歩道のブロックからパタパタと変な振動が伝わってきたんですが、もしかしてアクションゲームでよくある通った先から消えていく足場だったりしますか。あのとき振り返らずに走ったのですが、実は僕の後ろではブロックが消えていたのかもしれません。

与太話はさておき、今回も特に下調べはせずにきたのでなんとなくブラつきながら気の向くままに食べます。

なにやら得体のしれないとうもろこしにやたらと行列ができていたので気になって並びます。番号札をもらい、30分後にまた来てとのこと。
クランベリージュースを買って飲んだりしながら夜市を歩きます。(このクランベリージュースがとてもおいしかったです)

続いて買ったのは炭火焼きフライドチキン!

フライドチキンをタレにくぐらせてから炭火であぶり、コショウとスパイスをかけるというあまりにも欲望に正直な食べ物。欲望の赴くままにいただきました。こんな作り方の割にこってりしておらず、ちゃんと鶏肉の味を楽しめるものでした。

屋台はどうしても衛生面が気になる…注意したほうがいいという話も割と聞く…ので、油と生卵と貝類には少し警戒しているのですが、なんだかんだこうして欲望に負けて食べちゃいます。途中、牡蠣と生卵と生地でくるみ油であげるという注意ポイント完全制覇みたいな食べ物を見かけて逆に食べようかと思いました(何の逆)。

またなにか爽やかなものを飲みたいなあと思っていると見つけたのがスイカジュース。スイカジュースと聞くと加納朋子の日常の謎もの短編を思い出します。

そしてこのスイカジュースを飲んだ瞬間。
夏になりました。

いやマジで! 自分の周りの世界のすべてについて「ああ、夏ってことなのか」と急に説明がついたというか納得がいったというか。
日が沈んでも気温30℃を超える台北で、当たり前にただ暑さだけを感じていたのが、スイカジュースを飲んだ瞬間暑さに「夏」という名前がついた。
ただ一口で地理的にも時間的にも離れた子供の頃の記憶を呼び起こし、この地の今とを「夏」というただ一点によってまとめた。
そんな錯覚を覚えるくらい鮮烈な体験でした。

二口目以降は全然そんなことはなく。あの一口目はなんだったんだろう。

30分待ちのとうもろこしを受け取りました。

わー、なんだこれ! 茹でとうもろこしにスパイシーなソースみたいなのがついてるんですけど、なんとも説明しがたい。おいしいのかどうかもよくわかんない。とうもろこしの味もあんまりしない。
こういうオンリーワンの食べ物に出会えるのはやっぱり夜市だな…。台湾、まだまだ深いです。