20/10/09 Thank you A
(昨日より)
…とか言ってるとアッサリ第4戦で負けたりするんだけどな!ガハハ!!
負けました。
あんなに盤石だった中継ぎが、プレーオフではことごとく燃えましたね。あと先発も燃えましたね。みんな燃えた。
2020年のオークランド・アスレチックスは燎原の火の中に終わりました。
でもね!
プレーオフに出たチームは、世界一にならなければ必ず負けて終わるんです。
レギュラーシーズンだけでシーズンを終えれば、もしかしたら最終戦は勝って終わることもできるでしょう。でもプレーオフに出たら最後、世界一になるたった1チームを除いた15チームはみんな負けて終わるんです。もうこれはしょうがない。
でもな~~~~~~勝ちたかったな~~~~~~~~~~!!!
ちょっとこれは自分でもびっくりしてるくらいなんですけど、A'sを真面目に追うようになって数年来、最も勝ちたいと思いました。
2016年のトレードで放出することがほぼ決まっているリッチ・ヒルが先発する7月末の試合、2018年のワンデイプレーオフ、2019年の地区首位攻防戦、手に汗握って熱中した試合はたくさんありました。
でもそれらと比べても!HOUとの地区シリーズは一番勝ちたかった!
シーズン前にあの騒動があり、シーズン中に因縁があり、ということも勿論あったでしょう。でもそれよりもっと大きなものがきっとあった。
ここ数年間のオークランド・アスレチックスの決着をつけるシリーズであり、勝てばすべてが報われる気がしていたんです。
暗黒渦巻く最下位のチームにChapmanやOlsonが彗星の如く現れ、あんなに散々だったSemienがMVP候補にまで成長し、CanhaやHendriksがまさかのリバイバルブレイクし、Laureano、Piscotty、Fiers…たくさんの仲間を得て辿り着いた、その総決算がここにある予感がしたんです。
そしてここで勝てなきゃHOUのことをずっと許せなくなりそうで嫌だったんです。
…ということにすら、2連敗して崖っぷちになって初めて気づいたんですけどね。
2年連続最下位を経験し、その後の2年間も地区優勝はブッちぎりでHOUの後塵を拝し。
正直HOUのスキャンダルが明らかになったときも「A'sは正直HOUが何もしてなくても地区優勝はしてなかっただろうな…」ぐらいに思ってました。
負け犬根性が染み付いていたのでしょう。
どこかで心理的な保険をかけていました。
「全球団で年俸最低だし…」「一発入れば儲けもんくらいで…」
とかとか考えながら野球を見ていました。
そんな卑屈なファンであった僕の心に、初めて真っ赤な火が灯ったんです。
明日負ければ地区シリーズ敗退、HOUが勝ち進む。そんな状況になって初めて!
「そんなことがあっていいのか!?いいわけないだろう!」
「愛するA'sが負けていいわけないだろう!!絶対勝ってほしい!!!」
初めて心の底から叫ぶように思えたんです。
そこから返した1勝のことを、僕は忘れないでしょう。
チーム最高の選手であるSemienは今年限りでFAになります。
明らかにA'sは今年に賭けていました。
でも今年のA'sの戦いは、残念ながら終わってしまいました。
来年も僕はきっとA'sを応援するんでしょう。
来年もほとんど試合結果とニュースしか見ない、怠けたファンであり続けるんでしょう。
でも、できることなら。この10月にもらった心の中の小さな炎を大事に持って、応援していきたいと思っています。
2020年オークランド・アスレチックス、お疲れさまでした。
そして、ありがとう。