21/07/23 最近読んだマンガ:よふかしのうた(7-8巻)

※この記事は、元々「最近のマンガ」というタイトルで最近読んだマンガの話をつらつらするつもりで書いていたところ「よふかしのうた」の話が予想以上に長くなってしまったため単独の記事として切り出したものです。

※本編の核心部分に触れた記述はしないようにしていますが8巻の舞台に触れています。何がネタバレになるかは人それぞれなので適宜ご注意ください。

最新8巻を買ったので流れを思い出そうと先に7巻を読んだらそれだけですごい満足しちゃった…。

このマンガを読んでて思うのが、すごく登場人物の「考え」を丁寧に作ってるなということ。
フィクションの登場人物がよくやる思考というか、作者も読者も慣れきってるコードみたいなものに頼らず、ちゃんとゼロベースで登場人物の思考を考えて描いてる感じがします。
このマンガには人間以外に吸血鬼も出てくるんですけど、ちゃんと不死の存在ならどう考えるだろうかみたいなことを真面目に考え抜いて書いていて。だからこのマンガは時々理屈っぽくなるんですけど「ちゃんと感情や思考を言葉で説明されて、伝わる」んですよ。
出てくる台詞、モノローグ、それらにちゃんと物語上の都合でない登場人物の思考の流れがあるので、言葉の精度がべらぼうに高い。
僕がこのマンガを読み始めたきっかけは、第1話の「人はなぜ夜ふかしをすると思う?」「今日という日に満足していないからだ。」というセリフにめちゃくちゃ強く膝を打ったからなんですが、この「感覚の言語化」のうまさは今なお光り輝いています。
すげー面白い、良いマンガなんだけど、でもこのマンガにはキュッと短く終わってほしいな。

8巻読んだ!(リアルタイム感想日記)
部室の表現がめーーーっちゃ良かったです!
「過去に何かあった部屋で、その部屋の本から過去を探る」というシチュエーションがブッ刺さりすぎてヤバい。この世で最も好きなシチュエーションのひとつかもしれないです。
このマンガ、僕をめちゃくちゃ刺してくる…。波長が合うんでしょうね。会えてよかった。
ていうか単純に8巻めちゃくちゃ面白いですね!?!?夜間学校編はじまる!って見たときは正直気乗りしなかったんですけど、これ恐山ル・ヴォワールですねマンキンでいう!!!
あーー面白かった!よふかしのうた、めちゃくちゃ面白い。