22/07/04 最近読んだマンガ(22年6月)

タイトル的に月次でやってる記事みたいに見えますが、前回は4ヶ月前です。これ変にその月読んだマンガをちゃんと全部包含しようとするとどんどん書けなくなっていくのでもっと雑に書こうと思いました。

スーパーの裏でヤニ吸うふたり

雑誌連載ならびに単行本発売決定おめでとうございます!
元はTwitter連載でした。ここから読めます。
作者の地主さんはファンアートで知って追っていた好きな作家さんだったのですが、ちょっとやさぐれた空気感に大きな魅力のある方です。そしてこの「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」にはこの魅力が存分に詰まっています。
タイトル通り、スーパーの裏でタバコを吸う話。主人公の佐々木は会社で理不尽な労働に勤しむくたびれたサラリーマン、彼の最大の癒やしは残業帰りに寄るスーパーで笑顔が素敵な山田さんのいるレジで買い物をすること。彼があるときタバコを吸おうとするとスーパーの裏手にある従業員用の喫煙所に招かれ、そこで田山さんというミステリアスな女性従業員に出会い、妙に意気投合して仕事帰りにタバコを吸いに通うようになる…というお話。
この「深夜、スーパーの裏の喫煙所で、タバコを吸う間だけの関係」というのがめっっっちゃくちゃイイですよね!この生活感がたまらない。
そして地主さんがまたこういうミステリアスでちょっとキケンな香りのするヒロインを描くのがうまいんですよねえ。良いマンガです。

ロクレイ -天成市りんね区役所第六感部助霊課活動記- (1)

同じく地主さんの、こちらは既にビッグガンガンで連載中の作品。
幽霊がらみのトラブルを解決するお役所勤めの霊媒師たちのマンガで、「ああ探偵事務所」とかみたいなトラブル解決型のエピソード集です。
見かけ上のトラブルと真相の間にギャップを作るのがうまく、謎が解ける面白さみたいなものもある作品。こういうタイプの話は作者自身がフォーマットに慣れる、もしくは「型」を確立すると一気に脱皮することがあるので今後が楽しみって感じ。個人的にはまだ脱皮前という印象です。

終電にはかえします

「甘々と稲妻」で大ブレイクした雨隠ギト先生の百合短編集。
百合描写というか距離感というかがすごく地に足がついていて、個人的にすごく好きなタイプの百合ですねえ。
どれも良かったのですが、マイフェイバリットを選ぼうとすると最も地に足がついてない「永遠に少女」になるのかも。

十三機兵防衛圏 公式コミックアンソロジー

ゲームをクリアしたあと勢いでそのまま買って読みました。
アンソロジーだなーって感じでした(?)。

かぐや様は告らせたい (10まで)

こっちは実写映画版を見たあと読みました。
最初は1,2巻がジャンプ+で無料公開されてたので読んだんですけど、続きも1冊また1冊と読み進めちゃいました。面白い!4話に1話くらいスケットダンスになるなこれ!
伊井野ミコが好き。

ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋 (1)

上遠野浩平の原作によるジョジョ4部のスピンオフ作品。
「ホル・ホースとボインゴが杜王町へ行く」「花京院典明の従妹である花京院涼子(本作品オリジナルキャラ)が典明の墓参りに杜王町へ行く」「そこで東方仗助に会う」という、言葉を選ばず言うとすっげーーーーーーーーファンメイドっぽい作品!いやファンが作ったというのはその通りなんでしょうけども!ここまで思い切りやるか!という感じ。夢に正直だな…。
ジョジョっぽい雰囲気を出しながらも4部の頃の濃さよりは7部の中盤以降のような細い線に寄せている感じでリファインがうまくいっている印象。話の方はまだファンサービスばかり先行して本筋が見えてこないのでニンともカンとも。

それでも歩は寄せてくる (11)

合宿だ!
この作品もそろそろクライマックスなんですかねえ。あと今夏アニメをやるので見るつもり。

すべての人類を破壊する。それらは再生できない。 (10)

志摩スペイン村だ!
こちらも前の9巻を読んでいるときは「アレッ終わる??打ち切り??」と思ったのですがどっこい、畳みにかかっているかのように見えたのは新章突入の前触れでした。
主人公とヒロインの関係性に大きな興味のある作品ですが、それそのものが本体ではないために関係性の大きな進展を描けるのは強みだなあ。