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23/09/16 魔女の隠れ家

今日は午後からMRTに乗って士林駅に行きました。故宮博物院にバスで行くときに使った駅です。

駅そばの古本屋「胡思二手書」に行ってみました。古物/中古を意味するsecond handがそのまま「二手」なのね。

二階建てのお店はおしゃれな佇まい。二階には日本語の本も少しですが置かれています。
安売りの棚のミステリを漁ってみると、いずれも創元推理文庫で『魔女の隠れ家』…『死者はよみがえる』…『ヴァンパイアの塔』…『黒い塔の恐怖』…なぜジョン・ディクスン・カーばかりこんなに…?

1冊200円弱だったので買おうか散々迷ったのですが、状態があまり良くなかったのと現在進行中のジョン・ディクスン・カー新訳が今後も継続することを信じたのとでそっと棚に戻しました。

他にも『私がデビューしたてのころ』や、ちくま日本文学全集の夢野久作などもあって惹かれたのですが、夢野久作は今年もう一生分読んでるのでこれも置いておきました。ちなみにこの一生とは夢野久作の一生です。

その後、士林夜市の方へ向かって歩いていきました。

まずは軽い夕食を「海友十全排骨」でとることにします。

めちゃくちゃ店名が書かれています。これで海友十全排骨じゃなかったら逆に面白いな。

ここの名物は十全薬膳スープ。魔女の鍋みたいなところで真っ黒なスープが煮込まれています。
十全薬燉肋排と、乾麺線をいただきました。

スープがとーっても滋味深い。薬膳スープではあるのですが生薬っぽい苦味やクセはほとんどなく、魔女の鍋でひたすら煮込まれた骨付きリブのスープがひたすら「深い」。
『旨み』が染み出しているのか…? そうみたいですッ

乾麺線というのも始めて食べました。乾麺も麺線も食べたことがあるのですが、これはまさにその乗算、「汁なし、タレをかけただけの麺線(極細麺)」。
台湾のお店で青菜を頼むと茹でた青菜にニンニクベースのタレがかかって出てくることが多いのですが、かかっているのはこのうまいタレに似ています。つまり当然うまい。

気力充実、十全になって店を出ました。

さて、いよいよ屋台が並ぶ士林夜市の本隊へ突入。
食後のデザートに「士林伯豆花店」で豆花を食べたのですが、うーん…いまひとつだったかも。イートインスペースには結構お客さんが入っていたのですが、僕の好みじゃなかったなあ。

そして士林夜市の名物、エリンギ焼きの屋台へ。
大人気店のようで、角を曲がった先まで行列ができていました。

でっっっかいエリンギが次々と焼かれ、醤油ベースと思われるソースを塗られて再び焼かれます。こんなにまずいわけないじゃんね。

最後にかけるパウダーを選べるのですが、僕は白胡椒とクミンパウダーにしてみました。白胡椒が店の基本フレーバーだそうですが、さすがうまかったですね!
上の写真のようにエリンギを輪切りにしてくれるのですが、部位(?)によって歯ごたえが違って変化がつくのが面白い。薄味なのでどんどん食べられちゃいました。
「行列が短かったらまた食べたいかな」って感じ。

帰りの電車へ向かって夜市を抜けると、入口に出ました。逆走してたのね。

ちなみに帰ってお風呂に入るときに気づいたのですが、服と身体のそこかしこから薬膳のにおいがするようになっていました。
『薬膳』が染み込んでいるのか…? そうみたいですッ