21/04/01 Go to the future A

4月1日!そう、メジャーリーグ開幕戦の日です!(実際には日本時間2日)
いよいよ今シーズンの戦いに臨む2021年のオークランド・アスレチックスについて雑感をだらだらとやろうと思います。

まずは先発陣について。
開幕ローテーションはBassitt, Luzardo, Manaea, Montasまで確定。5枠目に入る予定だったFiresが故障で出遅れ。しかし5人目をオープン戦好調のJefferiesとIrvinで悩めるのは一時期を思うとあまりに贅沢な悩み。さらにPukも控えるという陣容。
Bassittの昨年成績はさすがに出来すぎの感がありますが、Manaeaは逆に去年下振れしていた印象があるのでトントンぐらいか。
Luzardoは昨年開幕前は新人王候補、既にチームのエースなどと言われていましたが終わってみると日によって出来不出来のばらつきが激しかったこともあって平凡な成績に。去年短いシーズンながらも先発でしっかり投げられた経験をもとに今年飛躍を期待したい。
去年、禁止薬物発覚による謹慎が明けて臨んだMontasは先発落第ラインギリギリでした。これが不調だったのか本来の実力なのかは今年フタを開けてみないとわかりません。
ローテーションを1年守るのが仕事といった感じのFires、36歳になる今シーズンは早速出遅れてしまいましたが今年もローテ5番手を守りつつたまに神ピッチしてくれればいいなって感じ。
総合して、去年と比べるとトントンかやや上積みを期待できるかって感じ。Jefferiesがオープン戦の好調そのままにメイクデビューできれば大幅改善もありえます。

フラッグディールで借りただけで大して活躍もしなかったMinorが抜けただけの先発陣とは対象的に、中継ぎ陣は絶対的クローザーHendriksとセットアッパーSoriaを失いました。
この2人にDiekmanとPetitが並びWendelkenやTrivinoも控える中継ぎ陣は昨年メジャー最強クラスだったのですが、今年はその2人の穴をどう埋めるかという課題を突きつけられていました。
その回答は年1,100万ドルという貧乏球団には大変思い切った投資をしてのRosenthalの獲得、そしてKolarekとRomoで脇を固めるというものでした。
まだRosenthalがふわふわしてるのとKolarekが本物かどうかまだ微妙なこと、Romoにどこまで期待できるかわからないことなど不確定要素は多いですが、とにかく数は揃った。
去年途中で離脱してしまったSmithが開幕から投げられることも合わせて、2021バージョンの中継ぎ陣は「使い方に慣れるまで少しかかるかもしれないが、監督がだいたい把握できれば十分やれる」と思っています。
とはいえHendriksがいないのはやっぱり大きいので、特にシーズン序盤は中継ぎで落とす試合が少なくないだろうと予想します。

野手陣では、2019年にMVP投票3位にも入った名遊撃手Semienを失った穴が最も大きく、次いで走攻守にいぶし銀の活躍を見せていた好選手Grossmanの喪失も痛手。
はっきり言ってSemienの穴は埋まってません。トレードでTEXからAndrusを獲得しましたが、守備ではやや劣り打撃では大きく劣ることを覚悟しなければいけないと思っています。
Grossmanの選球眼や妙にうまかった左翼守備をもうA'sで見られないのは残念なのですが、外野は幸い層が厚いのでこちらはまだ傷は浅い。今年面白そうなのがルール5ドラフトで獲得したKa'ai Tom。走攻守にはつらつとした活躍を見せてくれていました。チームに手薄な左打者、そしてルール5ドラフトでの獲得なのでマイナーに落とせないということもあり出番が多くなるのではないでしょうか。開幕メジャーは果たせませんでしたが左の強打者Brownも機会を伺います。
穴といえば、ずっと空いていた穴が思いがけず埋まったのでした。2016年から3年間セカンドのレギュラーに座り、2018年にオールスター出場も果たしたLowrieでしたが、その年限りで移籍してしまい、その後二塁手のピースはずっと埋まらずにいました。2020年後半にはLa Stellaを獲得して一時的にきれいに埋まったのですが、彼も出ていってしまい。そして今年どうなったかというと…Lowrieが帰ってきて穴を埋めてくれました。2年前にFAでNYMへ移籍した彼は、大金をもらいながらほとんど試合に出ずリハビリだけしてマイナー契約で帰ってきたのだ!メッツのファンは怒っていいと思う。2年間なにもしていない怪我明けのマイナー契約選手ということでほとんど期待はしていなかったのですがオープン戦では往年を思い出すような大活躍。晴れて開幕メジャー、それどころか正二塁手の座を勝ち取ったのでした。
などなどありますが、野手はSemien→Andrusの格落ちがあまりに大きく、総合ではマイナスと見ています。去年半分いなかったChapmanがフルで働き、去年打率1割台だったOlsonがもうちょっと打ってくれたら…というのが上振れ要素でしょうか。

あーーいっぱい語った!気持ちいい!
A'sは毎年開幕前にはそんなに強くなさそうに見えるチームです。ここ数年ずっとあんま強くなさそうだった。でもここ数年ずっとプレーオフ出てるんですよね。
今シーズンは開幕からHOU-LAD-HOUとひどいカードが組まれているので開幕早々薄目で試合経過をチラ見するような生活が続きそうですが、なあに弱いことにも負けることにも慣れている!それでも最後に勝ってくれるのはA'sだと信じています。めいっぱい、楽しむぞー!!

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って書いた5分後にクローザーのRosenthalが右肩の炎症で故障者リスト入りとのニュースが入ってきました。

ほんとA'sが高額契約するとロクなことがn…めいっぱい、楽しむぞー!