24/03/09 【感想】変な家(小説単行本)
雨穴『変な家』の単行本を読みました。
僕はWebメディア上で一番最初のエピソードだけ読んだことがあったのですが、このエピソードは単行本では全4章中の第1章として配置されています。
本書の魅力は、なんといっても「奇妙な間取り図」それ自体の名状しがたい魅力と、その一枚の間取り図から思いもよらぬ仮説が展開していくという話の広がりの面白さです。
家からはそこに住む人の暮らしが見えるといいますが、それは明るい暮らしと同様に暗い暮らしについても言えます。そしてその間取りから見える暗さ