こじらせを解放した日〜大好きだった元カレの話
こじらせ女子から、婚活塾講師へ
私が講師をしている婚活塾ハイスペ総研の所長、しのさんの２冊目の本、
たくさんのアプローチから最高の男性を選び出す！ 恋愛無双になる方法 (大和出版）には、
幸せの邪魔をしていた【思い込み＝こじらせ】を捨てる具体的な手法がたくさん書いてあります。
（１冊目も婚活女子必見の内容♡なぜ、彼女ばかりがハイスペ男子に選ばれるのか？ 今度こそ、あなたの恋愛がうまくいくたった1つの方法 (大和出版)）
私は、ハイスペ総研の婚活塾、シンママアカデミーの卒業生でもあり、講座受講中は、自分のこじらせに吐きそうになるほど、数多くのこじらせを抱えていました。
ハイスペ総研とは、名前の強さから、ハイペックな男性を捕まえよう！みたいに勘違いされることが多いですが、
ビジュアル・マインド・コミュニケーションを整え、鍛え、
自分にとってのハイスペ（＝理想）と出会い、溺愛されるコミュニケーションを身につけるという内容で、
特に力を入れているのが、マインドを整えることです。
素直に受け取ったり、妄想を膨らます前にお相手に真意を尋ねる、など、人として当たり前っぽいことが、案外恋愛の場面ではこじらせてしまいがちですので、お相手に向き合う前に自分と向き合い、自分の本当の望みを知り、マインドを整えてから、出会いへ備えます。
受講前の私のこじらせ一例としては、
好意を自分からは示したくない、とか、毎日のラインが欲しいとか、男性には尽くさねばならぬ…などなど、
恋愛を重ねる度に、過去の体験が積み重なり、どんどん疑心暗鬼になってもいるし、
男性からの好意や優しさを受け取らないばかりか、傷つけた！と大騒ぎしたり、連絡がこないと不安になったりしていました。
今は、私への連絡をマメにくれるスキルを上げるより、楽しいこととか仕事とか、お相手の幸せがたくさん増えることに集中している人が素敵だな、と思えるようになりましたし、
自分で自分を幸せにする、と決めていますので、お相手に望むことは、同じく自分で自分を幸せにできる人、です。
数あるこじらせは、受講中に随分解放したんですが、最近、すごい深いやつを自分で見つけて、びっくりすると共にしっかり、向き合ってみました。
それが、大好きだった元カレの話です。
好きという言葉を言わない、元カレ
元カレとは合計、５年ほど付き合い、私の一目惚れで、いつ見てもどこから見ても、ずっとカッコいいなぁ、って思っていた人でした。
バンドメンバーでもあり、出会った当時はお互いに相手もいたので、微妙な関係でしたけれど、お互いの相手と別れたタイミングで、仲良くなりました。
彼は当時、私の家から2時間ほどかかる場所に住んでいたので、まぁまぁな中距離恋愛です。
情熱的で、なんでも言葉にして欲しい私とは対極の、本が好きな繊細で静かな人でしたし、楽観的な私に対して、悲観的なタイプでした。
今思えば、
2時間かけて会いに来てくれていたし、
「なんで好きって言ってくれないの！」て、勝手に怒り狂う私の側で、その主張をずっと聞いてくれていたし、
「もっと素敵になったら好きになってくれるの？」という、こじらせ質問に、「あなたは十分に素敵で、あとは僕自身の問題で…」という、意味は理解できないけれど、優しさを感じるようなコメントをくれていたな、とか、
彼と私の中間地点が京都だったけれど、めっちゃ京都行ったし、彼が素敵なお店をたくさんピックアップしてくれてたな、とか、
誕生日には、サプライズとかいろいろ用意してくれたな、とか、
実家にも遊びに行っていたな、とか、
「好きって言ってくれないし、もういい！」って、勝手に別れた私を、たぶん3回くらい、じわっと迎えに来てくれたな、とか、
もう、書きながら自分のこじらせぶりが恥ずかしいですが、彼をたくさん傷つけて、振り回していたのは私の方では、ということが今では気づけます。
でも当時は、彼がしてくれていたこと、伝えようとしていた真意を受け取ろうともせず、
「ああ、好きって言葉で言ってくれないのは気持ちがないからね！」という思い込みの世界で生きており、
「どうせ私は、好きになった人には愛されない」という被害者意識を強く持っていました。
思い込みに気づく〜事実と妄想を切り分ける
婚活塾では、最初の1ヶ月とにかく徹底的に自分に向き合い、どんな設定＝思い込みがあるか、や、自分が本当は何を望んでいるか、を徹底的に向き合います。
気づいたらその設定をポイして、新たな設定、どうせ愛される、世界は優しい、など、自分の望む世界に書き換えます。
それは、一生続けていくものなので、講師になった今でも定期的に向き合っています。
元カレに関する思い込みを思いだしたきっかけは、最近仲良くしていた人が突然音信不通になったことです。
僕は気の強い女性が好きで…とか、今日2時間かけて会いに来たのは、僕の真剣な気持ちです…、引越し先にも会いに行きます…などなど、
私たち付き合うよね、みたいな空気感でデートしていたお相手でした。
3日くらいは酷く落ち込んでみて、そこから、自分はどんな設定があるんだろう、ていうフォーカシングをしたら、「どうせ自分は愛されない。好きになった人からは選ばれない。」という呪いのような設定でした。
一旦は、ああ、そう思ってたのね、私。よしよし。って感情に寄り添って感情を感じきります。
そうすると、お相手は仕事で海外に行く直前でバタバタしていたし、お相手には私にはわからない何らかの事情があったのかな、とか、そもそもそんな人だったのかな、などと冷静に起こったことをとらえる視点が戻ってきます。
事実としては、連絡がなくなった、ということだけで、そこに私の過去の感情が反応して、だから○○なんだ（どうせ愛されない）、という解釈をつけている、という状態です。
別の方のエピソードとして、連絡無くなったな、て思った人から1ヶ月ぶりに連絡があって、その間どうしてたかと聞くと、「はっきり好意を伝えないと気づかない私に、どう伝えればいいか考えていた。今日は勇気を出して連絡してる。」など、私の連絡頻度の概念を超えた価値観を、お相手は持っていた、ということもありました。
つまりは、私にたくさんのこじらせがあるように、お相手にもいろんな思い込みがあり、本人に確認してみるまで、事実は分からない（＝妄想）ということです。
なので、起こったことと（事実）、それ以外のこと、起きていないこと・確認できていないこと（妄想）を切り分ける、ということを、アカデミーでは取り組みます。
そうして、連絡が取れなくなった人の体験を、事実と妄想を切り分けて、冷静になったところで、
そもそもその「愛されない」っていつから出来たのかな、ってずっと考えていたら、元カレ以降の10年間そう思っていた、ということに気付きます。
自分でかけた呪いを自分で解く
元カレのことは大好き過ぎて、思い出す度に涙が出るので、なかなか向き合えなかったけれど、何度も繰り返し向き合ってみました。
そうしたら、彼の言った最後の言葉をふと思い出しました。
いつものように、怒り狂った私の主張を静かに聞きながら、「（別れたいのは）分かった。幸せにしてあげられなくてごめんね。」
って、言ってたなと。
その当時は、たぶんろくに彼の話を聞いていない（受け止めていない）から、頓珍漢な返事をしたような気がします。自分が被害者だと思い込んでいますし。
10年ぶりに、しかも初めてちゃんと元カレの言葉を受け止めてみたら、自分が認識していたことと、事実が違っていたことに気がつきます。
「あれ、私、彼に愛されてたやん。」
そうして、
「えええええ。あんなに憧れていて、大好きだった人が私のこと好きだったの。ていうか、５年も付き合ってた！」
っていう、
付き合いたての最高に幸せな感情を、10年遅れて体験しました。
そうして、「ごめん。受け取っていなくて、ほんとごめん。ありがとう。」って、元カレのことを思い、夜中に号泣しました。
これ以外にもまだまだあるのかも知れませんけど、恋愛系では、元カレが私の中で一番大きな存在だったので、私にとって、この呪いの解放はとっても大きな意味がありましたし、いろんな気づきへ連鎖しています。
好きとか可愛いってたくさん褒められたい、って思う気持ちは、ここから（愛されてない設定）来ていたのか、とか、
仕事もできて憧れる、素敵な人から「仕事が出来るよね」と言われたことがすごく嬉しく、響いたのは、自分でそれを認めていなかったんだな、とか。
頑張ったり無理することの原動力は、認められたい、愛されたい、ってとこから来てたわー、などなど。
自分でかけた呪いなら、解くのも自分なのですよね。
誰かが言った言葉が刺さって抜けないようなこともあるんですけど、その言葉を自分の価値観として採用しているのは自分なんですよね。
被害者でいる方が、可哀想でいる方が、当時の私にとっては都合がよかったんでしょうしね。
でももう、被害者も可哀想な私もやめて、愛される私、優しい世界で生きようと思います。
って決めたので、私の世界はもっと優しいものへと変わるんでしょう。
婚活塾では、アプリでの出会いをオススメしていますが、マインドが整い、自分の設定が外れる度に、出会う人が変わるということが毎期毎期起きていて、ただ不思議でしかないんですが、同じ写真、同じプロフィールでその現象は起きています。
意識のチカラ、思いのチカラってすごいんだな、って思います。
ということで、大きなこじらせを外した私には、更なる素敵な出会いが押し寄せるんでしょう。
それを楽しみにしながら、真摯に受講生さんと向き合い、私のマインドを磨き整えていようと思います。
いつも応援ありがとうございます♡