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普通に考えられない

小さい頃におとんに言われた言葉の中で
「頭を使って考えろ」
という言葉がずっと心に残っている。

小学生の頃から他の人に比べて目立ちたがりで、
スポーツはできるし、コミュニケーションは得意だったから、
頭を使わないことしかできないのだと解釈した。

頭が良くないのだと思い、年中図書館に通い詰めたことがある。
知識を詰め込んで、あらゆる事象について知っていれば、賢くなれるのだと確信していた。

でも頭は悪いままだった。
普通の人より、頭を使えないのかもしれないと思った。
多少勉強はできても、頭を使って考えることが苦手なんだと知った。

頭を使って考えることをやめた。
音楽にハマって好きな曲を作って、歌詞をひたすら書いてた。
大学の進路は、一般大じゃない美大を選んでデザインに没頭した。

卒業の年、留年してた。自分は苦笑いしてた。
他の人に出遅れながら、後ろ指刺されて生きていくのかと悟った。

でも、誰に?
普通の人、他の人って誰のことを言っているんだ?
自分以外の不特定多数か?

普通って推し測れないものに合わせて、
いつも頭で考えられない自分を責め続ける。

普通がいいなんて誰も言ってない。
あくまで多数派なんだと。

頭を使ってないと思ってた。
実は心に聞いてないんだと理解した。

持って生まれた条件で生かすことしかできないのだから、
手にしているもので生きる。
やりたいことってなんだろう?

その武器を増やすために資格を取ったり、
やったことのない新しい趣味を見つけていく。

なぜかできちゃうものがある。
自分の中では普通にしてたつもりだったそれ。

あ。これが普通か。
自分の中の普通が個性だったのか、という気づき。


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