(一話紹介)桃を拾った洗濯婆さん

昔々、ある所に、お爺さんとお婆さんが住んでいました。お爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。
お婆さんがいつもの所で洗濯をしていると、川上から大きな大きなとても大きな桃が流れてきました。お婆さんは、その桃を持ち帰って、お爺さんと食べようと思い、腰が抜けるほど力いっぱい桃を拾い上げました。
「これは、一ヵ月は食べられるぞ」とお婆さんは思いました。
お婆さんは、洗濯を続けようと思いました。
洗濯を始めると、川上から、今度は大きな大根が流れて来ました。
「これは大根の味噌汁が食べられるぞ」と思い、その大きな大根を拾いました。すると、今度は、巨大なきゅうりが流れて来ました。
「よし、これは、きゅうりのつけものだ」と思い、そのきゅうりを拾いました。すると、次は、大きな人参も、柿も、キャベツも、白菜も、ほうれん草も、トマトも、じゃが芋も、どんどん流れて米ました。
お婆さんは、
「不思議だな。おいしいものが、沢山、沢山、川上にあるぞ」
と思い、川上まで、枚をつきながら、一生懸命、歩いて行きました。
すると、八百屋の車が、ひつくり返っていました。


(おわり)

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