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【MtgOnline】飲酒MTGでMOPTQエイトに入った話【Modern:Scapeshift】

こんにちは。Magic the Gathering Online(以下MO)を中心にMTGプレイをしています、yashimoroです。
先日MO上で開催されたモダンPTQにおいて運よくTop8に入り、Japanese【No1】MTGストリーマーにもデッキを取り上げていただきました。
トーナメントの話が前半部分、デッキの話が後半部分なので気になる箇所だけでも見てもらえると幸いです。

1.トーナメントの話

時系列でお話していきます。

自分は10月初旬頃から現環境モダンの調整を始めました。
年々深夜開催のトーナメントがしんどくなってきた筆者は、無理のない時間帯のトーナメントにしぼって参加しよう!という方針になっており、10/16(土)日本時間朝6時~という絶好のスケジュールで開催されるモダンPTQを当面の目標としていました。

自分のなかではある程度納得できる調整を行ったのち、当日のトーナメントに臨みます。(調整過程は後述)
が、結果はあえなく3敗ドロップ。フラッド/スクリュー、相手のブン回り・・・
PP乞食なのでエイト目無し後も続けましたが2敗ラインで普段見ないデッキたちに苦しめられる中、心折れドロップ。ノープライズで泣く泣くトーナメントを去ります。

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まあモダンだし・・・。
と思いつつも自分のデッキ選択、調整過程が瞬く間に無に帰したため、しばらく凹みます。

翌日10/17(日)、友人と約束があり夕飯は居酒屋に入りました。
久しぶりにアルコールを入れたのち、しばし歓談。早めのお開きで帰途に就きます。
帰宅後、ごろんとTwitterを眺めていると19時からモダンPTQがあることに気づきます。

(前日がアジア時間だったのでどうせ23時スタートだと思ってた

予選8ラウンドなら明日への仕事の支障はそこまでないだろう、という判断でjoin。


運よく無敗でラウンドを勝ち進みますが、なにか違和感が。。

いつも抱えている”雑念”のようなものがなく、適度に力が抜けてリラックスした精神状態でプレイしていることに気づきます。

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気づけば予選ラウンド7-0。
トップエイトに残りますが、冒頭ツイートにもあるように結果は一没。(ちーん
また次回、がんばりましょう。


飲酒状態でPTQレベルのトーナメントに挑むことは初めての経験であったのですが、「勝ちたがり」具合の強かった土曜日と比べ、トップエイトに残った日曜日は望ましい精神状態であったように感じました。
かといって毎回飲酒状態でPTQに臨むのはあまりにこのゲームへのリスペクトが足りてないので、どうやれば他の手段でリラックス状態に入れるか、今後も考えていこうと思います。


自己分析するに、今回のポイントは3つ。

・前日の大敗という嫌な流れを飲酒によりリセットできたこと
・飲酒状態でもプレイに支障をきたすことがないよう、事前にプレイ指針が確立してあること
・軽度の飲酒であったため大きなミスプレイを起こさなかったこと(そこまで複雑なプレイが求められるデッキ出ないことも一因)

どこまで再現性があるかは分かりませんが、トーナメントでの精神状態に悩んでいる人がいたら少しでも参考になれば幸いです。
それぞれ個人にあったメンタル論はあるかと思いますが、ひとつの手段として「飲酒状態でプレイする」という方法があったよ、という報告にとどめ本章の結びとさせていただきます。

注意:
※未成年者の飲酒は法律で固く禁止されています。お酒は20歳を過ぎてから。
テーブルトップにおける飲酒状態のプレイは基本認められてないと思います。ショップ等に迷惑をかけないよう、くれぐれもご注意ください。

2.デッキの話

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調整始めにMTG Goldfishから拾ったリスト(上段)最終的にPTQで使用したリスト(下段)を並べました。
変更点の話をする前になぜこのデッキを調整し始めたか、ですが直近のエキスパンション『イニストラード:真夜中の狩り』を見たときモダンレベル足りうるカードとして《黄昏の享楽/Sunset Revelry》に注目していました。

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いわゆる白いアンリコ(カード3枚分の働きをするため)

MH2より登場した《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer》を中心にモダンのゲーム展開は高速化しており、序盤での盤面干渉手段が乏しいデッキはメタゲームから退場していました。(Scapeshiftもその一つと考えられます。)
《黄昏の享楽/Sunset Revelry》はそういったデッキたちの救世主になりうるのでは?という考えからScapeshiftにメイン投入した形で調整を始めました。

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先手2t、ラガバンの返しにキャストできると極上。

現環境でモダンメタゲームの中心になっているのは以下5つのデッキであると考えており、ほととんどがクリーチャーデッキであること、そのうちのバーンに対して劇的に刺さること、からシチュエーションを選ぶカードではあるがメイン投入が肯定されると考えていました。


①Hammer Time(https://www.mtggoldfish.com/deck/4369690#paper

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②Jund(https://www.mtggoldfish.com/deck/4369683#paper

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③Burn(https://www.mtggoldfish.com/deck/4369685#paper

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④Azorius Control(https://www.mtggoldfish.com/deck/4369680#paper

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⑤cascade(https://www.mtggoldfish.com/deck/4369684#paper

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試みとしては悪くありませんでしたが、後手番になったときに結局はラガバンに一度は殴られること、ドローモードが誘発しにくいこと、から先手後手でのブレが大きく、サイドカードにとどまるという結論になりました。
※最終形でもメインボードに1枚残っているのは情ですが、《白日の下に/Bring to Light》からの延命で1ターンが買える可能性も十分にありえます。

デッキ構築の練り直しを始める中、このままScapeshiftを使うのであれば、軽くて盤面に干渉できるカードが必要であると感じました。
元リストでは序盤(1-2t)の盤面干渉手段がほぼ《虹色の終焉/Prismatic Ending》のみであり、《レンと六番/Wrenn and Six》はタフネス1クリーチャー以外には有効でありません。

そこで目をつけたのが《樹上の草食獣/Arboreal Grazer》です。

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0/3到達というサイズ感が環境に適しており、土地を伸ばすことに価値があるこのデッキに非常にマッチしていると感じました。(自身の《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》のバウンス対象にもなりえます)

少し話がそれますが、どうやって調整中のデッキに必要なカード(今回であれば「序盤マグロすぎ問題」を解決するためのカード)を見つけるかを考えたとき、モダンのような広大なカードプールから全てを検討するのは現実的ではありません。”モダン級カード”にスポットを当てて探すという方法として大会入賞デッキで採用されているカードの中から探すというのが効率的かと思います。(今回は Amulet Titanから着想を得ました。)
サイドボードのカードを検討する際など、特に有用かと思いますのでご参考ください。

草食獣の感触はよいもので、リソースを失うという弱点も《表現の反復/Expressive Iteration》の増量により解決することができました。

サイドボードもいろいろと検討し、15枚という枠の中で様々なデッキに対応えきるよう複数役割を持てるカードを中心に採用しています。
長くなるのですべてに言及できませんが、Azorius Controlを想定して採用した《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer》をBurn相手にもサイドインしていました。(デッキを軽くする必要があり、相手クリーチャーへのブロッカーとして機能するため)仮に3点火力で除去されたとしても、ラガバンがなければ本体にとんできた3点を吸ってくれた形となり、《狼狽の嵐/Flusterstorm》とやっていることは変わりません。

最後に、このデッキで一番悩む土地の置き方アドバイスを書き記して終わりにしようと思います。

①《至高の評決/Supreme Verdict》素引きを頭に入れる。
白日からキャストのつもりがうっかり引いてしまう、ということがありえます。そういうマッチではライフを大事にして基本土地優先しがちですが、できる範囲でケアりましょう。

②自然噴火を目指すパターンもある。
白日が簡単に通りそうにないマッチアップではフェッチランドから山を中心に持ってきておくと自然噴火*でPWを落とせたり、カウンター呪文をくぐりぬけてライフを詰めることが可能です。
*《風景の変容/Scapeshift》無しで《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を誘発させることを指します

③フェッチランドは基本、まち得。
《イリーシア木立のドライアド/Dryad of the Ilysian Grove》とヴァラクートのコンボ、《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》の3回目の上陸効果により3テフェを落とすゲーム展開があるので基本的にフェッチランドは貯めましょう。

④手のトライオームを序盤にセットするかは要検討。
《レンと六番/Wrenn and Six》でサイクリングし続けることによりマナフラッドを立て直す可能性があります。タップインだからと安易にセットしないようにしましょう。


週末モダンの大会に参加する人へ向けて、と終盤ちょっと駆け足になりましたが少しでも参考になれば幸いです。。

※なにか不明点、本記事についてのフィードバックなどありましたら
twitter(@pypy555)まで。

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