001_知多半島の夕暮れ
最終更新日:2023/9/6
撮影環境:2023/2/17 半田駅周辺
最初のレビュー題材は、写真を始めた最初の半年でいちばんお気にいりになった、知多半島の夕景にしようと思う。
ただ、1写真1記事って寂しくないか?と思ったのもあり、一度のお出かけで撮った何枚かの写真もセットで載せることにする。
こうするねらいはもう一つあって、その日に撮ろうと思ったお目当ての色味・構図・題材を取れているか俯瞰的に振りかえられるかな?と思ったこと。それでは、はじめましょう。
電車で出かける懐古旅
朗らかな陽気に包まれていた記憶がある。
愛知とは言っても真冬だし、出かけるのには理由が要る。
天気がいいのにあわせて、普段行かない知多半島に行ってみようと思った。
目当ては海。海なし県出身者は海が大好きなのだ。
電車内。すげえノスタルジック。そういう絵が撮れるレンズですからね。
意図して白飛びさせたつもりはなかったが、フィルム写真らしくてこれも味。
駅で撮れがちな放射線構図。それだけでなくて、窓の四角とトンネル内の四角が多層的な見た目をつくっていると思う。視線が中心に誘導される。
惜しむらくは…前ボケで手前の荷物が識別できないこと、ストーリー性が希薄なこと?(主題は何?。明るいトンネル出口だけでは、それで何?ってなるよね)。題名を人間の情動的なものにするなら、やっぱり手前の荷物と関連したストーリーが伝わるようにしたい。
これも同じく。なんとなく撮りスナップの域を出ないけど、冬ならではの低い光がいい感じに差し込んでいるのは捉えられていると思う。しみじみと、心が落ち着く景色にはなれているかな。
なんとか庭園
我ながらひどい名前。庭園に行ったものの、名前をすっかり忘れてしまったのだ。
これはいわゆる”フレーム”であって、これだけを撮っても記録写真にしかならないね。ポートレート撮るときに使ったりできるといいのかな。
これはいっそのこと、思い切り引いて、しっかり記録写真にした方がいい。
まだつぼみの状態の梅の花。
木をとるときにいつも悩むのがF値。枝のこっちは解像、あっちはボケ。
という感じでビジュアルウェイトとしてのボケを制御できない感じがすごい。この写真の良いところは、明るい部分に焦点があたり、暗い部分はボケていて立体感がある(比較的制御できた)。構図はあんまり良くない。
ひとまず、もう少しつぼみに寄ってもいいのでは??(散漫な印象)
竹。そうとしか言えないよね。なんとまぁ、フジの色味の良いこと。。。
右からの低い太陽の半逆光をうまく使って、竹のカーブを表せているかな。
カーブしている道を左に配置してバランス撮っているのは良し。
光も良さげ。おそらく明暗のふた山ができたヒストグラムになってる筈。
背景をどれくらいボカすかと、主題の竹が曲がりすぎなのが気になるかな…
あと背景の方がずっと明るいのは、この写真の明確なウィークポイントだ。
葉っぱ。明暗が立体感を生んでいるのと、ボケが絶妙にうまくいったと思う。左から右にせり出すような立体感があり、明暗とあわせ迫力を増している。背景の優しいにじみの玉ボケもよい。
何を伝えたいのかがまったくわからない事を除けば、心の休まるいい写真。
あと、もうちょっと、真ん中の葉っぱに寄りつつ、左ががら空きにならぬよう構図調整できると良くなるかな…
半田駅と海
もうだいぶ日が傾いているから、はやく夕焼けを取りに行かないと!
この写真はフレームを使ったスナップ写真。女性の影が7時の方向に伸びてきてほしかったのと、主題たるその女性にあまり明かりが当たっていない。
左手に余計なものがあったりと、やや散漫な感を出ない。50mm画角の方が良かった?
駅を歩く男性。
主題は明らかに影の方でしょ!!それが真ん中に来るまで待つべきだったよ…でもそれ以外は結構いい。けど、やはり35mm特有の散漫さが目につく。あと手前の柵が憎い(上手い人なら上手に活用できるだろうか?)。
色々言ったけどなんだかんだ好きな写真。
これは水道橋?だろうか。逆行が眩しい。
放射線構図とも三分割構図とも読める美味しい構図。逆行により輪郭が際立っているのも良し。これがたまたまでなく、意識的にできるといいな…!!
橋の向かう先が左手に詰まっていて視線誘導できてない
(どこまでも伸びていく感じを出せたら良かった)。
にじみ出るような暗がりの赤の色味は最高。フジはいい仕事してる。
さて、本日の主題。さあ、海だ。
オールド感あるマニュアルレンズで風景を撮る蛮行。しかしそのおかげで、なだらかなグラデーションが得られた気がする(この写真の一番のお気に入りポイントだ。パキパキ解像感だけが風景写真じゃないと思った)。
構図は水平線上下に分けた二分割とも、カモを主題とした三分割構図ともとれる。十分なスペースがあるので、双方が混在していても窮屈に感じない。
あとカモの位置は、これ以上進んでしまうと微妙な構図になる気がする。
構図の改善点があるとしたらどこだろう?
もっとローまたはハイアングルからも撮ってみるべきだった?露出調整が微妙??(夕焼けにもかかわらず、全体的に均質的に光が当たっている)
あと、右に「あぶないからはいらないで」と書いてあるのは興ざめかも。
色味は自然な彩度だけ上げたけど、それが最適かは難しい
総評
写真をレビューする上でこの日を真っ先に挙げたのは、撮れた写真の「統一感」に起因していると思う。しっかり記憶に残っていたんだよね。
終日ノスタルジックな絵が撮れるレンズで、同じような色味で取り続けた事が重要だったかと。
統一感があって、共通する世界観のなかで写真を展開できていると感じた。
あと、冬特有の低い光を活用できたのは本当に幸いだった(朝夕に写真家が活動する意味がよくわかった気がする…)。今度からは狙って活用できるようにしていきたいものだ。今はまぐれでしか使えてないので。
とまぁこんな感じで、素人感バリバリの見方しかまだできませんが、自分が撮った写真を振り返っていけるようにしようと思います。
それでは今回はここまで!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?