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遊戯王初見勢 その3

今日は3話! タイトルと扱う話数が同じなのは管理しやすくていい。
あと今言うことではないかもしれないんだけど、私カードの方にはあんまり興味なくてですね……このnoteのコンセプトとしては、ストーリーだったりキャラだったりに限定してやいのやいの言うだけになります。だからデュエルが入り出したらちょっとそこに関しての感想は薄くなるかも。
まあまだ心配するには早いんで、しばらくこのまま行きましょう。まだお付き合いくださってる方はありがとうございます。

第3話 ハードビート!

『見えるんだけど見たことない』宝物、額などに現れる目のモチーフ、見えそうで見えないモザイク、覗けないマジックミラー等々が鏤められた1~2話。視覚を操作するタイプの罰ゲームが続いた後に、同じ五感である聴覚にテーマが移るというのはなんとなくいい。作者の計算された意図を感じられる気がする。花咲くんがした"聞こえないフリ"も、騒象寺くんという騒音問題を起こすためだけに生まれたような名前もいい感じだ。必要な要素が必要な場所に置いてあるみたいな。まさしくパズルを意識して組み上げてるのかもしれないなとちょっと思う。

とまあ、ここまでで早速新キャラが2人追加されましたね。花咲くんと騒象寺くん。花咲くんはおどおどして気弱そうな少年だけど毒気もなさそう。ほっぺたがふくっと丸くて、遊戯くんと同じようにまだ中学生か判別に迷われるタイプなんじゃなかろうか。垂れ気味の眉毛もよい。かわいい。
騒象寺くんはどう見ても今話の悪役ですありがとうございました。わかりやすいキャラデザ、シンプルでよい。某有名なガキ大将リサイタルといい、とかく歌が(自覚なく)超絶下手な俺様タイプは歌を披露したがるんだな。ただ有料というのは恐れ入った。さすが高校生の発想というところなのか……(?) パー券捌いてこいって言うのも面白い。やられる方はたまったもんじゃないけど。

城之内くんまだアイドル探しとったんかい。いないってもう散々言われてたのに。「(アイドルがいないなら)オレがこの学校のアイドル1号になる!!」って言ったのはいいけど、遊戯くんがまったく聞いてなくて照れ臭くなるところはかわいいですね。
気に入らなければ即喧嘩売りに行くしエロ戦車とかくだらないこともやってるけど、逆にその単純さが遊戯くんに元気をもたらしてくれることもあるんだよな……「力になんぜ!」っててらいなく言えるの強い。それに遊戯くんの方が「きっと騒象寺にケンカ売りに行っちゃうよ!」って考えて悩み事言うのをやめるのもいいなぁ。実際言えばそうなるだろうし、この点城之内くんがわかりやすいというのはその通りなんだけど、遊戯くんはかなりしっかり見てるよなって。花咲くんに対しての(若干ひどい)評価といい、普段から周りをよく観察してるんだろうなーと思う。
もちろん「元気なくね~?」って気にして悩みを聞こうとしている城之内くんも遊戯くんのことを見ているので、ちゃんと”応えている”感があってちょっと熱い。この2人、(おそらく)ほんの数日前まではいじめっ子といじめられっ子の関係だったんだぜ信じられるか?  コミュニティレベルが爆速で上がりすぎ。
相手に対する信頼と巻き込まないための強がりの按配が年相応の"男友達"って感じしていいな……。後ろのギャグで流されそうになったけど。エロ戦車ってマジで何?

「友達にはそんなイヤな思いはさせたくないよ!!」って1人抱えることを選ぶのすごいよね。しかも「花咲くんなら友達じゃないなんて考えたのか…いくら話したことがないからって…」って反省して『いじめられた弱者がより弱者に対して加害する』流れをきちんと絶ってる。遊戯くんやっぱ強いよなぁ。こういうのを柔の強さって言うのかな。
ここの花咲くんとの会話テンポよくて好き。反応よくてかわいい。「全部ボクに渡しなよ」「花咲くんも行きたくないなら行く必要ないよ!」って提案できるのマジで人間の強度が高い……「イヤな思いをするのはボク一人で充分だ!」って守りたい対象が友達からしれっと拡充されてるあたり真っ当な狂人の気配を感じる。強い善性持ちのヒーローってたとえどれほど人間臭い言動をしていても、その極まった善性によって人間味が消えていくんだよな。あんまり1人で全部を守ろうとしなくていいんだよ……友達の存在はおそらく遊戯くんにとってかなり強い力を与えているけど、その力を絶対に行使しなければならないなんてことはないんだ。正しく怖がれる臆病さを持ったままの君であれ。でも主人公という立場によって戦いに巻き込まれていくし、そうなれば成長を余儀なくされるんだろうなあ……遊戯くんの行く末が明るからんことを祈って言祝ぎを。
個人的に底の知れない善性に対して怯えがあるので盛大に話が逸れてしまったな、閑話休題。

「遊戯くんて暗そーなヒトだと思ってたけど…」って大概花咲くんもひどくて笑った。のほほんとした顔で言う事じゃないよ。
そしてそこに現れたのは一部始終を見ていた騒象寺くん! 上から目線のアングルで尖りが伸びて威圧感アップ。スカルプDかなんかのCMにこんな毛根いた気がするな……って思ったら頭から離れなくなりました。もうどうしようもないのでこのまま行きます。ちょこちょこ笑っちゃうけど仕方ない。
鈴シャンシャンしてる遊戯くんかわいい。というか遊戯くんが花咲くんの分のパー券引き受けたのは知ってるのに、なんでこの人はこんな渾身の顔してんだ? よくわからん。一応2日あったしその間に売ってるだろうと思ったのかな……? そもそも遊戯くんに売り捌いてこいって券握らせてるけど、その時点で遊戯くんから10枚分の値段(つまり2,000円×10枚で2万円)を取っておかないと頑張って売ってこようなんて気にならなくない? 遊戯くんと花咲くんの様子からしてもそういうやりとりはなさそうだし(やられてたらもっと様子が切実だと思う)、やってないだろうな……基本がなってないよ。やっぱりコイツも頭悪い枠だったか……。

ヘッドホンで聞かせてくるの悪質ゥ!!! カラオケボックスのあれは間違っても音量マックスにするもんじゃない。歌下手以前にそんな音量で聞いたらみんなそりゃイヤだと思う。しかし、大音量とか音の外れが気にならないくらい耳が悪いのに音楽が好きなのってよく考えなくても不思議だよなぁ。「味わかんないけど食べるの好き」って言われてるような違和感ある。
花咲くん、もしかして3日前にボコられた時からずっと監禁されてて連れてこられた感じですか? そうだとしたらドン引きなんですけど……今のところ一番やばい犯罪案件では。と思ったけどそんなこと全然ないし大概やばい奴しかいなかったな……肩を並べるにはそのくらいしないと騒音問題だけでは勝てないか……。一生に響く罰ゲーム下されるにはたしかに騒音だけでは軽いような気もするし。この辺の基準どんどんバグってきてる気がして不安だ。もうわからん。

サウンド・ピエロの見た目怖っ。こういう古いおもちゃあるよね……。あと「このカラオケルームにあったものさ!」は嘘だろ。今までのページに一個もそれっぽい描写なかったし右下に取扱店(と書いてじいちゃん家と読む)の記載あるぞ。
でも持ち込んだにしてもどうやってだろうな……持ってくる理由はないから闇遊戯が用意したんだろうけど、遊戯くんは意識の共有がないからこんなの荷物にあったら変に思うよね。入れた覚えもないだろうし。何よりゲームのために使うにしてはちょっと周到すぎる。まあご都合と言えばそれまでなんだけど……遊戯くんが寝てる間にぱっと出てきて仕込んだりしてるとしたらどのくらいの頻度で入れ替わってるんだろう。裁きが必要なタイミングでしか出てこられないってわけじゃなくて結構任意で出てきてる? 気になるね。

迫真の「ピエロが踊った!!」に笑った。というかこのおもちゃ、音が鳴ったら踊り出すだけだから何の音で踊ったかはわかんないじゃん。判定の甘さを感じますね。よく騒象寺くんもすんなり受け入れたな。普通もうちょっとごねない?
しかしジャックが不安定に引っかかってたのも含めて仕込みっぽいね! マイクとともに音量マックスに設定されててもヘッドホン出力であればこの展開にはならないしなぁ。ジャックが抜けてスピーカーに切り替わったところから伏線は始まってたってことだよね……ここまできれいにゲームが進むようにできるならじいちゃんの店からサウンド・ピエロを持ってくるくらい楽勝か。実現するには未来予知か物質創造もしくは転移の能力くらいは要りそうだけど。
ご都合展開をつっつくのはこの辺りでおしまいにしておいて……花咲くんを支えて帰る後ろ姿、いいなぁ。彼とも友達になれるといいね。再登場を願います。