⑭[介護ライブレポート]介護施設に入所して初めてわかること

義母は、第一希望のケアハウスが空くまでの一時的な待機としてショートステイに入所しました。
入所したときにショートステイの責任者の方から、いろいろなアドバイスをいただきました。

まず、「お母様は、これまでとまったく違う環境になるので、不安もあると思います。我々、施設のスタッフは入所して慣れるまでは特に注意をしています。ご家族の方もできるだけ面会やTELをお願いします。」と。
施設のスタッフさんによると、入所してしばらくは精神的に不安定になる入居者さんも結構いるとのことです。
はじめての介護施設暮らしのスタート時には、注意する必要がありそうですね。

住み慣れた家を出て、初めての介護施設で暮らす義母にとっても、不安は大きいはず。
転居の準備と移動で疲れもあるでしょう。
カミさんと相談して、最低でも週に一度は面会し、TELもこまめにかけることにしました。
(面会と言ってもコロナ禍なので直接は会えません。ビニールシート越しに最長15分だけ話すことができます。)
幸いにも、義母は精神的にも肉体的にも安定した状態でした。家族が近くに住んでいることが、安心させているのでしょう。

介護施設に入所して初めてわかったことは、それだけではありません。

衣類もそのひとつ。
厚手の冬物は必要ないようです。
これもコロナ禍の影響を受けています。現在、外出は本当に必要な事情を除いて禁止されており、外に出ることがないためです。
施設内は、常時、適温に調節されていますので、厚物は不要。パジャマも冬物は要りません。
義母から、返品されました。代わりに、綿のゆったりサイズの春秋モノを差し入れました。
ただし、薄い羽織るモノはいるようです。

保湿剤、糸歯ブラシなどは、転居のための移動するときに用意しておく必要はありません。入所してから届ければ十分だからです。
ということは、入所してから買って届けるモノがちょくちょく出てくるということ。
だから、カバンの中に油性ペンを入れておきましょう。
これは、入所者さんの持ち物はすべて「フルネーム」で名前を記入する必要があるからなのです。
施設の近くの店で調達できたモノは、その場で名前を記入して届けることができ、とても便利です。

さて、施設の責任者の方から、「介護認定をもう一度受けてみては?」と提案いただきました。
現在の義母は「要介護2」です。
入所の際に、義母の状態を見て、アドバイスいただきました。
もちろん、即、お願いをしました。
後に、介護認定再チャレンジは、とても重要な意味を持つことがわかりました。
次のコンテンツで再チャレンジの結果とともに、詳しく解説したいと思います。


[少し休みましょう]
無事に入所できたことで、カミさんも自分も安心しました。そのせいか、少し疲れが出てきました。
「介護」はいつ終わるかは正確にはわかりません。だから、しんどいのですが。
おまけに、後から「不十分だったのでは?」「別のやり方のほうが良かったのでは?」とかを考えて後悔することも多いです。
私の両親のときも他界してから、本当に自分のやり方でよかったのかを悩みました。

肉体的にも精神的にも辛くなる時期があると思いますが、だからこそ、「休み」や「お楽しみ」を大事にしましょう。
こんな時代ですので、骨休めに温泉旅行というわけにはいきませんが、少しだけ「気分転換」をしました。

義母が入所して数日後、家族で顔を見せに施設に行きました。
その帰り道、無事に入所できた打ち上げとして、家族でハンバーグを食べに行きました。
本当に久しぶりの外食。おいしくいただきました。

また、施設に用事で訪れた際、帰りに周辺を探検してみました。
すると、かわいいケーキ屋さんを発見。
助手席のカミさんを見ると、獲物を見つけた肉食獣の目になっています。
これは、寄るしかありません。
イチジクのタルトを買って帰りました。

このような、ささやかな「お楽しみ」ですが、ずいぶんと気分転換になりました。
長期戦になるかもしれない「介護」では、「休み」や「お楽しみ」も重要だと思います。

もうひとつだけ。
何もかも、ひとりで背負わないでくださいね。
周りを見て、相談できる人がいたなら、積極的にヘルプを発信してみましょう。
それは、家族、親せき、友人だけではありません。
福祉関係の機関、役所の窓口、知り合いの介護職員など、とりあえず相談できそうなところは積極的に連絡してみましょう。
そこで解決できなくても、ヒントをいただいたり、別の窓口を教えてくれることもあります。
私たちも、いろいろな方にずいぶんと助けていただきました。
そのことが、このコンテンツを書く動機付けになっています。
世の中、ご親切な方が多いです。ホントに感謝しています。


以上

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