⑰[介護ライブレポート]ケアハウスに入所できました

義母は、ケアハウスの入居を待つためにショートステイに一時的にお世話になっています。
そんなある日、ケアハウスの責任者の方から連絡をいただきました。
「2週間後にケアハウスに入所できる」とのこと。
早速、入所の手続きを行いました。

まずは、施設(ケアハウス)利用と契約書類についての説明です。
これは介護施設を利用する場合に、共通して行われる手続きですね。

施設の方が契約書類の内容を読み合わせをしながら説明をしてくださいました。
施設の設備、構造、居室の位置、利用の規約、当施設のサービスなど。
ポイントは、このケアハウスで行われるサービスです。
義母の生活の輪郭が見えてきます。

契約書類はかなりの数になりますので、一度家に持ち帰って内容を確認し記名・押印することにしました。

この施設のサービスを説明していただくことで、準備するものがハッキリしてきます。
具体的には、家具や生活用品です。
例えば、ここでは照明器具は入所者が用意することになっているので、用意する必要があります。
施設の方は、寿命が長いLEDをオススメいただきました。なるほど、長期間入所の可能性も考えたアドバイスですね。
反対に、引き出し型のタンスは備え付けになっていますので、購入せずに様子を見ることにしました。

施設が変更されるので、ケアマネも新しい方になりました。
ご挨拶とこれまでの経緯を簡単に紹介しました。
幸い、このケアハウスは、現在入所しているショートステイと同じ経営母体であり、歩いて2分の近さです。
このケアマネさんは、実際に義母に会いに行き、ショートステイの責任者の方にも様子を聞いてくれました。
このような引継ぎがあると、家族は安心できますね。

続いて健康診断書の提出です。
施設から内科のクリニックを紹介いただき、カミさんと二人で義母を健康診断に連れて行くことにしました。
これも無事終了。

少し、バタバタしましたが、2週間後に無事に入所できました。


入所して実際に暮らしてみると必要なものが出てきます。

・「毛布」
・「ポータブルトイレ用の消臭剤」
 トイレは部屋にありますが、かなり足腰が弱ってきているため、夜間だけ ポータブルトイレを設置することになりました。
・「ゴミ箱(おむつ用」
 ゴミ箱は用意したのですが、トイレの横におむつ用のが必要なことがわかりました。
 細かいことですが、「ふた付き」のにしました。
・「洗面コーナーに置く椅子」
 これは、施設のスタッフさんからアドバイスいただきました。ゆっくり洗顔や化粧ができるように、背もたれつきである程度の高さがあるものがいいと教えていただきました。

義母の希望は、トイレが自分の部屋にあることでしたので、このケアハウスは希望どおりです。
しかし、ケアマネさんによると「転倒はトイレが一番多い」とのこと。
これは、大事なポイントになりそうです。
このことを重視して、ケアマネさんが夜間だけポータブルトイレを設置いただき、様子をみることになりました。

契約書類の作成のときにご注意いただきたい点をひとつ。
ケアハウスと契約する際、昨年の収入について聞かれました。(もちろん、年金も含めて)
慌てて、家の書類を確認しましたが、全部はそろっていませんでした。
銀行の通帳でもいいですよと教えていただきましたが、残念ながら通帳も記帳されていたのは昨年の夏以降でした。
結局、施設には事情を話し、手元にある資料を整理して書類に記入し、提出しました。

実家の書類を整理するときに、昨年の書類はとりあえず一つにまとめておきましょう。
金融機関の通帳も1年間分は手元にもっておくといいと思います。
実家を整理するときに、覚えておきたいポイントです!
昨年の収入・支出に関する書類は、念のために保存し、転居される場合には持ってきましょう。
実家の書類の整理が大変だったことは前のコンテンツで書きましたが、そのときにはまったく気づきませんでした。

あわせて、入所する際のスケジュールについてアドバイスを。
入所前後の一ヶ月くらいは、施設の手続きや必要な家具や生活用品の買い物、診断書のためのクリニック受診など、ほぼ毎週出動していました。
施設への入所が決まりましたら、前後一ヶ月くらいは週一で動けるように(可能であれば)スケジュールを調整しておくと体が楽です。


ケアハウスに引越しの日、これまでお世話になったショートステイの責任者の方にご挨拶をしました。
この方には、義母のお世話はもちろんですが、家族にもいろいろとアドバイスをいただき、本当に助けられました。
責任者の方は、「おばあちゃんがケアハウスに移ることになって、本当に寂しい。」と言われました。
とても穏やかな性格で、ウチの職員の「癒し」になっていたと。

このショートステイは同じ建物の中に「特養」も併設しています。
責任者の方は最期に、「もしも、特養に移るのなら、遠慮なく言ってくださいね」と言われて胸が熱くなりました。
これまでに義母がお世話になったことへの感謝もありますが、この言葉でわれわれ家族はどれだけ安心できたことでしょう。

リップサービスも多少あったのかもしれませんが、このように退所を残念がっていただけるような高齢者になりたいと思いました。
「愛される高齢者」であることは、もしかしたら究極の「老後対策」かもしれませんね。

以上


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