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【タワースタンプラリー】東京タワー

全日本タワー協議会(https://www.japantowers.jp/)が実施している「All-Japanタワーズスタンプラリー」の参加記録です。今回は2024年6月9日東京タワーを訪れた様子をお伝えします。(3,247文字)


TOKYOのシンボルに登る

タワースタンプラリーで巡る施設はどちらも街のランドマークとして印象的ですが、東京タワーは別格です。世界都市TOKYOの真ん中(しかも高台)に立ち、赤を基調とした色と裾広がりのフォルムは、日本を代表する景色です。何よりデカいです!その大きさを支える建築技術は世界トップレベルであり、1958年の完成当時はパリエッフェル塔を凌ぐ世界一の高さを誇りました。

私たち夫婦としては特別な思い入れがあり、東京タワーと道を挟んだ向かい側で結婚式を挙げた場所でもあります。

他人の結婚写真ほどどうでもいいものはありませんが、参考までに。

東京都心にありますが、到達が容易というわけではありません。東京駅方面から来る場合は都営地下鉄三田線の御成門駅から歩いて10分ほどかかります。都内西側からだと日比谷線神谷駅からも10分弱くらいでしょうか。どちらも坂を登った先にタワーがあります。夏は汗をかきながら、冬はからっ風に吹かれながら歩くことになりますので、駅から先の交通手段は検討するべきです。特に地方から来る場合は浜松町駅から歩いて15~20分程度かかりますので、タクシーの利用が妥当かもしれません。

一方、自家用車には幾分配慮されているようです。都心の割に駐車場は安く、最初の1時間600円(以後30分ごとに300円)です。トップデッキツアーをゆっくり楽しんで3時間くらい滞在しても乗り降りのロスを30分と考えると2100円くらいでしょうか。地方から地方に移動する合間に、都心でちょっと寄り道するようなニーズにも応えられるように思います。例えば千葉ポートタワーに行くついでとか。

色褪せない!常に新しい東京の顔

東京タワーに到着してまず入るのはフットタウン。地上の施設です。地上階は無料で入ることができ、東京土産を買ったりフードコートで食事をする事ができます。私たちは開催中(10月14日まで)の「東京タワーハイボールガーデン」で食事しました。このように、毎日何らかのイベントを実施しており、常に新しい刺激を得られます。

ハイボールに合うお食事。夕方からはビアガーデンもやっているそうです。

東京タワー基本情報

営業時間:トップデッキツアーは9:00-22:15(最終入場は21:30)
※フットタウンはもう少し短く、物販は19時ころから、飲食は20時頃からクローズし始めるようです。
入場料:トップデッキツアーは当日3000円
※WEB予約で200円引き。メインデッキは現地受付1200円のみ。
https://www.tokyotower.co.jp/fee/

タワースタンプはチケットカウンター横のオペレーションセンターで押せます。日本を代表するタワーですからラリーストが大勢来ているのかと思いきや、受付の方に聞いたところ「2~3日に2~3組訪れる」程度とのことです。1日1組訪れるといった回答ではないあたりに独特の配慮やこだわりが感じられます。

まずは伝統のメインデッキ

まずはフットタウン1階のメインデッキエレベーターでメインデッキに上がります。東京タワーがオープンしてから9年間は大展望台(今のメインデッキ)のみが展望室として営業しており、トップデッキはまだ放送電波の送信施設として利用していたそうです。本来の展望台としての機能はメインデッキが担っており、現在も観光施設としてはそちらの方が整備されているように感じました。

展望台としての機能の良さについては、メインデッキはトップデッキでは見えないタワー直下の景色が見える事が証左となります。冒頭で述べた結婚式場もしっかり眺められました。

メインデッキには展望スペースを主として、カフェや土産物売り場、神社などがあり、観光地らしさが感じられます。他のタワーと違い外の風景を見るための望遠鏡が設置されていません。Wikipediaを見る限りでは、双眼鏡を500円で貸してくれるようです。この時点で訪れたタワーにはどちらにもKOWAの望遠鏡があったのですが、これが無いと一気にスタイリッシュな印象になります。

メインデッキからの景色です。望遠鏡が無くてスッキリした印象。外の風景をバックに撮ると人物が暗くなりますね。

そして頂きのトップデッキ

メインデッキにはトップデッキに向かう専用のエレベーターがあり、トップデッキツアーに参加する客は時間ごとに案内されます。トップデッキ行きのエレベーターホールからツアーが始まり、東京タワーの歴史や存在意義についてプロジェクションマッピングやナレーションで楽しみながら学ぶことができます。

トップデッキ行きのエレベーターホールではただ待つのではなく歴史を学びながら楽しむこともできます。

トップデッキに到着すると、目の前には東京の街の大パノラマ。メインデッキとの標高差をはっきりと実感できて面白いです。現在は高い建物が増えてしまったため関東平野の広さは感じにくくなりましたが、それら高い建物のお陰で昔はできなかった「自分が登っている東京タワーを鏡越しに見る」事ができます。

麻布台ヒルズのおかげで都庁が見えづらくなったが、逆に東京タワー自体を見られるようになりました。
奥のタワーマンションが完成すると都庁は見られなくなります。

トップデッキは東京タワー最上階である事を活かして、象徴的な演出がされています。鏡や金属質のものがふんだんに使われており、いかにも東京の頂点にいるような気分にさせてくれます。建物の構造上むき出しになってしまっている鉄骨に発泡PVCを被せる事でスペーシーな空間を作り出しています。

二人で東京タワーのトラス構造っぽいポージングしてみました。遊び心がたくさん詰まったトップデッキです。

さらに降りても楽しい東京タワー

展望台を満喫したらフットタウンに戻りましょう。降りてからが楽しいのが東京タワーです。帰りのエレベーターの到着地点はフットタウン3階です。東京タワー公式の土産物売り場や記念写真受取窓口がある他、各種イベントが開催されています。このイベントを目指して東京タワーを訪れる方も多いのではないでしょうか。

東京タワーのイベントで特に印象的だったのは、2021年12月に開催された「大ネオン展」。ネオンの老舗アオイネオンの作品を堪能しました。

昔は東京タワーの蝋人形館が有名でした。日本マクドナルドを創業した藤田田氏が開いた蝋人形の展示施設で、ロックミュージシャンをはじめとした意外な人々がモチーフにされていたのを覚えています。残念ながら2013年頃に閉館してしまいましたが、タワーの地上階が面白いというイメージを作り上げた立役者と言えましょう。

フットタウンは屋上に上がることもでき、東京タワーを下から見上げる事もできます。また、建物を出て北側に行くと撮影スポットがあり、自撮りしやすくなっています。

このフォトスポットから広角で撮ると足が長く見えます

日本で最も有名なタワー一度訪れてみて!

東京タワー開業当時と比べ、都内に高くて大きな建物が増えました。相対的に東京タワーの高さは低くなりましたし、展望台から見る景色も変わりました。しかし、関東平野の広さは十分に味わうことができます。東京が世界で最も大きい街であることも実感できます。むしろ周りの建物が大きくなる事で、東京の成長を実感できるのです。

また、帰るときに見返す東京タワーの美しさは言葉にできません。地上に向かってどっしりと構える巨大な錐体は頼もしく、トラス構造がさらに安定感を増します。夜のライトアップも印象的です。

いつまでも輝きを失わない東京タワーは、思い立った時すぐに訪れるのが最良です。みなさん、今すぐ東京タワーに登りましょう!!

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