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【リマスター】食べられないラー油(2011年05月23日)

過去に書いたブログ記事を少々のブラッシュアップを加えて再掲載する試みです。今回は2011年5月アメブロで公開した「食べられないラー油」という記事です。


二年ほど前から流行っている「食べるラー油」。一調味料でしかなかったラー油に様々なバリエーションが生まれ、ラー油ブーム真っ盛りです。僕もそのムーブメントに乗るべく知恵を絞ってみました。
※2011年05月23日公開の記事です

食べられないラー油があってもいいと思う

桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」が注目を集め始めたのが二年くらい前。
<https://www.momoya.co.jp/shop/products/detail/27>(記事公開時に案内していたURLはリンク切れでした)
各所で紹介されて一気に広まり、品切れ。それがさらにブームを加速させました。それ以降、石垣島ラー油が元祖として紹介されたり、S&Bから対抗商品が出たり、凄まじい勢いでラー油市場が広がりました。僕も食べラーにハマった一人で、必須の調味料として自宅台所に常備しています。ごま油と香辛料の組み合わせは、自明の事として好相性。不味いわけがありません。

ただ食べるだけではつまらない。そう思う人が多いようで、ググってみると、自宅用のレシピがいくつも紹介されています。材料の配分を変えれば味に大きな違いが出る。趣味としてはかなり楽しいものです。僕も作りたかったのですが不器用なので不味いものを作ってしまうでしょう。だから食べられることに関しては諦めました。どういう事かと言うと、食べられないラー油を作ったのです。

ラー油は食べられないと邪魔になる

食べられないラー油

メラミン樹脂でそれっぽい物を作りました。これで流行りに乗りまくる!と思ったのですが、問題があります。食べられないラー油の利活用です。何せ食べられませんから、当然料理には全く役に立ちません。また形状が独特でそれ以外の使用法も見出せません。今年1月に作って以来約数ヶ月。答えが見つからないまま今に至っています。

まずは自宅で食事中に眺めてみます。ただ1人で眺めるだけなので、当然何も起こりません。無風。ご飯のおかずにならなければ、餃子の薬味にもならない。ヒントを求めて外へ出ましょう。

飲み会で居酒屋へ。酒のつまみが多いので、味の濃い食べラーは相性が良いと思います。ならば食べられないラー油も然りと思ったのですが、食べられないだけに持て余します。気まずくなってしまい、早々に片付けてしまいました。

無視される食べられないラー油。本当に話題にのぼらなかった

そもそもラー油に見えません。見てて何かに似てるなと思ってたのですが、コーレーグースに似てませんか?そういうわけで沖縄料理屋に行って様子を伺う事にしました。沖縄料理と泡盛の芳味に舌鼓を打ちながら食べられないラー油を見る。料理の味は変わりません。さらに店に置いてあったコーレーグースと比較したけど、全然違います。食べられないコーレーグースにもならなかったのです。

食べられない(かけられない)コーレーグースですらない

だます方向で考える

趣向を変えて楽しんでみましょう。料理に彩を与えるのではなく、場を盛り上げる道具にして楽しんでみてはいかがでしょうか。飲み会で散々酔っ払い、締めのラーメンを食べている時に「食べられないラー」投入。みんな酔っているのでまんまと騙されます。こういう使い方なら面白いかもしれません。そのまま持って帰るとき、お店の人に「あの、お店の備品持っていかないで…、あ、なんでもないです」みたいなやりとりもちょっと面白かったし。

「出ねぇ!中身出ないぞ!」食べられないラー油の本領発揮である

自分好みにアレンジ出来る自作ラー油も良いけど、食べられないラー油にもそれが当てはまるようです。食べられないラー油は自分で作ると楽しいかもしれません。あれこれやってみたんですけど、結局「食べられないラー油」というフレーズを具体化しようとして失敗してますね。この失敗をもとにして「食べられないラー油ラー」のフォロワーの登場を期待しています。

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