古文を使って記事を書く

 別して書かまほしき事は無けれど、いにしへの言の葉を使ひたければ、この文を書くなり。
 近頃は大学入試改革とて、英語のspeaking・writingの能力もつけむとぞする。この改革案に反対するもの多し。その理由を聞くに、多くは地方間格差が大なるにあり。住む所によりて、受験し易きとし難きの格差が大なり。こはspeakingとwritingの能力の査定に民間試験の導入があるなり。民間試験を受験するにあたり、島嶼部の学生は数万円の交通費を持ちて、受験せざるを得ず。さらに一年に二度三度の受験を必要とするなり。都心部の学生に対して金銭の負担多きは明白なり。
 しかるを、英語の入試改革に関して、speakingやwritingが受験に相応しからずとて反対するものもあり。こはいかに。speakingの能力の高きものが学問において大きなる成果を出さざると言い切るは難きことにやあらざらん。試みてのちに初めてわかることなり。こを言い切るは本に科学的なる言説にやあらん。しかれども、われはspeaking.writingの能力はさほど重要たるとこそ思はざれ。英語よりも理科、社会諸科目を重視すべきなりとぞ思はるる。

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