学問に王道なし(説明編)

 もしこの題名を読んでなおこの文章を読もうというあなたはきっと勉強熱心なのだと思います。ですが、学問には先に進まない道もあります。もし皆さんが学問に励み、そして努力をする覚悟があるのならば、その時には間違った進歩しない道を通りたくないのではないでしょうか。
 そこで今回は地道だけれども確実に学習結果が出るのではと思われる方法をご紹介いたします。
 

同じ問題を繰り返しとき、人に説明できるようにする

 これはもっとも効果的です。人に説明しようとすると、人から「こんな質問きたらどうしよう」などと思うことが多いのではないでしょうか。その不安そのものが学習を行う上でもっとも大切な感情です。その不安はなぜ発生するのか、それはまさに自分自身が理解していないからです。
 そして毎日同じ問題をときましょう。そうすると、いつかは正解する事ができるでしょう。昨日に比べて自分は何をより深く説明できるようになったかを自覚できる事でしょう。
 また説明の際には出来る限りメモ書きを見ないで行うことをお勧めします。それは、理解していないままにその分野の専門用語を使わないためです。自分自身の言葉で、説明したいと思った時に自分の内側から出てくる、教科書とは多少ズレのある言葉で、教科書よりもより優れた説明を心がけるくらいの意気込みが必要です。
 人に説明できるかどうかは、いまのテクノロジーを使うといくつかいいと思われる方法があります。例えば自分自身の説明を動画などに保存する方法です。その説明を自分で聞いた時に理解できるかを確認してみても新たな発見がある事でしょう。もちろんほかに同じ学問を志す仲間がいるのであれば、そういった人に説明をしてみる事がもっとも良いですが。
 この方法を行いながら、問題集を一冊仕上げてみましょう。他の人よりも明らかにスピードが落ちるかとは思いますが、かなりの効果が期待できます。
 あなたの周囲にも「この問題集とこの問題集とあの問題集を全て解き終えた」などとすぐに言うような人はいないでしょうか。そしてそういった人がきちんと成績を残しているでしょうか。多くの場合、そういう人は学校の定期テストの点数は高い傾向にあると思いますが、範囲の絞られない実力テストに関しては成績がガクッと落ちているのではないでしょうか。これは、問題集の一問一問に対して、考えている量が少ないからです。表面的な言葉を大量に覚えて勉強した気になってしまっているのです。
 私などは新しいことに挑戦する時に、問題集を解く際に、1問につき1時間かけることも稀ではありません。さらには同じ問題に毎日1時間かけて、一週間こなるともザラにあります。しかし、それだけの苦労をして手に入れた知識は、そう簡単には抜かれることもありません。書店などで見かけられる「これさえやれば」や「最短で合格」と言ったメソッドで得られた知識では到底及ばない次元にまで高まるのです。
 是非みなさんも人に説明できるように、そして同じ問題を毎日正解するまで解く、を試してみてください。

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