法律初学者の宅建試験合格記

0.受験の動機

 法律の勉強をしたいと思ったため、難易度的にも合格が現実的な法律系資格である宅地建物取引士試験(以下、宅建)を受験することにした。

1.目標設定

 宅建の合格点は年度によって違い、31~38点と振れ幅がある。そのため、上振れの38点に2点を加えた40点を目標に設定した。

 この点数を試験当日(令和三年度は10/17)に取れる見込みがあると7月段階で感じたら、受験をすることにした。

2.使用教材

「スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト」

基本テキスト

 名前の通り要点がまとまっていてわかりやすかった。本文が理解できるようになってきたら、ページ端の注釈もしっかり読み込んだ。分冊して持ち歩きやすいの良かった。

「スッキリとける宅建士 論点別12年過去問題集」

過去問集

 分野別に問題がまとまっているので、直近2回(令和2年10月、令和2年12月)以外は問題集のように利用。間違えた問題にチェックをつけて苦手分野を洗い出した。これも分冊可能で持ち歩きやすい。

「出る順宅建士 当たる!直前予想模試」

 市販の模試。時間を図って解き、本番のペース配分を掴むために利用した。このテキストが一番、回数が多かったため購入。


「宅建みやざき塾の宅建士2択でチェック!」

 二択から外すことが多かったので購入。選択肢で注意すべきポイントを身に着けることができた。

「宅建みやざき塾超特急合格講座(動画、無料)」

 模試を解くとき以外はこの動画を流しながら勉強に励んだ。手が止まっていても情報が流れ込んでくるのが良かった。スキマ時間にも度々チェックした。

3.スケジュール

・3月~4月

 本格的に勉強を開始、テキストを読み始める。

・5月

 テキストが一通り終わったので、テキストの演習問題の選択肢をすべてワープロで書き起こし(間違っている肢は正しい表現に直す)、試験独特の表現に慣れながら知識を整理した。

・6月

 過去問に本格的に取り組み始める。

・7月

 試験に申し込んだので、改めて40点を取るための戦略を検討した。宅建業法と5点免除問題で23/25点以上、権利関係と法令上の制限で17/25点以上を目指すことに。

・8月

 模試に取り組む。30点前半が精々だったが、苦手分野の洗い出しができた。また、時間配分をあまり考えなくても、2時間の内、30分程度は余ることが分かった。そのため、テキストや動画講義を周回して知識身に着けることに注力すること決意。

・9月

 動画講義をBGVにしてひたすらテキストと過去問に交互に取り組んだ。

・10月

 直近2回分の過去問を解き、45/50点が取れたので一安心。あとはひたすら苦手分野を詰め込んだり、みやざき塾の直前講座の動画講義を視聴して当日に備えた。

・試験本番

 一通り問題を解くと、30分余った。じっくりと見直して終了。自己採点 40/50点 合格予想点 35点で 合格を確信。


4.各分野所感

・権利関係(9/14点)

 法律初学者の壁を一番感じた分野で最後まで得点源にすることができなかった。しかし、民法の特別法として宅建業法があるという感覚は宅建業法での高得点に繋がったように思える。

・法令上の制限(5/8点)

 暗記が大変だった。しかし、農地法や宅造法など確実に得点にできる部分もあるので根気強く取り組んだ

・税法・その他(2/3点)

 テキストや直前講座にない範囲には深入りしなったが、本番ではまずまずの点数が取れた。

・宅建業法(19/20点)

 直前期には個数問題以外は確信を持って答えられるようになっていた。大抵の人はここが得点源になると思われる。

・5点免除(5/5点)

統計を除き、比較的点数を伸ばすのが容易な分野だと感じた。統計は直前期に詰め込み、当日も試験前に要点を見直した。


以上。


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