敵か味方か。

土の中の微生物の多くは、エンドトキシン(LPS)という内毒素を含む細胞壁を持っています。私たちは空気中や作物中からエンドトキシンを取り込んでいます。
エンドトキシンは人間の血中に入ると、急性炎症、慢性炎症による発熱を引き起こします。
それと同時に、血中のマクロファージを活性化させ、結果的に全身の免疫向上をもたらします。
血中でのエンドトキシンの作用は、快にも不快にも、両方に振り切れているといった感じです。

エンドトキシンに限らず、自然には絶対的に敵として、絶対的に味方として働く性質のものは少ない印象があります。
振り切れていようが静かでいようが、ものすごくニュートラルなものが大半で、もしそれが自分にとって敵と感じた時は、同じ勢いで叩き倒そうとするよりは、一瞬でも立ち止まって自分を見てみることが安全と感じます。

エンドトキシンも、血中のマクロファージが弱っている場合は炎症作用が上回ってしまい敗血症を起こします。
今自分やばいな、なんか痛いな、苦しいな、というのは敵が教えてくれる感覚です。
自分が見えていればそこから立て直すことができます。
ニュートラルな自分でいれば、エンドトキシンもニュートラルに働きます。

#土壌微生物
#グラム陰性菌
#LPS

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